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【2026年/2027年最新版】Midjourneyで建築パースを作成する方法|Web版の使い方・プロンプト例を初心者向けに解説

2025年6月29日
読了時間: 48分

更新日:9月25日


Midjourney(ミッドジャーニー)は、テキストでイメージを伝えることで、高品質な画像を生成できる画像生成AIです。建築分野でも、住宅や商業施設の外観パース、リビングやオフィスなどの内観パース、コンセプトイメージの作成など、さまざまな用途に活用できます。


「Midjourneyで建築パースを作ってみたいけれど、使い方がわからない」「プロンプトに何を書けばいいの?」「英語で指示しないと作れない?」と感じている方もいるのではないでしょうか。


Midjourneyは以前、Discordを中心に画像を生成する仕組みだったため、初めて利用する方には少しハードルの高いツールでした。現在はWeb版が提供されており、ブラウザ上でプロンプトの入力から画像生成、バリエーションの作成、編集、アップスケール、参照画像を使った生成まで行えるようになっています。


また、プロンプトは日本語でも入力できるため、画像生成AIを初めて使う方でも建築パース制作を始めやすくなっています。


本記事では、MidjourneyのWeb版を使って建築パースを作成する方法を、初心者の方にもわかりやすく解説します。基本的な使い方から、建築パースに適したプロンプトの作り方、外観・内観のプロンプト例、アスペクト比やStylizeなどの設定、生成した画像の修正方法、参照画像を活用する方法まで順番に紹介します。


Midjourneyを初めて使う方はもちろん、「思い通りの建築パースを生成できない」「生成した画像をさらに調整したい」という方も、ぜひ参考にしてください。


CONTENTS





Midjourneyとは?


Midjourney(ミッドジャーニー)は、テキストで入力した指示(プロンプト)をもとに画像を生成できる画像生成AIです。



写真のようにリアルな画像から、イラスト、アート、コンセプトデザインまで幅広いビジュアルを生成でき、建築分野では住宅や商業施設の外観パース、リビング・オフィス・店舗などの内観パース、建築コンセプトのイメージ作成などにも活用できます。


Midjourneyの特徴のひとつが、質感や光、色彩、空間の雰囲気などを含めたビジュアル表現です。建築パースでも、「どのような建物か」だけでなく、外壁や床などの素材、時間帯、ライティング、周辺環境、カメラアングルなどをプロンプトで指定することで、イメージに近いビジュアルを作成できます。


現在のMidjourneyはWeb版から利用でき、画面上部のプロンプト入力欄に作りたい画像の内容を入力して生成します。日本語のプロンプトにも対応しているため、初めて画像生成AIを利用する方でも始めやすくなっています。


また、画像を生成するだけでなく、気に入った画像から別のバリエーションを作成したり、画像をアップスケールしたり、一部分を編集したりすることも可能です。さらに、参考となる画像をアップロードし、「Image Prompt」「Style Reference」などを利用して、構図やデザインテイストを参考にしながら新しい画像を生成することもできます。


そのためMidjourneyは、完成イメージを作る用途だけでなく、建築や内装デザインのアイデアを広げたり、複数のデザイン案を比較したりするためのビジュアライゼーションツールとしても活用できます。



Midjourneyで建築パースを作成するメリット

Midjourneyを建築パース制作に活用する大きなメリットは、専門的な3DCGソフトを操作しなくても、テキストから短時間でさまざまなデザインイメージを生成できることです。


通常、3DCGで建築パースを制作する場合は、建物や家具をモデリングし、マテリアルや照明、カメラなどを設定してレンダリングする必要があります。一方、Midjourneyでは「白い外壁と木材を組み合わせたモダンな住宅」「自然光が差し込むナチュラルモダンなリビング」のように、作りたい空間をプロンプトで伝えることでビジュアルを生成できます。


また、Midjourneyでは一度の生成で複数の画像が作成されるため、デザインの方向性を検討するときにも便利です。さらに「Variety(Chaos)」を調整すると、生成される画像のバリエーションを広げることができます。


気に入った画像が見つかった後は、「Vary」を使って元のイメージを残しながら別案を生成することもできます。変化を抑えた「Subtle」と、より大きな変化を加える「Strong」を使い分けられるため、ゼロから何度も生成し直すのではなく、イメージに近い案を起点にブラッシュアップしていくことができます。


参考画像を活用できることも、建築パース制作では大きなメリットです。Web版では画像をアップロードし、「Image Prompt」で画像の内容を参考にしたり、「Style Reference」で色調や質感、雰囲気などのスタイルを参考にしたりしながら、新しい画像を生成できます。


このようにMidjourneyは、完成した設計図から正確な建築パースを作る用途だけではなく、デザインの初期段階でアイデアを可視化したり、複数の方向性を比較したり、プレゼンテーション用のコンセプトイメージを作成したりする用途に適しています。


ただし、MidjourneyはCADやBIM、3DCGソフトのように、指定した寸法や形状を正確に再現するためのツールではありません。実際の設計や施工に使用する図面・建築パースとは区別し、アイデア出しやイメージ共有を中心に活用しましょう。



Web版Midjourneyの始め方


Midjourneyは、Webブラウザから利用できます。以前はDiscordを利用して画像を生成する方法が中心でしたが、現在はWeb版からアカウントの作成や画像生成、編集などを行えるため、初心者の方でも利用しやすくなっています。


ここでは、Web版Midjourneyを始めるまでの基本的な流れを紹介します。


1. Midjourneyの公式サイトにアクセスする

まずはMidjourneyの公式サイトにアクセスします。



初めて利用する場合は「Sign Up」からアカウントを作成します。GoogleアカウントまたはDiscordアカウントを利用して登録できます。

すでにアカウントを持っている場合は「Log In」からログインしましょう。


2. 利用するプランを選択する

Midjourneyで画像を生成するには、有料プランへの加入が必要です。


プランによって、画像生成に使用できるFast GPU Timeや、Relax Mode、Stealth Modeなどの利用条件が異なります。そのため、利用頻度や用途に合わせてプランを選択しましょう。

プラン

月額料金

主な特徴

Basic

10ドル

初めてMidjourneyを試したい方向け

Standard

30ドル

Relax Modeで画像生成が可能

Pro

60ドル

Stealth Modeなどが利用可能

Mega

120ドル

大量に画像を生成する方向け

※料金は米ドル(USD)での決済となります。日本から利用する場合は、カード会社などの為替レートにより日本円へ換算され、海外事務手数料が発生する場合があります。主要なクレジットカード・デビットカードのほか、地域によってApple PayやGoogle Payなども利用できます。


建築パースでは、イメージに近づけるために何度も生成を繰り返すことがあります。継続的に利用する場合は、生成できる量やRelax Modeの有無なども確認しておくとよいでしょう。


3. 「Create」画面を開く

ログイン後、「Create」を開くと画像生成画面が表示されます。



画面上部にあるプロンプト入力欄へ、作成したい画像の内容を入力します。Web版では日本語のプロンプトも使用できるため、最初から複雑な英語のプロンプトを作る必要はありません。



Web版Midjourneyの基本画面とCreateの使い方


Create画面から画像を生成する



「Create」を開くと、画面上部にプロンプトを入力するための欄が表示されます。ここに作成したい建築や空間のイメージを入力して生成を実行すると、基本的に4つの画像が生成されます。


