【カオスマップ付き】建築パース制作を効率化するAIツール18選|無料から商用対応まで【2026年最新版】
- 2025年7月12日
- 読了時間: 36分
更新日:1 日前

AI技術の進化により、建築パース制作の在り方が大きく変わりつつあります。これまで設計者やCG制作者が手作業で行っていたレンダリング、モデリング、テクスチャ作成、画像編集などの工程も、AIを活用することで一部を自動化・効率化できるようになりました。
さらに近年では、テキストから建築・内装イメージを生成するだけでなく、既存のパースをもとに外壁や床の素材を変更したり、家具や植栽を追加したり、天候や時間帯を変更したりと、建築ビジュアライゼーションに活用できるAI機能も増えています。
一方で、AIで生成した画像は建物の形状や寸法、素材などが意図せず変化することもあります。そのため、用途に応じて従来の3D・CAD・画像編集ソフトと組み合わせながら活用することも重要です。
本記事では、2026年時点で建築パース制作に活用できるAIツールを、主な機能や対応範囲、料金、商用利用の可否などとあわせて紹介します。

「無料で試せるものは?」 「商用利用できる?」 「建築パース制作のどんな作業に使える?」
といった疑問を持つ方にもわかりやすいように、それぞれの特徴や活用方法を紹介していきます。建築パース制作をより効率的に進めるためのツール選びに、ぜひ参考にしてください。
CONTENTS
建築向け画像生成AIの比較に関連する詳しい解説は、こちらの記事もあわせてご覧ください。
建築パース制作におけるAIツールの4カテゴリと主な用途

建築パースの制作工程は多岐にわたり、AIツールによって得意とする作業や機能も異なります。

そのため、目的や制作工程に応じて適したツールを選ぶことが重要です。以下に、主な用途別にAIツールを4つのカテゴリに分け、それぞれの特徴を紹介します。
カテゴリ | 主な役割 | AIツール |
① 構想・アイデア生成 | 初期デザインのビジュアル化、建築コンセプトの提案 | |
② レンダリング支援 | 光・質感の調整、高速レンダリング、リアルな仕上がり | |
③ モデリング・素材生成 | テクスチャやPBR素材の作成、室内配置、3D化支援 | |
④ プレゼン資料作成 | クライアント向け説明資料、動画・VR、提案支援 |
① 構想・アイデア生成に役立つAIツール

建築やインテリアの初期検討では、完成形を細かく作り込む前に、デザインの方向性を考えます。
たとえば住宅なら、「白い外壁と木材を組み合わせる」「大きな窓を設ける」「ナチュラルモダンな雰囲気にする」など、建物のデザインや素材、色、構図などを検討する段階です。
画像生成AIを活用すれば、こうした条件をテキストや参考画像で指定し、複数のイメージを短時間で生成できます。まだ具体的な形が決まっていない段階でも、アイデアを画像にして比較しながら方向性を検討できるのがメリットです。
ここでは、建築コンセプトやインテリアのイメージ生成に活用できるAIツールを紹介します。
①構想・アイデア生成に役立つAIツール
構想・アイデア生成に役立つAIツール早見表
ツール | 特徴・得意なこと | 無料利用 | 有料料金の目安 | 初心者向けの使い方 |
Nano Banana 2 | Googleの画像生成AI。画像生成・既存画像の編集が得意 | あり | Google AI有料プランあり | 建築パースを生成し、会話しながら素材・色・家具などを変更 |
Midjourney | 高品質で雰囲気のある画像生成が得意 | なし | 約1,590円〜/月 | 建築・インテリアのコンセプト案を作る |
Stable Diffusion | カスタマイズ性が高く、ローカル環境でも利用可能 | あり | Community Licenseは無料※ | 建築イメージを生成し、さまざまな表現を試す |
Adobe Firefly | 画像生成・編集に対応。PhotoshopなどAdobe製品とも連携 | あり | 1,580円〜/月(税込) | 建築イメージの生成や既存パースの編集 |
ChatGPT Images | 会話形式で画像を生成・編集できる | あり | Go 1,400円〜/月(税込) | 会話しながら建築・インテリア案を作成・修正 |
ArchiX | 建築に特化。スケッチ・図面・CGなどからパースを生成 | 2週間無料 | 8,900円〜/月(税込) | 手持ちのスケッチや図面から建築パースを作る |
Ideogram | 画像内の文字やレイアウト表現にも強い | あり | 約3,180円〜/月 | 建築コンセプトや文字を含むビジュアルを作る |
※料金・プランは2026年8月時点。Nano Banana 2はGeminiアプリで無料利用でき、有料のGoogle AIプランでは利用上限などが拡大されます。MidjourneyとIdeogramは米ドル価格を1米ドル=約159円で換算した目安です。Adobe Firefly、ChatGPT、ArchiXは日本向けに確認できる日本円価格を掲載しています。Stable Diffusionは年間収益100万米ドル未満であれば、Stability AI Community Licenseの対象モデルを無料で利用できます。APIや外部サービスなどを利用する場合は別途料金が発生する場合があります。
Nano Banana 2|Googleの画像生成AIで建築パースを生成・編集
Nano Banana 2(Gemini公式)は、Googleが提供する画像生成AIモデルです。正式名称は「Gemini 3.1 Flash Image」で、テキストからの画像生成だけでなく、既存画像をもとにした編集にも対応しています。

