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Nano Banana 2で建築CGパースを作る方法|初心者向けに手順を解説

8月29日
読了時間: 38分

更新日:9月19日


建築CGパースを作ってみたいものの、

「3DCGソフトは操作が難しそう」

「専門的な知識がないと作れないのでは?」

と感じている方も多いのではないでしょうか。


Googleの画像生成AI「Nano Banana 2」を使えば、作りたい建物のイメージを文章で伝えることで、建築CGパースを生成できます。


たとえば、「木と白い塗り壁を組み合わせた2階建て住宅」「ガラスを多く使用したモダンなオフィス」といった指示から画像を作成できます。建物のデザインや素材だけでなく、カメラアングル、周辺環境、時間帯などを指定して、イメージを具体的に伝えることも可能です。


また、最初から複雑なプロンプトを作る必要はありません。まずは簡単な指示で画像を生成し、結果を確認しながら条件を追加していく方法でも建築イメージを作成できます。


本記事では、Nano Banana 2を初めて使う方にもわかりやすいように、建築CGパースを作成する基本的な手順を実際の作例とともに解説します。すぐに試せるプロンプト例や、イメージに近い建築CGパースを作るための指示の出し方、うまく生成できないときの改善方法も紹介します。


住宅の外観だけでなく、店舗やオフィスなどさまざまな建築CGパースを実際に作りながら、Nano Banana 2の使い方を見ていきましょう。


CONTENTS



Nano Banana 2で建築CGパースを作る前に知っておきたい基礎知識


Nano Banana 2で建築CGパースを作り始める前に、まずは「Nano Banana 2とは何か」「どこから利用できるのか」「無料でも画像を生成できるのか」といった基本的なポイントを確認しておきましょう。


すでにGeminiを利用していて、Nano Banana 2による画像生成の基本的な使い方がわかる方は、この章を飛ばして「Nano Banana 2で建築CGパースを作る方法」から読み進めていただいて構いません。


Nano Banana 2とは?

Nano Banana 2は、Googleの画像生成・編集AIモデルです。正式なモデル名は「Gemini 3.1 Flash Image」で、2026年2月に発表されました。



文章による指示から新しい画像を生成できるほか、既存画像を読み込んで編集することもできます。


建築CGパースを作成する場合は、「2階建てのモダンな住宅」「木と白い塗り壁を組み合わせたカフェ」など、作りたい建物のイメージを文章で指定できます。さらに、外壁の素材やカメラアングル、周辺環境、時間帯などの条件を追加することも可能です。


Nano Banana 2はこんな人におすすめ

Nano Banana 2は、画像を作るだけでなく、アイデアを考えたり、情報を調べたり、文章やデータを整理したりと、さまざまな作業に活用できます。

特に、次のような人におすすめです。

  • アイデアを深めたい人

    Geminiと会話しながら考えを整理したり、異なる視点から案を出してもらったりできるため、企画やデザインのアイデアを具体化したい場合に活用できます。

  • 正確な情報を調べたい人

    Google検索と連携して情報を確認できるため、最新情報や具体的なデータを調べながら作業を進めたい人に適しています。

  • 文章・データを整理したい人

    長い文章の要約や情報整理、表形式でのまとめなどにも対応しているため、調査した内容を整理するときにも便利です。

  • わかりやすく伝えたい人

    文章による説明だけでなく、Nano Banana 2を使って画像を生成・編集できるため、伝えたい内容を視覚的に表現したい場合にも活用できます。


Nano Banana 2はGeminiから利用できる

Nano Banana 2は、GoogleのGeminiから利用できます。


そのため、「Nano Banana 2」という名前の専用ソフトをインストールする必要はありません。Geminiを開き、画像を生成するための指示を入力することで利用できます。


Nano Bananaシリーズには複数の画像生成モデルがあるため、本記事では「Nano Banana 2(Gemini 3.1 Flash Image)」を使用して建築CGパースを作成します。


Nano Banana 2は無料でも使える?

Nano Banana 2は、Google AIの有料プランを契約していない場合でもGeminiから利用できます。


ただし、無料版と有料プランでは利用できるAI機能や使用量の上限などに違いがあります。

「まず建築CGパースを1枚作ってみたい」という場合は無料版から試し、画像を何度も生成・調整したい場合は、利用頻度に応じて有料プランを検討するとよいでしょう。


Geminiの料金プラン

Geminiには無料版のほか、Google AI Plus、Google AI Pro、Google AI Ultraなどの有料プランがあります。


2026年8月時点の日本向けの主な料金は、次のとおりです。

プラン

月額料金

ストレージ

Geminiの利用枠

こんな方におすすめ

無料版

0円

15GB

標準

まずNano Banana 2を試したい方

Google AI Plus

725円

400GB

無料版の2倍

低価格で利用量を増やしたい方

Google AI Pro

2,900円

5TB

無料版の4倍

Geminiや画像生成を頻繁に利用したい方

Google AI Ultra 5x

14,500円

20TB

Proの5倍

AIを大量に利用するクリエイターなど

Google AI Ultra 20x

32,000円

30TB

Proの20倍

最大クラスの利用枠が必要な方

※料金・ストレージ容量・利用上限などは変更される場合があります。契約前にGoogle One公式サイトで最新情報を確認してください。


注意!Google AIの料金プランとGeminiのモデルは別のものです。

Geminiでは「Flash-Lite」「Flash」「Pro」などのAIモデルを選択できます。「Google AI Pro」は有料プランの名称ですが、Geminiの「Pro」はAIモデルの名称です。Google AIの有料プランを契約していない場合でも、GeminiのProモデルは制限付きで利用できます。


建築CGパースを作るならどのプランを選べばいい?