たとえば、住宅の外観パースを作りたい場合は、次のように入力します。

白い外壁と木材を組み合わせたモダンな2階建て住宅。
大きな窓、豊かな植栽、晴れた昼間、リアルな建築ビジュアライゼーション。

日本語でもプロンプトを入力できるため、初心者の方はまず日本語で作りたいイメージを具体的に伝えてみましょう。


ここで、 プロンプト入力欄にある「Settings」をクリックすると、画像の縦横比や生成結果の表現などを調整できます。



初めて使用する場合は、すべての設定を変更する必要はありません。まずはどのような項目があるのかを確認し、必要なものだけ設定してみましょう。



画像生成前に設定を調整する



プロンプト入力欄からは、画像の縦横比や生成結果の表現に関する設定も調整できます。

代表的な設定は次のとおりです。

設定

内容

Aspect Ratio

画像の縦横比を設定

Stylization

Midjourney独自の美的表現をどの程度反映するか調整

Weirdness

通常とは異なる個性的な表現の強さを調整

Variety

生成される画像のバリエーションの幅を調整

Model

画像生成に使用するMidjourneyのモデルを選択

特に建築パース制作で覚えておきたいのが「Aspect Ratio」「Stylization」「Variety」です。


Stylizationは、数値を低くするとプロンプトの内容を反映しやすくなり、高くするとMidjourney独自の美的表現が強くなります。Web版ではスライダーから調整でき、初期値は100です。



Varietyは、生成される複数の画像にどの程度変化を持たせるかを調整する設定です。値を高くするほど異なる方向性の画像が生成されやすくなるため、建築デザインの初期段階でさまざまなアイデアを比較したい場合にも活用できます。



これらの設定については後ほど詳しく解説するため、初めて使用する場合は無理に変更する必要はありません。まずは初期設定のまま画像を生成し、基本的な操作に慣れていきましょう。


Submitをクリックして画像を生成する

プロンプトと設定を確認したら、「Submit」をクリックします。



生成が始まり、基本的に4つの画像が表示されます。



まずは4つの生成結果を見比べて、作りたい建築パースに近い画像があるか確認してみましょう。


参考画像をアップロードすることもできる

また、Create画面では、テキストだけでなく画像をアップロードして生成に利用することもできます。


アップロードした画像は、「Image Prompt」や「Style Reference」「Omni Reference」など、目的に応じて異なる方法で参照できます。


たとえば、参考にしたい建築写真や内装イメージがある場合、その画像をもとに新しいデザインを検討したり、特定の雰囲気やスタイルを反映させたりすることができます。



Midjourneyで建築パースを生成する基本手順


ここからは、Web版Midjourneyを使って実際に建築パースを生成してみましょう。


基本的な操作はシンプルです。最初から複雑なプロンプトを作る必要はなく、まず「何を作りたいのか」を入力し、生成結果を確認しながら背景や環境などの条件を追加していく方法がおすすめです。



STEP1:作りたい建築パースを決める

まず、どのような建築パースを作りたいのかを決めます。


たとえば住宅の外観、マンション、オフィス、店舗、ホテル、リビングなど、最初に「何を生成するのか」を明確にしましょう。


今回は例として、モダンな住宅の外観パースを作成します。


STEP2:プロンプトを入力する

Create画面のプロンプト入力欄に、作りたい建築の内容を入力します。


前章では、まずMidjourneyの基本的な使い方を確認するために、シンプルなプロンプトで画像を生成しました。


ここではもう少し条件を詳しく指定して、実際に住宅の外観パースを作ってみましょう。今回は、次のプロンプトを使用します。

モダンな2階建て住宅、白い外壁と木材、大きな窓、緑豊かな住宅街、晴れた昼間、自然光、アイレベルから斜めに建物全体を見る構図、リアルな建築ビジュアライゼーション

このプロンプトでは、建物の種類や素材だけでなく、周辺環境、時間帯やライティング、構図なども指定しています。



Midjourneyでは、このように「どのような建築を作るのか」に加えて、背景・環境、ライティングや色、構図・カメラアングルなどの条件を組み合わせることで、作りたい建築パースのイメージをより具体的に伝えられます。


STEP3:生成された4つの画像を確認する


プロンプトを送信する(「Submit」をクリックする)と、基本的に4つの画像が生成されます。



まずは細かな部分を見るよりも、「建物の形」「素材や配色」「構図」「周辺環境」「光の入り方」など、全体の方向性を確認しましょう。


イメージと大きく異なる場合は、プロンプトに条件を追加したり、不要な表現を変更したりして再生成します。


STEP4:気に入った画像からバリエーションを作る

生成された4つの画像の中から、気に入ったものを1つ選びます。


画像にカーソルを合わせると、「V Subtle」「V Strong」「Animate」のボタンと、ゴミ箱・ハートのアイコンが表示されます。



それぞれのボタン・アイコンには、次のような役割があります。

ボタン・アイコン

できること

V Subtle

選んだ画像をもとに、比較的小さな変化を加えたバリエーションを生成します。元の構図や雰囲気を大きく変えずに、少し違った案を見たいときに使用します。

V Strong

選んだ画像をもとに、より大きな変化を加えたバリエーションを生成します。元画像をベースにしながら、もう少し違ったデザインを検討したいときに使用します。

Animate

選んだ画像をもとに動画を生成します。今回は静止画の建築パースを作成するため使用しません。

ゴミ箱

不要な画像をTrashに移動します。完全に削除されるわけではなく、Organizeの「In Trash」から元に戻すことができます。

ハート

気に入った画像にLikeを付けます。あとからお気に入りの画像を探したり、整理したりするときに便利です。

今回は、元画像のイメージを大きく変えずに別案を作成するため、「V Subtle」をクリックしてみましょう。


「V Subtle」をクリックすると、選択した画像をもとに、細かな部分に変化を加えた4つの画像が新しく生成されます。元画像の構図や全体的な雰囲気をある程度保ちながら、形状やディテールなどが少しずつ異なる案を比較できます。



生成された4つの画像を見比べて、元画像よりもイメージに近いものがあるか確認してみましょう。

一方、「もう少し違ったデザインも見てみたい」という場合は、「V Strong」も試してみます。


V Subtleとの違いを比較しやすくするため、先ほどと同じ元画像にもう一度カーソルを合わせ、今度は「V Strong」をクリックします。



「V Strong」をクリックすると、元画像の基本的なイメージを残しながら、V Subtleよりも大きな変化を加えた4つの画像が生成されます。



V SubtleとV Strongの両方を試すと、同じ元画像からでも変化の大きさによって異なるバリエーションを検討できます。


元のデザインをなるべく残しながら調整したい場合は「V Subtle」、もう少し幅広いデザインを見たい場合は「V Strong」というように、目的に合わせて使い分けましょう。



建築パースの精度を高めるプロンプトの書き方


Midjourneyで建築パースを作成する場合、「モダンな住宅」「おしゃれなリビング」のような短いプロンプトでも画像を生成できます。


しかし、建物のデザインや素材、周辺環境、光、構図などを具体的に指定することで、より目的に近い建築パースを生成しやすくなります。


建築パースのプロンプトでは、「建物の種類やデザイン」「素材・配色」「周辺環境」「ライティング・時間帯」「構図・カメラアングル」などの要素を組み合わせると、作りたいイメージを具体的に伝えやすくなります。