建築パースでは、テキストから外観・内観のイメージを生成したり、既存のパースを読み込んで素材や色、家具、植栽などを変更したりすることができます。また、会話形式で「床を木材に変更」「壁を白くする」といった修正を重ねられるため、複数のデザイン案を比較したい場合にも便利です。
出力解像度は0.5K・1K・2K・4Kに対応し、正方形や横長、縦長など幅広いアスペクト比を指定できます。画像内の文字表現や複数の被写体の一貫性にも配慮されたモデルで、建築イメージだけでなく、プレゼン用のビジュアル制作にも活用できます。
Geminiアプリでは無料でも画像生成・編集を利用でき、有料のGoogle AIプランでは利用上限などが拡大されます。建築のコンセプト検討から既存パースの編集まで、ひとつのAIで幅広く対応できるのがNano Banana 2の特徴です。
プラン | 料金 | 主な特徴 |
無料 | 0円 | Geminiで画像生成・編集を利用可能。利用上限あり |
Google AI Plus | 購入画面で確認 | 無料版よりGeminiの利用上限が拡大 |
Google AI Pro | 購入画面で確認 | より高い利用上限。高度な画像生成機能へのアクセスも拡大 |
Google AI Ultra | 購入画面で確認 | Google AIの最上位プラン。AI機能を最も高い利用上限で利用可能 |
※料金・プランは2026年8月時点。Google AIの料金や利用上限は変更される場合があるため、契約時にGoogle公式の購入画面をご確認ください。Nano Banana 2はGemini APIからも利用できますが、API版は画像の解像度などに応じた従量課金となります。

Midjourney|建築パースのコンセプト案を素早く画像生成
Midjourneyは、テキストでイメージを指示する「プロンプト」から画像を生成できる画像生成AIです。
建築分野では、建物の外観やインテリア、素材、ライティング、周辺環境などをプロンプトで指定することで、さまざまな建築イメージを生成できます。