初めてNano Banana 2で建築CGパースを作る場合は、まず無料版から試すことができます。


建築CGパースでは、一度画像を生成して終わりではなく、「外壁の素材を変更する」「窓の形を変える」「植栽を追加する」「別のデザイン案を作る」など、生成と調整を繰り返すことがあります。


利用回数を増やしたい場合はGoogle AI Plus、本格的にGeminiを利用する場合はGoogle AI Proなど、使用頻度に合わせてプランを選ぶとよいでしょう。


Google AI Ultraはさらに大きな利用枠を必要とするユーザー向けのプランなので、建築CGパースを初めて作るために最初から契約する必要はありません。


まずは利用できる環境でNano Banana 2を試し、実際の使用頻度を確認してから必要に応じてプランを変更する方法もあります。



Nano Banana 2で建築CGパースを作る方法


Nano Banana 2で建築CGパースを作る基本的な流れは、作りたい建物のイメージをプロンプトとして入力し、生成された画像を確認しながら調整していくというシンプルなものです。


最初から細かな条件をすべて指定する必要はありません。まずは「どのような建物を作りたいのか」を伝えて画像を生成し、結果を確認しながら条件を追加していきましょう。


ここでは、実際に住宅の外観CGパースを作りながら、Nano Banana 2の基本的な使い方を紹介します。



STEP1:GeminiでNano Banana 2を使える状態にする

まずはGeminiを開き、Googleアカウントでログインします。


パソコンの場合は、Geminiのサイドバーから「画像」を選択すると、画像生成を始められます。


Nano Banana 2を使用する場合は、画像を生成する前にGeminiのモデルを「Flash」または「Pro」に設定します。


モデルを「Flash-Lite」に設定している場合はNano Banana 2 Liteが使用されるため、本記事では「Flash」または「Pro」を選択して進めます。


STEP2:作りたい建物のイメージを決める

次に、どのような室内を作りたいのかを簡単に決めます。


この段階では、細かな専門用語まで考える必要はありません。次のような項目をいくつか決めておくだけでも、Nano Banana 2にイメージを伝えやすくなります。

項目

具体例

空間の用途

リビング、ダイニング、キッチン、寝室、書斎、子ども部屋、オフィス、会議室、カフェ、レストラン、ショップ、ホテルのロビーなど

デザインテイスト

モダン、ナチュラル、北欧風、和モダン、ジャパンディ、ミニマル、インダストリアル、ホテルライク、ラグジュアリーなど

配色

白を基調、ベージュ系、グレー系、ブラウン系、モノトーン、白×木目、グレー×木目、ベージュ×ブラウンなど

床の素材

明るい木製フローリング、ダークブラウンのフローリング、大判タイル、天然石、コンクリート、カーペット、畳など

壁・天井の素材

白い壁、塗り壁、木材、タイル、石材、コンクリート、アクセントウォール、木製ルーバーなど

家具

ソファ、ローテーブル、ダイニングテーブル、チェア、ベッド、デスク、収納家具、テレビボード、カウンターなど

照明

ペンダントライト、ダウンライト、スポットライト、間接照明、フロアランプ、自然光など

窓・開口部

大きな窓、床から天井までの窓、掃き出し窓、ガラス張り、障子、窓を少なめにした空間など

装飾・小物

観葉植物、ラグ、クッション、カーテン、アート、花、オブジェ、本など

雰囲気

明るい、開放的、落ち着いた、温かみのある、高級感のある、シンプル、居心地のよいなど

カメラアングル・構図

部屋の入口付近から室内全体を見る、人の目線に近い高さ、部屋の角から対角方向を見る、広角で空間全体を見せる、家具を中心に見せるなど

時間帯・光

朝の自然光、昼間の明るい自然光、夕方の柔らかな光、夜の暖色照明など

今回は例として、「明るい木材を多く取り入れた、シンプルで温かみのある北欧スタイルのリビングルーム」を作成します。


STEP3:プロンプトを入力して画像を生成する

作りたい建物が決まったら、Geminiの入力欄にプロンプトを入力します。

まずは、次のようなシンプルなプロンプトから始めてみましょう。


プロンプト例

白い外壁と木材を組み合わせた、シンプルでモダンな2階建て住宅の建築CGパースを作成してください。昼間の明るい自然光で、建物全体がわかる斜め正面からの構図にしてください。

プロンプトを送信すると、Nano Banana 2が指示した内容をもとに画像を生成します。


STEP4:生成された建築CGパースを確認する


画像が生成されたら、まず全体を確認します。

「建物のデザインはイメージに近いか」

「指定した素材が反映されているか」

「建物全体が見える構図になっているか」

などをチェックしてみましょう。


一度の生成でイメージ通りにならなくても、最初からすべて作り直す必要はありません。生成した画像に対して、さらにプロンプトを入力して調整できます。


STEP5:追加のプロンプトでイメージを調整する

生成した建築CGパースに変更したい部分がある場合は、その内容を追加のプロンプトとして入力します。


たとえば、玄関まわりの木材を増やしたい場合は、次のように指示します。


追加プロンプト例

玄関まわりの木材の面積を増やしてください。建物の形状、窓やドア、屋根、カメラアングル、構図は変更しないでください。

ほかにも、

「正面の窓をもう少し大きくしてください」

「玄関前に低木とシンボルツリーを追加してください」

「外壁を少し暖かみのある白にしてください」

「建物のデザインは維持したまま、夕方の光に変更してください」

など、変更したい内容を文章で伝えられます。


また、変更する部分だけでなく、「建物の形状は変更しない」「カメラアングルを維持する」など、残したい部分もあわせて指定すると、修正内容をより具体的に伝えられます。


ライブラリから以前の生成画像を選んで編集することもできる

Nano Banana 2では、Geminiで以前に生成した画像を「ライブラリ」から選び、そこから再び編集を続けることもできます。


たとえば、画像を何度も修正しているうちに「最初に生成した画像からやり直したい」と感じた場合は、画面左側の「ライブラリ」を開き、元にしたい画像を探してクリックします。


画像が表示されたら、画像の下にある吹き出し型の「チャット」アイコンをクリックしてください。画面下部に入力欄が表示されるので、「外壁を白から木目に変更してください」「時間帯を昼から夜にしてください」など、編集したい内容を入力して送信します。



この方法を使えば、以前に生成した画像をもう一度編集の出発点として使えるため、修正を重ねすぎた場合でも、ライブラリに残っている元の画像から改めて調整できます。


STEP6:完成した画像を確認する


必要な調整が終わったら、建物の形状や外壁、窓、植栽、周辺環境などを確認します。


問題がなければ、Nano Banana 2を使った基本的な建築CGパースの作成は完了です。


最初は短いプロンプトから始め、生成された画像を確認しながら条件を追加していけば、最初から長く複雑なプロンプトを作らなくても建築CGパースを作成できます。


注意|生成画像に意図しない地名や固有名詞が入っていないか確認する

Nano Banana 2で建築CGパースやイメージ画像を生成すると、プロンプトで指定していない地名や施設名などの文字が画像内に生成される場合があります。


プロンプトで地名を指定していないにもかかわらず、複数の生成画像に特定の地名や、その地名を含む施設名が繰り返し表示されるケースがあります。



Googleの「Gemini アプリのプライバシー ハブ」では、Geminiがデバイスから取得するおおよその現在地やIPアドレス、Googleアカウントに登録されている自宅・職場の住所などの位置情報を利用することがあると案内しています。