ここからは、それぞれの要素について詳しく見ていきましょう。

要素

指定する内容

例

建物・空間

何を作るのか

戸建住宅、ホテル、カフェ、オフィス

デザイン

建築・内装のテイスト

モダン、ミニマル、和モダン、インダストリアル

素材・色

外壁、床、家具など

白い塗り壁、木材、コンクリート、ベージュ

周辺環境

建物の周囲や背景

住宅街、森林、庭、都市部

ライティング

時間帯や光

昼間、自然光、夕暮れ、間接照明

構図・視点

どこから見せるか

アイレベル、斜めから、正面、広角

表現

画像全体の仕上がり

リアルな建築ビジュアライゼーション

1. 建物や空間の用途を指定する

まずは、何を生成したいのかを明確にします。

「建築」のような広い指定ではなく、「ブティックホテル」「オフィスのエントランス」「カフェの内装」「複合商業施設」など、建物の種類や空間の用途まで指定しましょう。

今回は、ホテルの外観パースを例にプロンプトを組み立てていきます。

都市型ブティックホテル

2. デザインテイストを具体的に伝える

次に、建築や内装のデザインテイストを指定します。

たとえば、モダン、ミニマル、ナチュラル、インダストリアル、和モダンなどがあります。

さらに、「高級感のある」「温かみのある」「洗練された」など、目指す雰囲気を加えることもできます。

洗練されたコンテンポラリーデザインの都市型ブティックホテル

3. 素材や配色を指定する



建築パースの印象を大きく左右するのが、マテリアルとテクスチャです。


外観であれば外壁、窓、エントランスなど、内観であれば床、壁、天井、家具などについて、素材や色、表面の質感を指定します。

ダークグレーの石材、ブロンズ色の金属、床から天井までの大きなガラス窓

「石材」や「金属」と指定するだけでなく、色調や質感まで加えることで、イメージをより具体的に伝えられます。


4. 周辺環境や背景を指定する

建物そのものだけでなく、周辺環境も指定しましょう。

ホテルであれば、エントランス前の歩道、街路樹、車寄せ、周辺の街並みなどを加えることで、建物が実際の環境に存在しているような建築パースを作りやすくなります。

街路樹のある都市の通り、広い歩道、ホテルエントランス前の車寄せ


5. ライティングや時間帯を指定する

同じ建物でも、光の条件によって建築パースの印象は大きく変わります。

今回は、ホテルのエントランスや窓から漏れる光が印象的に見える夕景を指定してみましょう。

夕暮れ、暖かな室内照明、ガラス窓から漏れる光

時間帯と光の状態を組み合わせることで、建築の雰囲気をより具体的に伝えられます。


6. カメラアングルや構図を指定する

建築パースでは、「何を作るか」と同じくらい「どこから見せるか」も重要です。

今回は、ホテルの外観とエントランスが分かるように、歩行者に近い視点から建物を斜めに見る構図を指定します。

アイレベル、通りの斜め前方からホテル全体とエントランスを見る構図

建物と周辺環境をさらに広く見せたい場合は、「斜め上空から見下ろした鳥瞰」のように指定することもできます。

構図、カメラアングル、被写体との距離も、プロンプトを構成する重要な要素です。


プロンプトを組み合わせてみよう

ここまで指定した要素を組み合わせると、次のようなプロンプトになります。

洗練されたコンテンポラリーデザインの都市型ブティックホテル。
ダークグレーの石材、ブロンズ色の金属、床から天井までの大きなガラス窓。
街路樹のある都市の通り、広い歩道、ホテルエントランス前の車寄せ。
夕暮れ、暖かな室内照明、ガラス窓から漏れる光。
アイレベル、通りの斜め前方からホテル全体とエントランスを見る構図。
リアルな建築ビジュアライゼーション。

プロンプトを入力したら、前章で紹介した「Settings」を開き、画像のアスペクト比も設定してみましょう。


今回は、ホテルの外観と周辺環境を横長の画面で見せるため、「Aspect Ratio」を「Landscape」に設定します。




生成された画像
生成された画像

重要なのは、最初から長いプロンプトを書くことではありません。


まず「何を作るのか」を指定し、生成結果を確認しながら、デザイン → 素材・色 → 周辺環境 → ライティング → 構図と必要な情報を追加していくと、初心者の方でもプロンプトを組み立てやすくなります。



Midjourneyで建築パースを作成するプロンプト例


ここでは、Midjourneyで建築パースを作成するときに使えるプロンプト例を紹介します。

プロンプトはそのまま使用することもできますが、建物の種類や素材、色、周辺環境などを変更することで、さまざまな建築パースに応用できます。


1. モダンな住宅の外観パース

まずは、戸建住宅の外観パースです。

モダンな2階建て住宅。
白い外壁とナチュラルな木材、大きなガラス窓。
シンプルなフラットルーフ。
緑豊かな庭、低木と樹木のある住宅街。
晴れた昼間、柔らかな自然光。
アイレベルから建物を斜め前方に見る構図。
リアルな建築ビジュアライゼーション。

白い外壁や木材などのマテリアルに加えて、庭や植栽、時間帯、視点まで指定しています。

外壁を「コンクリート」「レンガ」「黒い金属パネル」などに変更するだけでも、異なるデザインを検討できます。


2. モダンなリビングの内観パース

続いて、住宅の内観パースです。

明るく開放的なモダンリビング。
白い壁、ライトブラウンの木製フローリング。
ベージュのソファ、木製のローテーブル、観葉植物。
大きな窓から自然光が入る空間。
シンプルで温かみのあるインテリア。
部屋全体がわかるアイレベルの広角構図。
リアルなインテリアビジュアライゼーション。

内観では、空間の用途だけでなく、床や壁などの素材、家具、照明、窓から入る光などを指定するとイメージを伝えやすくなります。


3. カフェの内観パース

店舗デザインにもMidjourneyを活用できます。

ナチュラルモダンなカフェの内装。
明るい木製の床と白い壁。
木製のテーブルとチェア、ブラックのペンダントライト。
カウンター、観葉植物、ベージュのファブリック。
大きな窓から自然光が入る、明るく居心地のよい空間。
店内全体がわかるアイレベルの斜めからの構図。
リアルなインテリアビジュアライゼーション。

店舗の場合は、「カフェ」「美容室」「アパレルショップ」などの用途に加えて、什器や家具、照明などを指定すると、それぞれの業態に合った空間を生成しやすくなります。


4. オフィスの内観パース

開放的でモダンなオフィス。
明るい木材と白、ライトグレーを基調とした内装。
ワークデスク、オフィスチェア、ミーティングスペース。
ガラスパーティション、観葉植物。
大きな窓から自然光が入る明るい空間。
広角、アイレベルからオフィス全体を見る構図。
リアルなインテリアビジュアライゼーション。

オフィスの場合は、ワークスペース、会議室、ラウンジ、受付など、生成したいエリアを具体的に指定する方法も効果的です。


5. 商業施設の鳥瞰パース

Midjourneyでは、建物だけでなく、周辺環境を含めた鳥瞰パースも作成できます。

新しく計画されたモダンな複合商業施設。
複数の低層建築、中央広場、カフェテラス、歩行者通路、駐車場。
敷地全体に豊かな植栽と樹木。
多くの人が行き交う活気のある空間。
晴れた昼間。
施設全体と周辺環境がわかる斜め上空からの鳥瞰。
リアルな建築ビジュアライゼーション。

鳥瞰パースでは、「aerial view(空中からの眺め)」「bird's-eye view(鳥瞰)」に相当する視点を指定することで、建物と敷地全体の関係を表現できます。


日本語と英語、どちらでプロンプトを書く?

現在のMidjourneyでは、日本語でもプロンプトを入力できます。


そのため、初心者の方が最初から英語で複雑なプロンプトを書く必要はありません。まずは日本語で作りたい建築パースを具体的に伝えてみましょう。


日本語で思い通りの結果にならない場合は、プロンプトを英語に翻訳して試し、生成結果を比較する方法もあります。


また、毎回長いプロンプトを一から作る必要はありません。上記の例をベースに、建物・空間、デザインテイスト、素材・色、周辺環境、ライティング、構図を入れ替えていくと、さまざまな建築パースに応用できます。



建築パースに適したアスペクト比を設定する


Midjourneyでは、生成する画像の縦横比(Aspect Ratio)を自由に設定できます。

建築パースでは、同じ建物や空間でもアスペクト比によって構図や見え方が大きく変わります。用途に合わせて適切な比率を選びましょう。


アスペクト比とは?