特に、設計初期のコンセプト検討や、空間の雰囲気・素材感・構図などを視覚化したい場合に活用しやすいツールです。
一方、AIによる画像生成のため、建物の形状や構造、寸法などが必ずしも設計意図どおりになるとは限りません。そのため、正確な設計図や完成予想図を作成するというよりも、アイデア出しやデザインの方向性を検討するためのイメージ生成に向いています。
プランごとの料金と特徴は以下のとおりです。
プラン | 月額料金(目安) | 主な特徴 | おすすめ |
Basic | 約1,590円 | Fast GPU 3.3時間/月。画像・動画生成の基本機能を利用可能 | まず試したい人 |
Standard | 約4,770円 | Fast GPU 15時間/月+画像のRelax Modeが無制限 | 画像をたくさん生成したい人 |
Pro | 約9,540円 | Fast GPU 30時間/月+画像・動画のRelax Mode+Stealth Mode | 仕事・クライアント案件で使いたい人 |
Mega | 約19,080円 | Fast GPU 60時間/月+Proと同様のRelax/Stealth機能 | 大量に生成する人・企業向け |
※料金は2026年8月時点。1米ドル=約159円で換算した目安です。為替レートや契約方法によって変動します。年間契約では20%割引が適用されます。
Midjourneyで建築パースを作成する方法に関連する詳しい解説は、こちらの記事もあわせてご覧ください。
Stable Diffusion|無料で使える画像生成AIで建築イメージを可視化
Stable Diffusionは、Stability AIが開発・提供する画像生成AIです。テキストによる指示から画像を生成できるほか、モデルをダウンロードしてローカル環境で利用できるなど、用途に合わせて柔軟な使い方ができます。
2026年8月現在は、「Stable Diffusion 3.5 Large」「Stable Diffusion 3.5 Large Turbo」「Stable Diffusion 3.5 Medium」などのモデルが提供されています。

建築分野では、建物の外観やインテリア、素材、照明、構図などを指定して複数のイメージを生成できるため、設計初期のコンセプト検討やデザインのアイデア出しにも活用できます。
また、Stable Diffusionはカスタマイズ性が高く、ControlNetなどを利用して入力画像の構図や形状を参照しながら画像を生成することもできます。
Stability AIからはStable Diffusion 3.5 Large向けのControlNetも提供されています。
一方で、Stable DiffusionはひとつのWebサービスを指す名称ではありません。モデルをローカル環境で動かす方法や、Stable Diffusionを採用した外部サービスを利用する方法などがあり、利用方法によって操作画面や料金、生成枚数などが異なります。
利用方法 | 料金 | 主な内容 | 向いている人 |
Community License | 無料 | Stable Diffusion 3.5などを自分の環境で利用可能。年間収益100万米ドル未満なら商用利用も可能 | 個人・クリエイター・小規模事業者 |
Stability AI API | 従量課金 | 公式API経由でStable Diffusionなどを利用。使用するモデル・機能ごとにクレジットを消費 | Webサービスへの組み込み・開発用途 |
Enterprise License | 個別見積もり | 年間収益100万米ドル超の企業などを対象とした商用ライセンス | 大企業・法人利用 |
Community Licenseは、年間収益100万米ドル未満であれば、研究・非商用だけでなく商用利用も無料です。年間収益100万米ドルを超える企業が商用利用する場合はEnterprise Licenseが必要になります

Adobe Firefly|Adobe連携の生成AIで建築イメージを作成・編集
Adobe Fireflyは、Adobeが提供する生成AIサービスです。テキストからの画像生成をはじめ、既存画像の編集、動画・音声・ベクターの生成など、さまざまな生成AI機能を利用できます。