特定の場所を想定していない画像を作る場合は、プロンプトにあらかじめ次のような条件を追加しておくとよいでしょう。


プロンプトに追加する例

画像内に文字、ロゴ、看板の文字、地名、施設名、住所、企業名などの固有名詞は入れないでください。

また、生成後は建物だけでなく、看板、標識、バス停、窓、PC画面など、文字が入りやすい細かな部分まで拡大して確認しておきましょう。



Nano Banana 2で作れる建築CGパースの作例


基本的な操作方法がわかったところで、Nano Banana 2を使ってどのような建築CGパースを作成できるのか、具体的な作例を見ていきましょう。


建築CGパースというと戸建て住宅の外観をイメージしやすいですが、プロンプトを変えることで、店舗やオフィス、集合住宅、公共施設などさまざまな建築物を生成できます。


さらに、建物を斜め正面から見せる一般的な外観パースだけでなく、鳥瞰パースやアイソメトリック、建築プレゼンテーション風など、見せ方を変えることもできます。

ここでは、初心者でも試しやすいプロンプトとともに8つの作例を紹介します。



作例1:戸建て住宅の外観パース

まずは、基本となる戸建て住宅の外観パースを作ってみましょう。


建物の用途、階数、デザイン、素材などを指定すると、作りたい住宅のイメージを伝えやすくなります。


プロンプト例

閑静な住宅街に建つ2階建て住宅の建築CGパースを作成してください。直線を基調としたシンプルでモダンなデザインで、白い塗り壁と明るい天然木を組み合わせてください。大きな窓とシンプルな玄関を設け、建物の前には低木とシンボルツリーを配置してください。晴れた昼間の自然光で、建物全体がわかる斜め正面からの構図にしてください。

住宅の場合は、「モダンな家」のようなデザインだけでなく、外壁の素材や窓、玄関、外構などの条件を加えると、より具体的なイメージを伝えられます。




作例2:カフェの外観パース

次は、店舗の建築CGパースを作ってみましょう。


プロンプト例

街角にある小規模なカフェの建築CGパースを作成してください。木材と白い塗り壁を組み合わせたナチュラルで現代的な外観で、道路側には大きなガラス窓を設けてください。入口横には小さなテラス席と植栽を配置してください。昼間の自然光で、歩行者の目線から建物全体がわかる斜め正面の構図にしてください。

店舗の場合は、建物だけでなく、入口やショーウィンドウ、テラス、看板を設置するスペースなど、その用途らしい要素を指定するのがポイントです。


街角にあるカフェ
街角にあるカフェ

作例3:都市型オフィスビル

戸建て住宅より規模の大きな建築物も生成できます。


プロンプト例

都市部に建つ6階建てのオフィスビルの建築CGパースを作成してください。ガラス、コンクリート、金属を組み合わせた現代的なファサードで、1階には開放的なエントランスを設けてください。建物の前には歩道と街路樹を配置してください。アイレベルの斜め正面から建物全体を見せ、昼間のリアルな建築ビジュアライゼーションとして表現してください。

「都市部」「歩道」「街路樹」など、建物が建つ場所まで指定すると、周辺環境を含めた建築イメージを作成できます。




作例4:集合住宅

集合住宅では、バルコニーやエントランスなど、その建物の用途が伝わる要素を加えてみましょう。


プロンプト例

住宅街に建つ5階建ての集合住宅の建築CGパースを作成してください。ライトグレーの外壁と木目を組み合わせた落ち着いた現代的なデザインで、各住戸にはバルコニーを設けてください。1階中央には共用エントランスを配置し、道路との間には植栽を設けてください。晴れた昼間、斜め正面から建物全体が見える構図にしてください。

同じ住宅でも、戸建てと集合住宅では必要な要素が異なります。「各階のバルコニー」「共用エントランス」など、用途を特徴づける要素をプロンプトに追加してみましょう。




作例5:美術館・文化施設

Nano Banana 2では、住宅や店舗だけでなく、公共性のある建築物のコンセプトイメージも作成できます。


プロンプト例

緑豊かな公園に建つ小規模な現代美術館の建築CGパースを作成してください。低層で水平ラインを強調した建築とし、白いコンクリート、ガラス、木材を組み合わせてください。正面には大きなガラス張りのエントランスと広いアプローチを設け、周囲には芝生と樹木を配置してください。晴れた昼間、建物と周辺環境がわかる広角の斜め正面から表現してください。

建物の用途を変えるだけでも、住宅とは異なるスケールや構成の建築CGパースを試すことができます。




作例6:鳥瞰パース

建物を地上から見るだけでなく、高い位置から見下ろす鳥瞰パースとして表現することもできます。


プロンプト例

中庭のある2階建ての小規模オフィスの建築CGパースを作成してください。建物全体と敷地の構成がわかるように、斜め上空から見下ろした鳥瞰パースにしてください。建物は白い外壁と木材を組み合わせたモダンなデザインで、中庭には樹木とベンチを配置してください。周囲の道路、歩道、植栽も含めて表現してください。

鳥瞰パースでは建物だけでなく、敷地や道路、庭などの位置関係も見せやすくなります。




作例7:アイソメトリック風の建築ビジュアル

フォトリアルな外観パースとは異なる表現として、建物をアイソメトリック風に見せることもできます。


プロンプト例

2階建ての小規模な複合施設を、アイソメトリックの建築ビジュアルとして作成してください。建物を斜め上から見下ろし、外壁の一部を取り除いて内部の空間構成も見えるようにしてください。1階にはカフェと共有スペース、2階にはオフィスを配置してください。白、木材、コンクリートを基調としたシンプルなデザインで、家具、人物、植栽も適度に配置してください。背景は白にしてください。