アスペクト比とは、画像の「横:縦」の比率です。

たとえば「16:9」は横長、「1:1」は正方形、「9:16」は縦長の画像になります。

Web版Midjourneyでは、画像生成前の設定画面からアスペクト比を変更できます。


アスペクト比

特徴

建築パースでの用途例

1:1

正方形

デザイン案の比較、SNS投稿

4:3

やや横長

住宅・店舗の外観、一般的な内観

3:2

横長

建築写真に近い構図、外観・内観

16:9

ワイド

建物全体、広い室内、Web記事

9:16

縦長

高層建築、吹き抜け、スマートフォン向け

2:1

非常に横長

街並み、広い敷地、パノラマ的な表現


建築パースでは16:9が使いやすい

Webサイトやプレゼンテーションなどで使用する建築パースでは、「16:9」の横長比率が使いやすいでしょう。


住宅の外観なら建物と庭、内観なら家具を含めた空間全体など、周囲の情報まで広く見せやすくなります。


16:9の画像
16:9の画像

特に、建築・内装デザインの記事で使用するイメージ画像を作成する場合にも、横長の16:9は扱いやすい比率です。


用途に合わせて縦横比を変える

すべての建築パースを16:9にする必要はありません。


たとえば、高層ビルの高さを強調したい場合は縦長、住宅のファサードを中心に見せたい場合は4:3、複数の建物やランドスケープまで含めたい場合は16:9や2:1など、見せたい内容に合わせて選びます。


アスペクト比は単なる画像サイズの指定ではなく、Midjourneyにどのような画面構成で画像を作らせるかを決める要素のひとつとして考えるとよいでしょう。


プロンプトから指定することもできる

Midjourneyでは、画面上から設定するほか、プロンプトの末尾に「--ar」パラメータを追加してアスペクト比を指定する方法もあります。


たとえば16:9で生成する場合は、次のように指定します。

modern two-story house, architectural visualization --ar 16:9



Web版を初めて使う場合は画面上から設定する方法がわかりやすいですが、プロンプトを繰り返し利用する場合は「--ar」を覚えておくと便利です。



Stylizeで建築パースの表現を調整する


Midjourneyでは、「Stylize」を使ってMidjourney独自の美的表現をどの程度画像に反映させるかを調整できます。


建築パースでは、デザイン性の高いイメージを作りたい場合と、入力したプロンプトの内容をできるだけ忠実に反映したい場合があります。Stylizeを調整することで、このバランスをコントロールできます。


Stylizeとは?

Stylizeの数値を低くするとプロンプトの内容を重視した画像になりやすく、数値を高くするとMidjourneyによる美的な表現が強くなります。



Stylize

特徴

建築パースでの使い方

低い

プロンプトの内容を重視しやすい

指定した素材やデザインを優先したい場合

標準

指示とビジュアル表現のバランスを取りやすい

まず建築パースを生成してみる場合

高い

Midjourneyの美的表現が強くなる

コンセプトイメージや印象的なビジュアルを作りたい場合


まずは初期値から試してみる

初心者の方は、最初からStylizeを細かく調整する必要はありません。


まずは初期値の100で生成し、「もう少しプロンプトの内容を優先したい」「もっと印象的なビジュアルにしたい」と感じたときに調整するとわかりやすいでしょう。


ここでは、同じプロンプトを使用し、Stylizeだけを「低い・標準・高い」の3段階に変更して生成してみます。

曲線的なファサードを持つ現代美術館。
白い石材とガラスを組み合わせた外観。
建物の前に広い公共広場と植栽。
晴れた昼間、自然光。
アイレベルから建物全体を見る構図。
リアルな建築ビジュアライゼーション。

Stylize以外の設定は変更せず、同じ条件で生成すると、それぞれの違いを比較しやすくなります。


【低い】Stylization50
【低い】Stylization50
【標準】Stylization100(初期設定のまま)
【標準】Stylization100(初期設定のまま)
【高い】Stylization500
【高い】Stylization500

数値を低くするとプロンプトの内容を重視した画像になりやすく、数値を高くするとMidjourneyによる美的な表現が強くなります。


--sパラメータでも指定できる

StylizeはWeb版の設定画面から調整できるほか、プロンプトに「--s」を追加して指定することもできます。


たとえば、Stylizeを50に設定する場合は次のように入力します。

modern two-story house, white exterior walls, natural wood,
architectural visualization --s 50

Stylizeを500にする場合は、

modern two-story house, white exterior walls, natural wood,
architectural visualization --s 500

と指定します。


同じプロンプトでもStylizeの値を変えると、生成結果の方向性が変わります。建築パースでは、「高ければ高いほどよい」という設定ではなく、プロンプトへの忠実さとビジュアル表現のどちらを重視するかによって調整するのがポイントです。



Varietyで生成する建築パースのバリエーションを調整する


Midjourneyでは、「Variety」を調整することで、一度に生成される画像のバリエーションの幅をコントロールできます。


建築パースでは、ひとつの方向性を固めていきたい場合もあれば、初期段階でできるだけ異なるデザイン案を見てみたい場合もあります。Varietyは、このような生成結果の「ばらつき」を調整するための設定です。


Varietyとは?

Varietyの値を低くすると、生成される4つの画像が比較的似た方向性になりやすくなります。反対に値を高くすると、構図やデザイン、雰囲気などに違いのある画像が生成されやすくなります。



Variety

数値の目安

特徴

低い

0〜25

生成される画像の方向性を揃えやすい

標準

26〜50

適度に違いのある案を比較しやすい

高い

51〜100

より幅広く、予測しにくいバリエーションが出やすい

※数値の区分は、Varietyによる変化をわかりやすく説明するための目安です。Midjourneyでは0〜100の範囲で設定でき、初期値は0です。


デザインの初期段階ではVarietyを上げてみる

たとえば、「モダンな木造住宅を作りたい」という大まかなイメージは決まっているものの、建物の構成やデザインの方向性までは決まっていない場合があります。

こんなとき、Varietyを高くすると、ひとつのプロンプトから異なる方向性の案を比較しやすくなります。


一方、「このデザインの方向性で、少しずつ違う案を見たい」という段階では、Varietyを低めにすると結果を絞り込みやすくなります。


ここでは、Varietyの数値によって生成結果がどのように変わるのか、次のプロンプトを使って比較してみましょう。

海辺に建つモダンなレストラン。
ガラスと木材を組み合わせた開放的な外観。
海に面した屋外テラスと植栽。
晴れた昼間、自然光。
アイレベルから建物全体を見る構図。
リアルな建築ビジュアライゼーション。

同じプロンプトを使用し、Varietyだけを「低い・標準・高い」の3段階に変更して生成します。


【低い】Variety0(初期設定)
【低い】Variety0(初期設定)
【標準】Variety25
【標準】Variety25
【高い】Variety75
【高い】Variety75

Varietyを低くすると、比較的似た方向性の画像が生成されやすくなります。一方、Varietyを高くすると、建物の形状や構成、構図などに違いが生まれやすくなり、幅広いアイデアを比較できます。


つまり、建築パース制作では、

アイデアを広げる → Varietyを高める方向性を絞る → Varietyを低くする

という使い分けができます。


--chaosまたは--cでも指定できる

VarietyはWeb版の設定画面から調整できるほか、プロンプトでは「--chaos」または省略形の「--c」を使って指定できます。


たとえば、Chaosを10に設定する場合は次のように入力します。

modern two-story house, white exterior walls, natural wood,
architectural visualization --c 10

より大きな変化を加えたい場合は、

modern two-story house, white exterior walls, natural wood,
architectural visualization --c 70

のように数値を上げます。


ただし、Varietyを高くすると必ず優れたデザインになるわけではありません。数値が高いほどプロンプトから予想しにくい結果も生成されやすくなるため、最初は低めまたは初期設定から試し、アイデアを広げたいときに少しずつ上げていくと使いやすいでしょう。



Varyで気に入った建築パースから別案を作成する


Midjourneyで生成した画像の中にイメージに近いものが見つかったら、「Vary」を使って、その画像をベースに新しいバリエーションを生成できます。


同じプロンプトで最初から何度も生成するのではなく、気に入った案を起点に少しずつデザインを検討できるため、建築パースのブラッシュアップにも便利な機能です。


Varyとは?