こうしたプロンプト表現を使うと、外観だけでは伝わりにくい建物内部の構成を含めたコンセプトイメージを作成できます。


ただし、AIが生成した画像は正確な設計図ではありません。部屋の位置や寸法、階段などの構成は、実際の設計情報とは分けて考えましょう。



作例8:建築プレゼンテーションボード風の画像

最後は、1枚の画像の中に複数の建築表現を組み合わせてみましょう。


プロンプト例

2階建ての小規模オフィスを題材にした建築プレゼンテーションボード風の画像を作成してください。メインには建物内部が見える大きな断面パースを配置し、その周囲に外観パース、平面構成を示す図、素材のイメージをバランスよくレイアウトしてください。建物は白、木材、コンクリート、ガラスを基調とした現代的なデザインとしてください。人物、家具、植栽を適度に配置し、白背景の洗練された建築プレゼンテーションとしてまとめてください。

Nano Banana 2は、画像内への文字表現にも対応しています。そのため、建築プレゼンテーションやコンセプトボードのように、画像と文字を組み合わせたビジュアルを試すこともできます。



ただし、生成された文字や図面、数値などが正しいとは限りません。プレゼンテーションに使用する場合は内容を確認し、必要に応じてAdobe IllustratorやPhotoshopなどで文字や図を仕上げましょう。


このように、Nano Banana 2では一般的な住宅外観だけでなく、建物の用途やカメラアングル、表現方法を変えることで、さまざまな建築ビジュアルを作成できます。


最初は住宅などシンプルな建築CGパースから試し、操作に慣れてきたら鳥瞰パースやアイソメトリック、建築プレゼンテーションなどにも挑戦してみましょう。



建築CGパースの精度を上げるプロンプトの書き方


Nano Banana 2では、「モダンな住宅を作って」のような短いプロンプトからでも画像を生成できます。


しかし、建物の用途やデザイン、素材、構図などを具体的に伝えることで、作りたい建築イメージをより明確に指定できます。


Googleの公式ドキュメントでも、フォトリアルな画像を生成する場合は、被写体や場所、光、カメラアングルなどを具体的に記述する方法が紹介されています。


建築CGパースの場合は、次の6つの要素を意識するとプロンプトを組み立てやすくなります。


「建物の用途+デザイン+素材+構図・カメラ+周辺環境+光・時間帯」



すべてを一度に指定する必要はありません。まずは必要な条件から入力し、生成された画像を確認しながら追加していきましょう。


1. 建物の用途や規模を指定する

最初に「何の建物を作りたいのか」を指定します。


「建物を作って」と伝えるより、「2階建ての戸建て住宅」「街角にある小規模なカフェ」「6階建てのオフィスビル」などと指定した方が、作りたい建築物を具体的に伝えられます。


プロンプト例

住宅街に建つ2階建ての戸建て住宅の建築CGパースを作成してください。
住宅街に建つ2階建ての戸建て住宅の建築CGパース
住宅街に建つ2階建ての戸建て住宅の建築CGパース

建物の用途だけでなく、階数や規模など決まっている条件があれば一緒に指定しましょう。


2. デザインの方向性を具体的に伝える

次に、建物をどのようなデザインにするのかを指定します。



「モダン」「ナチュラル」「ミニマル」「和モダン」などの言葉を使うこともできますが、さらに具体的な特徴を加えるとイメージを伝えやすくなります。


プロンプト例

直線を基調とした、シンプルでミニマルな外観にしてください。装飾を抑え、水平ラインを強調したデザインにしてください。

「おしゃれな住宅」のような抽象的な表現だけでなく、「直線を基調とする」「水平ラインを強調する」など、目に見える特徴として説明してみましょう。


デザインの方向性を具体的に伝えた住宅の建築CGパース
デザインの方向性を具体的に伝えた住宅の建築CGパース

3. 素材と使用する場所を指定する

外壁や屋根などの素材も、建築CGパースの印象を左右する重要な要素です。

木材、コンクリート、ガラス、タイルなどの素材だけでなく、「どこに使用するのか」まで指定してみましょう。


プロンプト例

外壁は白い塗り壁をベースにして、玄関まわりに明るいナチュラルブラウンの木材を縦張りで使用してください。正面の大きな窓には透明なガラスを使用してください。

「木材を使った住宅」よりも、「玄関まわりに木材を使用する」のように場所まで指定すると、素材の使い方を具体的に伝えられます。


素材と使用する場所を指定した住宅の建築CGパース
素材と使用する場所を指定した住宅の建築CGパース

4. カメラアングルと構図を指定する



建築CGパースでは、建物をどの位置から、どのように見せるのかも重要です。

たとえば、

  • 部屋の入口付近から室内全体を見る

  • 人の目線に近い高さから見る

  • 部屋の角から対角方向を見る

  • 広角で空間全体を見せる

  • 家具を中心に見せる

などの条件を指定できます。


プロンプト例

人の目線に近いアイレベルから、建物の正面と右側面が見える斜め正面の構図にしてください。建物全体が画面に収まるようにしてください。
斜め正面の構図を指定した住宅の建築CGパース
斜め正面の構図を指定した住宅の建築CGパース

さらに写真らしい表現を作りたい場合は、広角などレンズの特徴を加える方法もあります。


プロンプト例

建築写真のような広角撮影で、建物と周辺の景観まで自然に画面へ収めてください。
広角レンズの特徴を加えた住宅の建築CGパース
広角レンズの特徴を加えた住宅の建築CGパース

5. 周辺環境を指定する

建築CGパースでは、建物だけでなく周囲の環境も指定できます。


住宅街、都市部、公園、自然の多い郊外などの立地に加えて、道路、歩道、植栽、庭、広場など必要な要素を加えてみましょう。


プロンプト例

閑静な住宅街に建つ住宅として表現してください。建物の前には歩道と道路があり、玄関まわりには低木とシンボルツリーを配置してください。

建物が建つ場所まで指定すると、周囲の景観を含めた建築イメージを作成できます。

周辺環境を指定した建築CGパース
周辺環境を指定した建築CGパース


6. 光・時間帯・天候を指定する

同じ建築物でも、光や時間帯によって画像の印象は大きく変わります。


たとえば、「晴れた昼間」「柔らかな朝の光」「夕方」「ブルーアワー」「夜間」などを指定できます。


プロンプト例

晴れた昼間の自然光で、外壁と木材の素材感がわかる明るい建築CGパースにしてください。自然な影を表現してください。
晴れた昼間の自然光で、外壁と木材の素材感がわかる明るい建築CGパース
晴れた昼間の自然光で、外壁と木材の素材感がわかる明るい建築CGパース