Varyには「Subtle」と「Strong」があり、元画像からどの程度変化させるかによって使い分けます。

機能

変化の大きさ

建築パースでの使い方

Vary Subtle

小さい

元のデザインを維持しながら細かな別案を作る

Vary Strong

大きい

元画像をベースに、より変化のある案を作る

ここでは「Midjourneyで建築パースを作成するプロンプト例」で使用したオフィスの画像を元に生成結果がどのように変わるのか、比較してみましょう。


オフィス画像を使用
オフィス画像を使用

Vary Subtleで細かなバリエーションを作る

Vary Subtleは、元画像の構図や雰囲気を比較的維持しながら、新しいバリエーションを生成する機能です。


たとえば、「建物の形や構図は気に入っているので、大きく変えたくない」という場合に向いています。


住宅の外観パースであれば、全体の方向性を保ちながらディテールの異なる案を比較するといった使い方ができます。

元のデザインを維持しながら細かな別の4案が生成された
元のデザインを維持しながら細かな別の4案が生成された
(左)元画像→(右)Vary Subtleで生成した画像を比較
(左)元画像→(右)Vary Subtleで生成した画像を比較

Vary Strongで異なる方向性を探す

Vary Strongでは、元画像をベースにしながら、Subtleよりも変化の大きなバリエーションを生成します。


「雰囲気は気に入っているけれど、もう少し違ったデザインも見てみたい」といった場合に活用できます。


たとえば、気に入ったカフェの内観パースを起点に、空間構成や家具、ディテールなどが異なる案を探したい場合などに便利です。


Subtleよりも変化の大きな4枚のバリエーション画像が生成された
Subtleよりも変化の大きな4枚のバリエーション画像が生成された
(左)元画像→(右)Vary Strongで生成した画像を比較
(左)元画像→(右)Vary Strongで生成した画像を比較

VaryとVarietyの違い

名前が似ているため、初心者の方が迷いやすいのが「Vary」と「Variety」の違いです。

機能

役割

使用するタイミング

Variety

生成される画像のばらつきを調整

画像を生成する前

Vary

選択した画像から別のバリエーションを生成

画像を生成した後

Varietyは「最初にどの程度幅広い案を出すか」を調整する設定、Varyは「気に入った案からさらに別案を作る」ための機能と考えるとわかりやすいでしょう。


建築パース制作では、まず複数の画像から方向性を探し、イメージに近い画像が見つかったらVaryで展開していくことで、効率よくデザインを絞り込めます。


さらに、生成するバリエーションの内容そのものを変更したい場合には、次に紹介する「Remix」を活用できます。



Remixでプロンプトを変更しながら建築パースを展開する


Midjourneyの「Remix」を使うと、生成済みの画像をベースにしながら、プロンプトの内容を変更して新しいバリエーションを作成できます。


Varyが元画像から別のバリエーションを生成する機能なのに対し、Remixではバリエーションを作成する際にプロンプトも編集できるのが特徴です。


Remixとは?

たとえば、生成した住宅のデザインや構図は気に入っているものの、「外壁の色を変えたい」「昼から夕方のイメージにしたい」といった場合があります。


Remixを利用すれば、元画像をベースにしながらプロンプトを書き換え、変更した条件を反映した新しい画像を生成できます。


建築パースでは、次のような変更を試すときに便利です。

変更したい内容

プロンプトの変更例

外壁の素材

白い塗り壁 → コンクリート

木材の色

明るい木材 → ダークブラウンの木材

時間帯

晴れた昼間 → 夕暮れ

照明

自然光 → 暖かな間接照明

周辺環境

住宅街 → 森に囲まれた環境

デザイン

ミニマルモダン → 和モダン


Remixを使って外観パースを変更する

Web版Midjourneyでは、生成した画像を開き、「Creation Actions」からRemixを使用できます。


Remixが表示されていない場合は、「Creation Actions」の右上にある「More Options」をクリックします。




表示された項目の中から「Remix」にチェックを入れると、「Creation Actions」にRemixが追加され、「Subtle」と「Strong」を選択できるようになります。

「Subtle」は元画像から比較的小さな変化を加えたい場合、「Strong」はより大きな変化を加えたい場合に使用します。どちらも、元画像をベースにしながらプロンプトの内容を変更して、新しいバリエーションを生成できます。


たとえば、次のプロンプトで住宅の外観パースを作成したとします。

モダンな2階建て住宅。白い外壁とナチュラルな木材、大きなガラス窓。シンプルなフラットルーフ。緑豊かな庭、低木と樹木のある住宅街。晴れた昼間、柔らかな自然光。アイレベルから建物を斜め前方に見る構図。リアルな建築ビジュアライゼーション。

生成された住宅のデザインを活かしながら夕景を試したい場合は、「Remix Strong」で次のように変更します。

モダンな2階建て住宅。白い外壁とナチュラルな木材、大きなガラス窓。シンプルなフラットルーフ。緑豊かな庭、低木と樹木のある住宅街。夕暮れ、暖かな室内照明、窓から漏れる光。アイレベルから建物を斜め前方に見る構図。リアルな建築ビジュアライゼーション。

まったく新しいプロンプトから作り直すのではなく、選んだ画像を起点として別の表現を試すことができます。


VaryとRemixを使い分ける

VaryとRemixは、変更したい内容によって使い分けるとわかりやすいでしょう。

機能

向いているケース

Vary

プロンプトは変えず、気に入った画像から別案を作りたい

Remix

元画像を活かしながら、プロンプトの条件も変更したい

たとえば、「この住宅の方向性でもう少し別案が欲しい」ならVary、「この住宅をベースに外壁や時間帯を変えてみたい」ならRemixという使い分けができます。


建築パースでは、最初の生成だけで完成形を目指すのではなく、気に入った案を選び、VaryやRemixを使いながら段階的にイメージへ近づけていくと効率的です。



Editで建築パースの一部分を修正する


Midjourneyで生成した建築パースがほぼイメージ通りでも、「この部分だけ直したい」ということがあります。


そのような場合に便利なのが「Edit」です。Editでは、生成した画像の一部分を選択して再生成したり、画像の表示範囲を広げたりすることができます。


Editとは?

Editは、生成した画像全体を作り直すのではなく、完成した画像をベースに必要な部分を調整するための機能です。


建築パースでは、たとえば次のような場面で活用できます。

修正したい内容

活用例

建物の一部分

窓や外壁など気になる部分を再生成する

家具・インテリア

家具や装飾など一部分を変更する

不自然な部分

形が崩れた箇所などを再生成する

画像の範囲

キャンバスを広げて周囲を生成する

アスペクト比

編集画面で画像の縦横比を変更する


修正したい部分を選択して再生成する

Editを使用するには、まず生成した画像の中から編集したい画像をクリックして開きます。

今回使用する画像
今回使用する画像

画像の右側に表示される「Creation Actions」の中から「Edit」を探し、「Open Editor」をクリックします。



「Open Editor」をクリックすると、画像を編集するためのEdit画面が開きます。Edit画面では、修正したい部分を消去して、その範囲を再生成できます。


たとえば、リビングの内観パースを生成して「ソファ周辺だけを変更したい」という場合は、Edit画面の「Erase」ブラシを使って、変更したいソファとその周辺を消去します。消去した部分が再生成の対象になるため、変更する必要のない床や壁、窓、家具などはできるだけ残しておきましょう。




次に、プロンプト入力欄へ、消去した部分をどのように変更したいのかを入力します。たとえば、

濃いグレーのファブリックを使用した、シンプルな3人掛けソファ

のように、配置したい家具の種類や色、素材、デザインなどを具体的に指定します。

プロンプトを入力したら「Submit Edit」をクリックします。



すると、消去した部分を中心に新しい内容が生成され、4つの候補が表示されます。元の画像をベースに必要な範囲だけを調整できるため、内装全体の構成を大きく変えずに、家具やインテリアの一部分を検討したい場合に便利です。


グレーのソファに修正された
グレーのソファに修正された
(左)元画像→(右)Editでソファの色を変更した画像
(左)元画像→(右)Editでソファの色を変更した画像

住宅の外観パースでも同様に、変更したい窓や植栽、外構などの範囲を消去し、プロンプトで新しい内容を指定できます。たとえば、植栽部分を消去して樹種や植栽量を変更したり、外構部分を選択してアプローチや舗装のデザインを調整したりするなど、完成した建築パースを活かしながら部分的に修正できます。