夜景を作る場合は、

ブルーアワーの外観にして、室内、玄関、外構の照明を暖かく点灯してください。

のように、照明についても具体的に指定できます。

ブルーアワーの外観にし照明も指定した住宅の建築CGパース
ブルーアワーの外観にし照明も指定した住宅の建築CGパース

6つの要素を組み合わせてプロンプトを作ってみよう

ここまで紹介した6つの要素を組み合わせると、次のようなプロンプトになります。


プロンプト例

住宅街に建つ2階建ての戸建て住宅の建築CGパースを作成してください。直線を基調としたシンプルでモダンなデザインで、外壁は白い塗り壁をベースにし、玄関まわりには明るいナチュラルブラウンの木材を縦張りで使用してください。正面には大きなガラス窓を設け、玄関前には低木とシンボルツリーを配置してください。人の目線に近いアイレベルから、正面と右側面が見える斜め正面の構図にしてください。建物全体が画面に収まるようにし、晴れた昼間の自然光で、リアルな建築写真のように表現してください。

最初からこのような長いプロンプトを書くのが難しい場合は、「2階建てのモダンな住宅を作成してください」のような短い指示から始めても構いません。


Nano Banana 2では、生成した画像に対して会話形式で追加の指示を出しながら調整できます。


まず大まかな建築イメージを生成し、「外壁を白くする」「玄関に木材を追加する」「斜め正面から見せる」「昼間にする」といった条件を追加していく方法でも、完成イメージに近づけていけます。



Nano Banana 2で建築CGパースがうまく作れないときの対処法


プロンプトを具体的に入力しても、最初からイメージ通りの建築CGパースが生成されるとは限りません。


「建物のデザインが想像と違う」「指定した素材にならない」「必要のないものが追加された」など、生成結果を見てから修正したくなることもあります。


Nano Banana 2では、生成した画像に対して追加のプロンプトを入力して編集できます。最初から画像を作り直すだけでなく、気になる部分を少しずつ修正しながら完成イメージに近づけてみましょう。


ここでは、建築CGパースを作るときに起こりやすいケースと、改善するためのプロンプト例を紹介します。


指示と違うデザインになった場合

「モダンな住宅」のように抽象的な言葉だけで指定すると、想像していた建物とは異なるデザインになることがあります。


その場合は、デザインの特徴を目に見える形で具体的に伝えてみましょう。


変更前

モダンな2階建て住宅を作成してください。

改善例

直線を基調としたシンプルな箱型の2階建て住宅を作成してください。フラットルーフで、装飾を抑えたミニマルな外観にしてください。

「モダン」という言葉だけでなく、「箱型」「直線を基調」「フラットルーフ」など、建物の形状や特徴を追加するのがポイントです。


(左)変更前→(右)改善例
(左)変更前→(右)改善例

素材が思い通りにならない場合

外壁に木材を指定したところ、想定していた場所以外にも木材が使われるなど、素材の使用範囲がイメージと異なることがあります。


この場合は、「何の素材にするか」だけでなく、「どの場所に使うか」まで指定します。


変更前

外壁に木材を使ってください。

改善例

正面外壁の玄関まわりだけを、明るいナチュラルブラウンの天然木の縦張りに変更してください。そのほかの外壁は白い塗り壁のままにしてください。

素材、色、使用する場所、残す場所を分けて伝えると、変更内容が明確になります。


(左)変更前→(右)改善例
(左)変更前→(右)改善例


カメラアングルや構図がイメージと違う場合

建物のデザインはよくても、正面しか見えなかったり、建物の一部が画面から切れてしまったりすることがあります。


その場合は、カメラの位置と画面に入れたい範囲を具体的に指定します。


元画像
元画像

改善例

建物全体が画面に収まるようにしてください。人の目線に近いアイレベルから、正面と右側面が見える斜め正面の構図にしてください。

改善例
改善例
(左)元画像 (右)改善例
(左)元画像 (右)改善例

鳥瞰パースの場合は、「斜め上空から見下ろす」「建物と敷地全体を画面に収める」など、視点と表示範囲を組み合わせて指定してみましょう。


「この画像の鳥瞰パースを作成してください。」と入力して生成された画像
「この画像の鳥瞰パースを作成してください。」と入力して生成された画像


必要のないものが追加される場合

建築CGパースを生成すると、プロンプトで指定していない車や人物、植栽などが追加されることがあります。


不要なものがある場合は、「何を入れないのか」もプロンプトで指定します。


動物病院の外観パースを生成したら車や人や植栽が追加された
動物病院の外観パースを生成したら車や人や植栽が追加された

改善例

建物の前には車や人物を配置しないでください。植栽は玄関右側の低木とシンボルツリーだけにしてください。

必要な要素と不要な要素の両方を伝えることで、作りたいシーンを具体的に指定できます。


改善例
改善例
(左)元画像 (右)改善例
(左)元画像 (右)改善例


修正したくない部分まで変わってしまう場合

外壁だけを変更したかったのに、窓やドア、屋根、植栽なども変わってしまう場合は、変更する部分と維持したい部分を分けて指示してみましょう。


元画像
元画像

外壁だけを変えたかったが、別の部分まで変更されてしまった。


窓や玄関周りも変更された画像
窓や玄関周りも変更された画像
(左)元画像 (右)変更例
(左)元画像 (右)変更例

そこで、以下のようなプロンプトを入力した。


改善例

正面外壁の白い部分だけを、明るいブラウンの天然木の縦張りに変更してください。建物の形状、窓やドアの位置・大きさ、屋根、植栽、周囲の景観、カメラアングル、構図は維持してください。

Nano Banana 2で残したい部分についても文章で指定すると、編集の意図を伝えやすくなります。


改善例
改善例
(左)元画像 (右)改善例 外壁以外は変更されていない
(左)元画像 (右)改善例 外壁以外は変更されていない

一度にたくさん修正してうまくいかない場合

「外壁を変更して、窓を大きくして、植栽を増やして、夕方にして……」と一度に多くの変更を指定すると、完成後にどの指示がどのように反映されたのかわかりにくくなります。