画像の外側を広げることもできる

Editでは、アスペクト比を変更してキャンバスを広げ、元画像の外側に新しい領域を生成できます。



まず、Edit画面右側にある「Aspect Ratio」から、変更したいアスペクト比を選択します。

たとえば、16:9の画像をさらに横長にしたい場合は「2:1」を選択します。



アスペクト比を変更すると、元画像の左右に新しく生成できる余白が表示されます。



次に、プロンプト入力欄へ、左右の余白にどのような内容を生成したいのかを入力します。

たとえば、住宅の周囲にある庭や植栽、道路などを自然に延長したい場合は、次のように指定します。


プロンプト例

modern two-story house, architectural visualization, extend the existing landscaped garden, trees, plants, driveway and street naturally on both sides, matching the existing architecture, lighting and environment

プロンプトを入力したら、「Submit Edit」をクリックします。



すると、元画像の建物や構図を活かしながら、左右の余白に庭や樹木、道路などが生成され、横方向へ広がった建築パースを作成できます。



赤い部分が元画像に追加された
赤い部分が元画像に追加された
完成画像
完成画像

この方法を使えば、建物が画面いっぱいに配置されている場合でも、周辺環境を追加してより引きのある構図へ調整できます。


Editを使用するときの注意点

Editは便利な機能ですが、CADや3DCGソフトのように、指定した部分だけを正確に修正する機能ではありません。


再生成によって周囲の形状やディテールまで変化することがあるため、修正後は建物の形、窓やドア、家具、素材などに不自然な部分が生じていないか確認しましょう。


特に建築パースでは、AIによる画像編集と、寸法や設計情報にもとづく正確な修正は別のものとして考える必要があります。


何度も画像全体を作り直すのではなく、「全体の方向性は気に入っているが、一部分だけ調整したい」場合にEditを活用するのがおすすめです。



Pan・Zoom Outで建築パースの構図を広げる


Midjourneyでは、生成した画像の構図をあとから広げることもできます。代表的なのが「Pan」と「Zoom Out」です。


「建物自体は気に入っているけれど、左右の景色をもう少し見せたい」「住宅が大きく写りすぎたので、庭まで含めた構図にしたい」といった場合に便利です。


元画像
元画像

Panとは?

Panは、生成した画像を上下左右の特定方向へ拡張する機能です。元画像を残しながら、その先に続く内容をMidjourneyが生成します。



ここでは左側に画像を拡張するため「←」をクリックします。


左側に拡張された画像が4枚生成された
左側に拡張された画像が4枚生成された
完成画像(←)
完成画像(←)

建築パースでは、たとえば次のように活用できます。

使用例

Panでできること

住宅外観

左右を広げて庭や隣接する空間を追加する

商業施設

横方向へ広げて施設や街並みを見せる

内観

室内の左右を広げて空間全体を見せる

高層建築

上方向へ広げて建物上部を含める

特に、生成した建築物そのものは気に入っているものの、構図だけが窮屈になってしまった場合に使いやすい機能です。


Zoom Outとは?

Zoom Outは、カメラを後ろへ引いたように、元画像の周囲を生成して表示範囲を広げる機能です。


たとえば、住宅の外観を生成した際に建物が画面いっぱいに配置されてしまった場合、Zoom Outを使うことで、建物の周囲に庭や道路、空などを追加した、より広い構図を作成できます。内観の場合も、家具や空間が大きく写りすぎた画像から、周囲を広げて室内全体を見せる構図へ展開できます。


今回は、「Zoom Out 2x(元画像より2倍広い範囲を見せる)」で生成してみます。

「2x」ボタンの上にカーソルをあてると鉛筆マークが表示され、自分で数値入力することも可能です。


表示範囲を広げた画像が4枚生成された
表示範囲を広げた画像が4枚生成された
Zoom(2x)した画像
Zoom(2x)した画像

PanとZoom Outの違い

PanとZoom Outはどちらも画像の外側を生成する機能ですが、広げ方が異なります。

機能

広げ方

向いているケース

Pan

特定の方向へ画像を広げる

左右・上下の一方向を追加したい

Zoom Out

画像の周囲を広げる

カメラを引いたような構図にしたい

「右側にもう少し庭を追加したい」ならPan、「建物全体をもう少し小さく見せて周囲まで入れたい」ならZoom Outというように使い分けるとわかりやすいでしょう。


ただし、どちらも単純に元画像のキャンバスサイズを変更するのではなく、新しく広がった部分をAIが生成する機能です。そのため、拡張した部分の建築形状や窓、外構などが元画像と自然につながっているか確認する必要があります。


構図を整えたら、次は完成した建築パースをより大きな画像に仕上げる「Upscale」を使用します。



Upscaleで建築パースを高解像度化する


Midjourneyで使用したい建築パースが決まったら、「Upscale」を使って画像を高解像度化できます。


Upscaleには「Subtle」と「Creative」があり、どの程度元画像を維持するかによって使い分けます。


Upscaleとは?

Upscaleは、生成した画像の解像度を高め、より大きな画像として出力するための機能です。


Webサイトやプレゼンテーションなどで建築パースを使用する場合、最終的に採用する画像が決まってからUpscaleを行うとよいでしょう。



機能

特徴

建築パースでの使い方

Upscale Subtle

元画像の見た目をできるだけ維持して高解像度化

デザインや構図を変えずに仕上げたい場合

Upscale Creative

ディテールに新しい変化を加えながら高解像度化

細部の表現をさらに作り込みたい場合


Upscale Subtle

Upscale Subtleは、元画像の内容をできるだけ維持しながら高解像度化します。


建築パースでは、建物の形や窓の配置、家具、構図などがすでに気に入っている場合は、まずSubtleを試すとよいでしょう。


Upscale Creative

Upscale Creativeでは、高解像度化する際に画像のディテールへ新しい情報が加えられることがあります。


たとえば、建材の質感や植栽、家具などの細かな表現が変化する場合があります。


そのため、より豊かなディテールを求める場合には便利ですが、元画像をそのまま維持したい場合には注意が必要です。


建築パースではアップスケール後も確認する

建築パースの場合、Creativeによって追加されたディテールが必ずしも意図したものになるとは限りません。


特に、窓やドア、階段、家具、建築部材などは、アップスケール前後で形状が変わっていないか確認しましょう。


また、Upscaleはデザインを検討するための機能ではなく、基本的には採用する画像が決まったあとの仕上げとして使用すると効率的です。



Image Promptで参考画像をもとに建築パースを生成する


Midjourneyでは、テキストによるプロンプトだけでなく、参考画像をアップロードして新しい画像の生成に利用できます。


その代表的な機能が「Image Prompt」です。参考にしたい建築や内装の画像がある場合、その画像の内容を生成時の参考として使用できます。


Image Promptとは?

Image Promptは、アップロードした画像の内容を参考にしながら、新しい画像を生成するための機能です。


建築パースでは、たとえば次のような用途に活用できます。

使用する参考画像

活用例

建築の外観写真

建物の構成などを参考に新しい外観イメージを生成

内装写真

空間構成やインテリアを参考に別の内観を生成

自分で作成した建築パース

元のイメージを参考に別案を展開

スケッチ・ラフ

初期アイデアをもとにビジュアルを生成

素材や家具を含む画像

画像内の視覚的な要素を参考に新しい空間を生成


Web版でImage Promptを使用する方法

Web版では、まずCreate画面から参考にしたい画像をアップロードします。


元画像
元画像

アップロードした画像をImage Promptとして指定し、さらにテキストプロンプトで作りたい建築パースの内容を入力します。



たとえば、モダン住宅の参考画像をImage Promptに設定したうえで、次のようなプロンプトを組み合わせます。

山間部に建つ小規模なリゾートホテル。
ダークグレーの石材と木材を組み合わせた外観。
周囲には豊かな森林と自然の地形。
曇り空の柔らかな自然光。
落ち着いた高級感のある建築デザイン。
リアルな建築ビジュアライゼーション。
生成された4枚
生成された4枚

参考画像だけに任せるのではなく、「何を生成したいのか」「どのような素材や環境にしたいのか」をテキストでも指定するのがポイントです。


Image Promptとして指定し、テキストプロンプトで生成した画像
Image Promptとして指定し、テキストプロンプトで生成した画像
(左)元画像→(右)Image Promptで参考画像をもとに生成
(左)元画像→(右)Image Promptで参考画像をもとに生成