その場合は、

  1. 外壁の素材を変更する

  2. 窓の大きさを調整する

  3. 植栽を追加する

  4. 最後に時間帯を変更する

というように、生成結果を確認しながら順番に調整してみましょう。


生成した画像を「チャット」から編集する

Nano Banana 2では、生成した画像を開いて、その画像をもとに追加の編集を行うこともできます。


パソコン版のGeminiでは、左側の「ライブラリ」から編集したい画像を開き、画像下部の「チャット」をクリックします。下部のテキストボックスに修正したい内容を入力して送信すると、その画像をもとに編集できます。



たとえば、

「正面外壁だけを木材に変更してください。その他の部分は維持してください。」

「建物と構図はそのままにして、昼間からブルーアワーに変更してください。」

といった追加指示を出せます。


一度の生成で完成させようとせず、まず大まかな建築CGパースを作り、生成結果を確認しながら必要な部分を調整していくのがポイントです。


Nano Banana 2は複雑な指示への追従にも対応していますが、建築CGパースでは「変更する部分」「維持する部分」「削除する部分」を分けて具体的に伝えることで、修正の意図を整理しやすくなります。



Nano Banana 2で作った建築CGパースの活用例


Nano Banana 2で生成した建築CGパースは、完成イメージを作るだけでなく、デザインのアイデア出しや比較、プレゼンテーション用のイメージづくりなど、さまざまな場面で活用できます。


特に、まだ具体的なデザインが決まっていない段階でもプロンプトから画像を生成できるため、「まずアイデアを目に見える形にして比較してみる」といった使い方ができます。


ここでは、Nano Banana 2で作成した建築CGパースの代表的な活用例を紹介します。


デザインのアイデア出しに活用する

建物のデザインを考える初期段階では、Nano Banana 2を使って異なる方向性のイメージを生成できます。


たとえば、同じ2階建て住宅でも、「モダン」「ナチュラル」「和モダン」など条件を変えて生成すれば、それぞれのデザインを画像で比較できます。


プロンプト例

2階建て住宅の外観デザインを3案作成してください。建物の基本的な規模は統一し、モダン、ナチュラル、和モダンの3種類で、それぞれの特徴がわかる建築CGパースにしてください。
条件を変えて生成した画像
条件を変えて生成した画像

頭の中だけで検討するのではなく、複数の方向性を画像にしてから好みのデザインを絞り込むといった使い方ができます。


外壁や素材の比較に活用する

AIを使えば、建物の形状や窓の位置などを維持しながら、外壁の素材だけを変更したイメージを作ることもできます。


まずは、比較のベースとなる建物を作成してみましょう。ここでは、シンプルな形状の平屋のギャラリー兼ショップを例にします。


元画像を作成するプロンプト例

街中にある平屋の小規模なギャラリー兼ショップの建築CGパースを作成してください。シンプルな長方形の建物で、正面には広い外壁面と大きなガラスの入口を配置してください。入口の横には小さな植栽を配置し、建物全体がわかる斜め正面からの構図にしてください。外壁は白い塗り壁とし、昼間の自然光で、リアルな建築CGパースにしてください。文字やロゴ、看板は入れないでください。
白い外壁の元画像
白い外壁の元画像

元画像を作成したら、建物の形状や構図を維持したまま、外壁の素材を変更してみましょう。同じ建物でも、素材を変えるだけで外観の印象は大きく変わります。


たとえば、次のような素材を試すことができます。


天然木にするプロンプト例

建物の形状、窓や入口の位置・大きさ、屋根、植栽、周囲の景観、カメラアングル、構図は維持してください。建物の外壁を、明るいナチュラルブラウンの天然木の縦張りに変更してください。
外壁を明るいナチュラルブラウンの天然木の縦張りに仕上げた画像
外壁を明るいナチュラルブラウンの天然木の縦張りに仕上げた画像

グレーのタイルにするプロンプト例

建物の形状、窓や入口の位置・大きさ、屋根、植栽、周囲の景観、カメラアングル、構図は維持してください。建物の外壁を、落ち着いたグレーの大判タイル仕上げに変更してください。
外壁を落ち着いたグレーの大判タイルに仕上げた画像
外壁を落ち着いたグレーの大判タイルに仕上げた画像

レンガにするプロンプト例

建物の形状、窓や入口の位置・大きさ、屋根、植栽、周囲の景観、カメラアングル、構図は維持してください。建物の外壁を、赤みを抑えた落ち着いたブラウン系のレンガ仕上げに変更してください。
外壁を赤みを抑えた落ち着いたブラウン系のレンガに仕上げた画像
外壁を赤みを抑えた落ち着いたブラウン系のレンガに仕上げた画像

コンクリート打ち放しにするプロンプト例

建物の形状、窓や入口の位置・大きさ、屋根、植栽、周囲の景観、カメラアングル、構図は維持してください。建物の外壁を、グレーのコンクリート打ち放し仕上げに変更してください。
外壁をグレーのコンクリート打ち放しに仕上げた画像
外壁をグレーのコンクリート打ち放しに仕上げた画像

金属パネルにするプロンプト例

建物の形状、窓や入口の位置・大きさ、屋根、植栽、周囲の景観、カメラアングル、構図は維持してください。建物の外壁を、ダークグレーの金属パネル仕上げに変更してください。
外壁をダークグレーの金属パネル仕上げた画像
外壁をダークグレーの金属パネル仕上げた画像

このように、元画像を1枚用意しておけば、外壁の素材だけを変更しながら複数のパターンを比較できます。


素材を変更するときは、「天然木に変更してください」のように変更内容だけを指定するのではなく、「変更する部分」と「維持する部分」をそれぞれ具体的に伝えるのがポイントです。


建物の形状や窓、カメラアングルなどを維持するよう指定しておけば、同じ条件で素材の違いを比較しやすくなります。


リフォームやリノベーションのイメージづくりに活用する

Nano Banana 2は、プロンプトから新しい画像を生成するだけでなく、既存画像をもとに一部を変更する画像編集にも対応しています。外壁の素材や色を変更したり、植栽などを追加したりできるため、リフォームやリノベーション後のイメージを検討するときにも活用できます。


たとえば、築年数の経ったアパートの画像がある場合、建物の基本的な形状を維持したまま、外壁や玄関まわり、外構、植栽などを変更してみましょう。


築年数の経ったアパートの画像
築年数の経ったアパートの画像

プロンプト例

この2階建てアパートを、現代的なナチュラルモダンの外観にリノベーションしてください。
建物の基本的な形状、階数、窓や玄関の位置・大きさ、屋根、カメラアングル、構図は維持してください。
古くなった外壁を、明るいアイボリーの塗り壁とナチュラルブラウンの木材を組み合わせた外壁に変更してください。玄関ドアと手すりも、外壁に合うシンプルで現代的なデザインに変更してください。
建物の前には低木や小さな植栽を追加し、外構もすっきりと整えてください。
築年数の経った建物を全面的にリノベーションした後のような、清潔感のあるリアルな建築CGパースにしてください。
リノベーション後のイメージ画像
リノベーション後のイメージ画像

このように、元の建物をベースにしながら、外壁の素材や色、玄関まわり、外構、植栽などを変更することで、リノベーション後のイメージを視覚化できます。


さらに、「外壁をダークグレーの金属サイディングにする」「木材を多く使ったデザインにする」「植栽を増やす」など、変更内容を変えて複数のパターンを作成すれば、完成形が決まっていない段階でデザインの方向性を比較することもできます。


編集するときは、変更したい部分だけでなく、「建物の形状や窓の位置、カメラアングルなど、変更したくない部分」もあわせて指定するのがポイントです。元画像の条件をできるだけ維持したまま変更を加えることで、リフォーム前後の違いを比較しやすくなります。


プレゼンテーションのイメージづくりに活用する

一般的な外観パースだけでなく、鳥瞰パースやアイソメトリック風の建築ビジュアル、複数の要素を組み合わせたプレゼンテーションボード風の画像を作成することもできます。


たとえば、建物の外観だけでは伝わりにくい空間構成を見せたい場合は、建物を斜め上から見せたり、外壁の一部を取り除いて内部を見せたりする方法があります。


企画の初期段階で「このような建物を考えている」という方向性を視覚的に整理するためのイメージづくりにも利用できます。


鳥瞰パースのプロンプト例

白い塗り壁と明るい木材を組み合わせた、ナチュラルモダンな2階建て住宅の建築パースを作成してください。建物と敷地を真上から垂直に見下ろした、トップビューの鳥瞰パースにしてください。カメラは地面に対して垂直に向け、斜めから見たパースにはしないでください。建物全体と、玄関までのアプローチ、庭、テラス、駐車スペース、植栽を配置し、敷地全体の構成や位置関係がわかるようにしてください。昼間の自然光で、建築プレゼンテーションに使用するようなリアルな表現にしてください。文字やロゴは入れないでください。
鳥瞰パース
鳥瞰パース

アイソメトリック風の建築ビジュアルのプロンプト例

白い塗り壁と明るい木材を組み合わせた、ナチュラルモダンな2階建て住宅を、斜め上から見たアイソメトリック風の建築ビジュアルにしてください。建物の外壁の一部を取り除き、1階と2階の室内が見えるようにしてください。リビング、ダイニング、キッチン、寝室、階段などの位置関係がわかるように、家具や設備も配置してください。建物全体の空間構成を一目で把握できる、シンプルで立体感のある建築プレゼンテーション風の表現にしてください。文字や寸法、ロゴは入れないでください。
アイソメトリック風
アイソメトリック風

複数の要素を組み合わせたプレゼンテーションボード風のプロンプト例

白い塗り壁と明るい木材を組み合わせた、ナチュラルモダンな2階建て住宅の建築プレゼンテーションボード風の画像を作成してください。完成した住宅の外観パースをメインに大きく配置し、その周囲に鳥瞰パース、アイソメトリック風の建築ビジュアル、室内イメージ、外壁や木材などの素材サンプルをバランスよく配置してください。すべて同じ住宅のデザインとして統一感を持たせ、建物のコンセプトや空間構成を一枚で把握できるレイアウトにしてください。余白を活かしたシンプルで洗練された建築プレゼンテーション風のデザインにしてください。文字、説明文、寸法、ロゴは入れないでください。
プレゼンテーションボード風
プレゼンテーションボード風

ただし、AIで生成した平面・断面・アイソメトリックなどは、正確な設計図面として使用するものではありません。寸法や縮尺、構造などが必要な場合は、CADやBIMなどで作成した設計データと分けて扱いましょう。


時間帯や季節による見え方を比較する

同じ建築デザインでも、昼と夜、晴天と曇天、夏と冬では建物の印象が変わります。


Nano Banana 2では、建物の基本的なデザインをもとに、時間帯や季節などの条件を変更したイメージを作成できます。


昼間の外観だけではわかりにくい照明の雰囲気や、季節による建物の見え方を比較したい場合にも活用できます。


以下では、プロンプト例を紹介します。


昼 → 夜|レストランの場合

① 元になる昼の画像を作成する

街中にある小規模なレストランの外観を作成してください。白い塗り壁と明るい木材、大きなガラス窓を組み合わせたナチュラルモダンなデザインにしてください。入口の周囲には小さな植栽を配置してください。昼間の明るい自然光で、建物全体がわかる斜め正面からのリアルな建築CGパースにしてください。文字やロゴ、看板の文字は入れないでください。
元画像(昼)
元画像(昼)

② 昼の画像をライブラリから選択して夜に変更する

この画像の時間帯を昼から夜に変更してください。空を夜空にし、店内、入口、外壁の照明を点灯させて、暖かく落ち着いた夜のレストランの雰囲気にしてください。建物の形状、外壁の素材、窓やドアの位置・大きさ、植栽、周囲の景観、カメラアングル、構図は元画像のまま維持してください。
昼から夜に変更された
昼から夜に変更された

夏 → 冬|一般住宅の場合

① 元になる夏の画像を作成する

白い塗り壁と明るい木材を組み合わせた、ナチュラルモダンな2階建て住宅の外観を作成してください。庭には芝生や低木、緑の葉が茂った樹木を配置し、夏らしい明るく爽やかな景観にしてください。昼間の自然光で、建物全体と庭がわかる斜め正面からのリアルな建築CGパースにしてください。文字やロゴは入れないでください。
元画像(夏)
元画像(夏)