Image Promptは画像をそのまま再現する機能ではない

注意したいのは、Image Promptが参考画像をそのまま複製したり、建物の形状を正確に維持したりする機能ではないことです。


画像を生成する際の視覚的な参考として使用するため、元画像とは建物の形状や構図、ディテールなどが変化することがあります。


そのため、既存の設計を正確に維持した建築パースを作るというより、参考画像から新しいデザイン案やビジュアルの方向性を展開したい場合に向いています。


Image PromptとStyle Referenceの違い

ここは初心者の方が混同しやすいポイントです。


Image PromptとStyle Referenceは、どちらも画像をアップロードして利用しますが、参照する目的が異なります。

機能

主な役割

Image Prompt

参考画像の内容を画像生成に利用する

Style Reference

参考画像のスタイルや雰囲気を新しい画像に反映する

たとえば、「この建築画像を参考に別の住宅を作りたい」場合はImage Prompt、「この画像の色調や質感、ビジュアルの雰囲気を別の建築パースにも取り入れたい」場合はStyle Reference、というように使い分けるとわかりやすいでしょう。



Style Referenceで建築パースの雰囲気やテイストを統一する


Midjourneyでは、「Style Reference」を使って、参考画像のスタイルや雰囲気を新しく生成する画像に反映できます。


「この建築パースの色調が好き」「この内装のような素材感や空気感で別の空間を作りたい」といった場合に便利な機能です。


Image Promptが参考画像の内容そのものを生成時の参考にするのに対し、Style Referenceは、画像が持つスタイルや雰囲気を参照するために使用します。


Style Referenceとは?

Style Referenceでは、参考画像から色調や質感、全体的なビジュアル表現などを参照し、別の内容の画像へ反映できます。


建築パースでは、たとえば次のような使い方ができます。

参考画像

Style Referenceの活用例

住宅の外観パース

色調や素材感を別の住宅パースに取り入れる

内装パース

空間全体のトーンや雰囲気を統一する

建築写真

写真のようなビジュアル表現を参考にする

自分で作成したCG

既存のビジュアルと近いテイストで別案を作る

コンセプトイメージ

プロジェクト全体の世界観を揃える


Web版でStyle Referenceを使用する方法

Web版では、Create画面から参考にしたい画像をアップロードし、その画像をStyle Referenceとして指定します。


元画像(クリニックの受付)
元画像(クリニックの受付)

そのうえで、通常どおりテキストプロンプトに生成したい建築パースの内容を入力します。

たとえば、参考画像の雰囲気を使ってホテルのロビーを生成する場合は、次のようなプロンプトを組み合わせます。

高級ホテルのロビー。
広々としたエントランスホール、フロントカウンター、ラウンジスペース。
吹き抜けのある開放的な空間。
アイレベルからロビー全体を見る広角構図。
リアルなインテリアビジュアライゼーション。

生成された4枚
生成された4枚

この場合、プロンプトでは「何を作るのか」を指定し、Style Referenceでは参考画像のスタイルや雰囲気を取り入れる、という役割分担になります。


Style Referenceで建築パースの雰囲気やテイストを統一させた画像
Style Referenceで建築パースの雰囲気やテイストを統一させた画像
(左)元画像→(右)Style Referenceで参考画像をもとに生成
(左)元画像→(右)Style Referenceで参考画像をもとに生成

複数の建築パースのテイストを揃えたい場合にも便利

建築・内装のプレゼンテーションでは、外観、エントランス、ロビー、客室など、複数のパースを作成することがあります。


それぞれを個別に生成すると、画像ごとに色調や質感、ビジュアルの方向性がばらつくことがあります。


Style Referenceを活用すれば、同じ参考画像のスタイルを複数の生成に利用できるため、シリーズとして統一感のあるビジュアルを作りたい場合にも役立ちます。


ただし、Style Referenceを使用したからといって、すべての画像がまったく同じ表現になるわけではありません。生成結果を確認しながら、プロンプトや設定もあわせて調整しましょう。


Image Promptとの使い分け

Image PromptとStyle Referenceの違いを整理すると、次のようになります。

機能

参照するもの

建築パースでの使い方

Image Prompt

画像の内容

建物や空間など、参考画像の視覚的な内容を生成に利用する

Style Reference

画像のスタイル・雰囲気

色調や質感、ビジュアルの方向性を取り入れる

「何が写っているかを参考にしたい」のか、「どのような見た目・雰囲気なのかを参考にしたい」のかで使い分けると理解しやすいでしょう。


さらにMidjourneyには、特定の人物やオブジェクトなどを別の画像でも一貫して登場させるための「Omni Reference」もあります。次章では、Style Referenceとの違いも含めてOmni Referenceを解説します。



Midjourneyで建築パースを思い通りに生成するコツ


Midjourneyでは、同じプロンプトを使用しても毎回まったく同じ画像が生成されるわけではありません。そのため、一度の生成で完成を目指すのではなく、生成結果を確認しながら段階的に調整していくことが重要です。


ここでは、建築パースをイメージに近づけるために意識したいポイントをまとめます。



1. 最初からプロンプトを複雑にしすぎない

プロンプトには多くの情報を指定できますが、最初からすべての条件を詰め込む必要はありません。


まずは「何を作りたいのか」と「どのようなデザインにしたいのか」を指定し、生成結果を確認しながら情報を追加していきましょう。


たとえば、

モダンな2階建て住宅、白い外壁、木材

から始め、次に、

モダンな2階建て住宅、白い外壁、木材、大きなガラス窓、
緑豊かな庭、晴れた昼間、自然光、
アイレベルから斜め前方に見る構図

というように具体化していきます。


2. 「建物」だけでなく周辺環境まで指定する

外観パースでは、建物だけを詳しく指定しても、背景や外構がイメージと合わないことがあります。



庭、植栽、道路、周囲の建物、都市、森林など、建築物が存在する環境もプロンプトに加えましょう。

内観でも同様に、家具や観葉植物、窓、照明など、空間を構成する要素まで指定するとイメージを伝えやすくなります。


3. ライティングと時間帯を具体的にする

建築パースの印象を大きく左右するのが光です。


「昼」「夜」だけでなく、「晴れた昼間の自然光」「夕暮れの暖かな光」「窓から柔らかな自然光が入る室内」など、光の状態まで具体的に指定してみましょう。


同じ建築デザインでも、ライティングを変更するだけで異なる印象のパースを生成できます。


4. カメラアングルと距離を指定する

建築パースでは、視点や構図の指定も重要です。


たとえば住宅外観なら「アイレベルから斜め前方」、室内なら「部屋全体がわかる広角」、敷地全体なら「斜め上空からの鳥瞰」など、見せたい内容に合わせて指定します。


5. まず複数案を出し、気に入った画像から絞り込む

Midjourneyでは、最初からプロンプトだけで細部までコントロールしようとするより、生成された画像を見ながら方向性を絞り込む方法も有効です。


アイデアを広げたい場合はVarietyを調整し、気に入った画像が見つかったらVaryでバリエーションを作成します。


さらに条件を変更したい場合はRemix、一部分だけ修正したい場合はEditというように、目的に応じて機能を使い分けましょう。

やりたいこと

使用する機能

最初に幅広い案を見たい

Variety

気に入った案から別案を作りたい

Vary

プロンプトも変更して展開したい

Remix

一部分だけ修正したい

Edit

構図を外側へ広げたい

Pan / Zoom Out

仕上げとして高解像度化したい

Upscale


6. 参考画像を目的によって使い分ける

言葉だけでは伝えにくいデザインや雰囲気がある場合は、参考画像を活用するのも有効です。


建築や空間そのものを参考にしたい場合はImage Prompt、色調や質感などのスタイルを取り入れたい場合はStyle Reference、特定の人物やオブジェクトの特徴を維持したい場合はOmni Referenceというように使い分けます。


特にStyle Referenceは、複数の建築パースに統一感を持たせたい場合にも活用できます。


7. プロンプトへの忠実さを重視する場合はStylizeを調整する

Midjourneyらしい美しいビジュアルが生成されても、指定した内容から離れてしまうことがあります。


その場合はStylizeを低くして、プロンプトの内容を優先する方向へ調整してみましょう。反対に、コンセプト検討などでより印象的な表現を求める場合は、Stylizeを高くして試すことができます。


建築パース制作では、「一度で正解を生成する」のではなく、「生成する → 比較する → 条件を調整する → 気に入った案を展開する」という流れで使うことが、イメージに近づけるポイントです。



Midjourneyで建築パースを作成するときの注意点


Midjourneyを使えば、専門的な3DCGソフトを操作しなくても、短時間でリアルな建築パースやコンセプトイメージを生成できます。


一方で、Midjourneyは建築設計専用のソフトではありません。実際の設計やクライアントワークで利用する場合は、AI画像ならではの特性を理解しておく必要があります。



1. 寸法や形状を正確に再現できるとは限らない

Midjourneyでは、プロンプトに寸法や建物の条件を記載しても、その数値が正確に反映されるとは限りません。


たとえば「幅3mの窓」「天井高2.7m」などと指定しても、CADやBIMのように正確な寸法にもとづいて画像が生成されるわけではありません。


そのため、Midjourneyで生成した画像は、設計図や施工図の代わりではなく、デザインの方向性を検討したり、完成イメージを共有したりするためのビジュアルとして活用するのが適しています。


2. 建築的に不自然な部分がないか確認する

一見するとリアルな建築パースでも、細部を確認すると不自然な箇所が含まれていることがあります。


特に、窓やドア、階段、手すり、家具、照明器具、建具などは確認しておきましょう。

また、建物の構造や動線、施工可能性までMidjourneyが保証するものではありません。

見た目が自然だからといって、実際に成立する建築であるとは限らない点には注意が必要です。


3. EditやUpscale後も画像を確認する

生成時に問題がなかった部分でも、EditやUpscale Creativeなどを使用すると、ディテールが変化する場合があります。


そのため、最終画像を書き出す前に、建物の形状や窓、家具、素材などが意図せず変化していないか確認しましょう。


元画像の見た目をできるだけ維持したい場合は、Upscale Subtleを選択する方法もあります。


4. 参考画像を使用するときは著作権に注意する

Image PromptやStyle Referenceなどでは、外部の画像をMidjourneyへアップロードして利用できます。


ただし、インターネット上で見つけた建築写真やイラスト、CGなどを自由に利用できるとは限りません。


参考画像を使用する場合は、自分で制作・撮影した画像や、利用許諾を得た画像、利用条件を確認した素材などを使用しましょう。


また、生成した画像を商用利用する場合は、Midjourneyの最新の利用規約も確認してください。


5. 実在する建築物や製品を正確に再現する用途には注意する

Image PromptやOmni Referenceを利用しても、参照画像に写っている建築物や家具などを正確に再現できるとは限りません。


特に、実在する家具や建材、設備などをクライアントへ提案する場合、AIが形状やディテールを変更してしまうと、実際の製品とは異なるものを提示することになります。


特定の商品や設計内容を正確に見せる必要がある場合は、実物の写真やメーカーが提供する素材、3DCGモデルなど、用途に適したデータを使用しましょう。


6. AIで生成した画像であることを踏まえて用途を判断する

Midjourneyによる建築パースは、アイデア出しやコンセプト検討、デザインの方向性を共有する用途では非常に便利です。


一方、設計内容を正確に伝える必要がある場面では、CAD・BIM・3DCGなどによる正確なデータや建築パースが必要になります。


Midjourneyだけですべての建築ビジュアライゼーションを置き換えるのではなく、「アイデアを素早く可視化する」「デザインの方向性を探る」「イメージを共有する」ためのツールとして、目的に応じて使い分けることが重要です。



Midjourneyはこんな人におすすめ


Midjourneyは、テキストから高品質なビジュアルを生成できるため、建築・内装デザインのさまざまな場面で活用できます。


特に、次のような方におすすめです。

1. 建築や内装デザインのアイデアを素早く形にしたい人

デザインの初期段階では、「モダンな住宅にしたい」「木材を使った温かみのある店舗にしたい」など、大まかなイメージはあっても、具体的なデザインまで決まっていないことがあります。


Midjourneyなら、テキストでイメージを入力するだけで複数のビジュアルを生成できます。

さらにVarietyで異なる方向性を探したり、気に入った画像からVaryで別案を作ったりできるため、アイデアを視覚化しながらデザインの方向性を検討したい方に向いています。


2. 3DCGの専門知識がなくても建築イメージを作りたい人

本格的な建築パース制作では、モデリングやマテリアル、ライティング、レンダリングなど、3DCGに関するさまざまな知識や操作が必要になります。


Midjourneyでは、作りたい建築や空間をプロンプトで伝えることで画像を生成できます。

Web版では日本語でもプロンプトを入力できるため、3DCGソフトの操作経験がない方が、まず建築や内装のイメージを可視化してみたい場合にも利用しやすいでしょう。


3. 建築・内装のデザイン案を幅広く検討したい人

ひとつの案を作り込むだけでなく、「もっと違う方向性も見てみたい」という場合にもMidjourneyは便利です。


Varietyで生成結果の幅を広げたり、Vary Subtle/Strongで気に入った画像から別案を展開したりできます。


そのため、住宅、店舗、オフィス、ホテルなどのデザインを検討する初期段階で、複数のアイデアを比較したい方にも適しています。


4. プレゼンテーションや企画用のコンセプトイメージを作りたい人

企画の初期段階では、まだ3Dモデルや詳細な設計データがないものの、空間の方向性を視覚的に伝えたい場合があります。


Midjourneyを活用すれば、建築物やインテリア、周辺環境、ライティングなどを指定して、企画のイメージを共有するためのビジュアルを作成できます。


Style Referenceを利用して複数の画像に共通する雰囲気やスタイルを取り入れることもできるため、プレゼンテーション全体のビジュアルに統一感を持たせたい場合にも活用できます。


Midjourneyは、正確な設計図や3DCGパースを作成するためのツールというより、アイデアを素早く可視化し、デザインの可能性を広げることを得意とするツールです。


建築・内装デザインのアイデア出しやコンセプト検討を効率化したい方は、ぜひ活用してみてください。



まとめ


Midjourneyは、テキストで作りたいイメージを伝えることで、住宅の外観や内装、店舗、オフィス、商業施設など、さまざまな建築パースを生成できる画像生成AIです。


現在はWeb版から画像を生成でき、日本語のプロンプトにも対応しているため、画像生成AIを初めて利用する方でも比較的簡単に建築パース制作を始められます。


建築パースをイメージに近づけるためには、建物や空間の種類だけでなく、デザインテイスト、素材や配色、周辺環境、ライティング、カメラアングルなどを具体的に伝えることがポイントです。


また、Midjourneyには画像を生成するだけでなく、Varietyによるアイデア展開、VaryやRemixによるバリエーション作成、Editによる部分修正、Upscaleによる高解像度化など、生成した画像をブラッシュアップするための機能も用意されています。


さらに、Image PromptやStyle Reference、Omni Referenceを使えば、参考画像の内容やスタイル、特定の人物・オブジェクトなどを参照しながら画像を生成できます。


一方、MidjourneyはCADやBIM、3DCGソフトのように、寸法や設計内容を正確に再現するためのツールではありません。生成した画像をそのまま設計・施工の資料として扱うのではなく、建築・内装デザインのアイデア出しやコンセプト検討、プレゼンテーションなど、目的に応じて活用することが大切です。


まずはシンプルなプロンプトから建築パースを生成し、結果を見ながら条件を追加してみましょう。気に入った案が見つかったら、VaryやRemix、Editなどを使って少しずつイメージに近づけていくことで、Midjourneyを建築ビジュアライゼーションに活用しやすくなります。




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