② 夏の画像をライブラリから選択して冬に変更する

この画像の季節を夏から冬に変更してください。庭や地面、屋根に自然な量の雪を積もらせ、樹木は葉が落ちた冬の状態にしてください。建物の形状、外壁の素材、窓やドアの位置・大きさ、庭や植栽の配置、周囲の景観、カメラアングル、構図は元画像のまま維持してください。
夏から冬に変更された
夏から冬に変更された

晴天 → 曇天|オフィスビルの場合

① 元になる晴天の画像を作成する

ガラスとコンクリートを組み合わせた、現代的な小規模オフィスビルの外観を作成してください。正面には大きなガラス面を設け、建物の周囲には歩道と植栽を配置してください。青空が広がる晴天の昼間にし、明るい日差しと自然な影が感じられる、リアルな建築CGパースにしてください。建物全体がわかる斜め正面からの構図にしてください。文字やロゴ、企業名は入れないでください。
元画像(晴天)
元画像(晴天)

② 晴天の画像をライブラリから選択して曇天に変更する

この画像の天候を晴天から曇天に変更してください。青空を雲に覆われた曇り空にし、直射日光や強い影を抑えた、柔らかな自然光の状態にしてください。雨は降らせないでください。建物の形状、外壁の素材、窓や入口の位置・大きさ、植栽、周囲の景観、カメラアングル、構図は元画像のまま維持してください。
晴天から曇天に変更された
晴天から曇天に変更された

このように、Nano Banana 2による建築CGパースは「完成した1枚を作る」だけでなく、デザイン案を考える、素材を比較する、既存建物の変更案をイメージするなど、さまざまな使い方ができます。


プロンプトから新しい建築イメージを作る方法と、既存画像を編集する方法を目的に応じて使い分けながら活用してみましょう。



Nano Banana 2で建築CGパースを作るときの注意点


Nano Banana 2を使えば、プロンプトからさまざまな建築CGパースを作成できますが、生成された画像を活用する際にはいくつか注意したいポイントがあります。


特に、設計に関わる正確な情報が必要な場合や、生成した画像を仕事で使用する場合は、次の点を確認しておきましょう。



CADやBIMの代わりにはならない

Nano Banana 2で生成する建築CGパースと、CADやBIMで作成する設計データは用途が異なります。


Nano Banana 2は、建物のアイデアを視覚化したり、デザインの方向性を検討したりする用途に活用できますが、正確な設計図面を作成するためのツールではありません。


寸法や縮尺、構造などの正確性が必要な場合は、CADやBIMなど用途に適したツールを使用しましょう。


寸法や構造が正確とは限らない

生成された建築CGパースは、一見すると自然でも、細部を確認すると窓やドア、階段、手すり、柱などに不自然な部分が含まれる場合があります。


GoogleもNano Banana 2の制限事項として、細かなディテールなどが完全に生成されない場合があることや、生成した画像の正確性を確認する必要があることを案内しています。


特に、平面図や断面図、建築プレゼンテーション風の画像を生成した場合は、寸法や空間構成などを実際の設計情報として使用せず、コンセプトやイメージを視覚化したものとして扱いましょう。


修正したくない部分まで変わることがある

Nano Banana 2では、生成した画像やアップロードした画像に対して追加のプロンプトを入力し、一部分を編集できます。


ただし、「外壁だけ変更する」と指示しても、複雑な編集では周囲の形状や光、細かな要素などに変化が生じる場合があります。


一部分だけを変更したい場合は、

正面外壁の白い部分だけを、明るいブラウンの天然木の縦張りに変更してください。建物の形状、窓やドアの位置・大きさ、屋根、植栽、カメラアングル、構図は維持してください。

のように、「変更する部分」と「維持する部分」の両方を具体的に伝えましょう。


生成した画像は細部まで確認する

Nano Banana 2で生成した画像は、完成後に必ず細部まで確認しましょう。


Googleの公式情報でも、生成画像では細かな部分などが正確に表現されない場合があるため、作成した画像を慎重に確認するよう案内されています。


建築CGパースでは、窓やドア、階段、手すり、照明、家具、人物、植栽などを拡大して、不自然な部分がないかチェックしましょう。


また、建築プレゼンテーションなどで文字や数値を生成した場合も、内容が正しいとは限りません。公開したり資料として使用したりする前に、文字や情報に誤りがないか確認することが大切です。


商用利用する場合は権利関係を確認する

Geminiで画像を生成・編集する際には、Googleの利用規約や生成AIに関するポリシーが適用されます。


Googleの公式ヘルプでは、Geminiで画像を生成する際に第三者の著作権やプライバシー権を侵害しないよう注意し、生成されたコンテンツを公開・利用する前に内容を確認するよう案内しています。


特に、第三者が作成した建築パースや写真、図面などをNano Banana 2へアップロードして編集する場合は、その素材をAIへ入力・利用するために必要な権利や許諾があるかを事前に確認しましょう。


広告やWebサイト、クライアントワークなどで生成画像を使用する場合も、第三者の権利を侵害する要素が含まれていないか確認し、最新のGoogleの利用規約やポリシーを確認したうえで利用することが大切です。


なお、Geminiアプリで生成・編集されたAI生成メディアには、AI生成コンテンツであることを識別するための目に見えない「SynthID」が埋め込まれます。



まとめ


Nano Banana 2を使えば、作りたい建物のイメージをプロンプトで伝えることで、初心者でも建築CGパースの作成を始められます。


最初から複雑なプロンプトを作る必要はありません。まずは建物の用途やデザインなど基本的な条件を伝え、生成された画像を確認しながら、素材やカメラアングル、周辺環境、時間帯などを追加していくのがポイントです。


思い通りの画像にならない場合は、「どこを変更するのか」「どこを維持するのか」を具体的に伝えながら、追加のプロンプトで少しずつ調整していきましょう。


また、戸建て住宅の外観だけでなく、店舗やオフィス、集合住宅、美術館などの建築物から、鳥瞰パース、アイソメトリック、建築プレゼンテーション風のビジュアルまで、さまざまな表現を試すことができます。


Nano Banana 2で生成した建築CGパースは、デザインのアイデア出しや素材の比較、企画初期のイメージづくりなどにも活用できます。


まずは本記事で紹介したプロンプトをコピーして、実際にNano Banana 2で建築CGパースを生成するところから始めてみてください。


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