PhotoshopなどのAdobe製品にもFireflyの生成AI技術が組み込まれており、既存の建築パースや写真の一部を生成AIで編集したり、家具や植栽などを追加したりすることも可能です。
建築に特化したAIではありませんが、建物の外観やインテリアのイメージ生成、素材や色の検討、既存パースの編集など、建築ビジュアライゼーションのさまざまな工程に活用できます。
また、FireflyではAdobe独自の生成AIモデルに加え、GoogleやOpenAIなどが提供するパートナーモデルも利用できます。モデルによって生成される画像の表現や対応機能が異なるため、目的に合わせて使い分けられるのも特長です。
プラン | 月額料金(税込) | 主な内容 |
Firefly Free | 無料 | 毎日一定回数まで画像・動画・音声などを生成可能 |
Firefly Standard | 1,580円 | 月2,000生成クレジット。標準的な画像生成機能を利用可能 |
Firefly Pro | 3,180円 | 月4,000生成クレジット。Adobe Expressプレミアム、Photoshop web版・モバイル版なども利用可能 |
Firefly Pro Plus | 6,600円 | 月10,000生成クレジット。より多くの画像・動画生成に対応 |
Firefly Premium | 31,680円 | 月50,000生成クレジット。Firefly Video Modelによる動画生成を無制限に利用可能 |
※料金・プランは2026年8月時点。Adobe日本公式サイトに掲載されている税込価格です。キャンペーンなどにより実際の購入価格が異なる場合があります。
ChatGPT Images|会話しながら建築・インテリアイメージを生成・編集
ChatGPT Imagesは、OpenAIが提供する画像生成・編集機能です。文章で作りたいイメージを伝えるだけで画像を生成できるほか、既存の画像をアップロードして、内容の一部を変更することもできます。
2026年8月現在は「ChatGPT Images 2.0」が提供されており、無料プランを含むすべてのChatGPTプランで画像生成を利用できます。

建築パース制作では、建物のデザインや素材、家具、照明などを文章で指定して画像を生成でき、設計初期のコンセプト検討やインテリアのアイデア出しに活用できます。
ChatGPT Imagesは、会話しながら画像を調整できるのも特長です。「床を明るい木材に変更」「夕方の雰囲気に変更」など、追加の指示を出しながら生成画像を編集できます。既存の建築パースや室内画像をアップロードし、家具や植栽の追加・削除、素材や色の変更を行うことも可能です。
また、横長・縦長などのアスペクト比の指定や、画像内への文字入れ、背景の透明化にも対応しています。
ただし、画像編集では指定していない部分まで変化する場合があります。正確な寸法や形状を維持したい場合は、生成結果を確認しながら使用しましょう。
プラン | 月額料金 | 画像生成の特徴 | おすすめ |
Free | 無料 | 画像生成を利用可能(利用上限あり) | まず画像生成を試したい人 |
Go | 1,400円(税込) | Freeより画像生成の利用量が増加 | 気軽に画像生成を使いたい人 |
Plus | 3,000円(税込) | Thinkingによる高度な画像生成に対応 | 建築パースなどで継続的に画像生成・編集したい人 |
Business | 3,050円/ユーザー(税別)※ | チーム・企業向け。業務用ワークスペースや各種連携機能を搭載 | 企業・チームで利用したい人 |
Pro | 16,800円(税込) | Plusの5倍の利用量、高速かつ無制限の画像作成 | 大量に画像を生成する人 |
※料金・機能は2026年8月時点、日本のChatGPT購入画面に表示されている価格です。Businessは画像の表示では「3,050円/ユーザー/月(税別)」となっており、2シート以上・年額請求のプランです。Proの「無制限」には不正利用防止のための制限があります。

ChatGPT Imagesで建築パースを作成する方法に関連する詳しい解説は、こちらの記事もあわせてご覧ください。
ArchiX | 建築特化AIでスケッチや図面から建築パースを生成
ArchiXは、建築・内装設計向けに開発されたAIプラットフォームです。一般的な画像生成AIとは異なり、建築パースの生成や編集を中心とした機能を備えており、写真やCGパース、スケッチ、平面図、立面図、建築モデルなどをもとに建築・インテリアのビジュアルを生成できます。

大きな特長は、長いプロンプトを書かなくても、スタイルや照明、素材、建物の種類などを画面上で選択して生成条件を指定できることです。
入力には、写真、CGパース、コンセプトスケッチ、着色スケッチ、平面図、立面図、建築モデルの7種類が用意され、PNG、JPG、JPEG、WebPに対応しています。PDFを使用する場合は、画像形式への変換が必要です。
生成後は、家具や建材を配置する「Product Placement」や、変更箇所を指定する「Mask Edit & Auto Segmentation」などを使って、家具や素材を調整できます。AI動画やAIステージングにも対応し、静止画は約1K・2K・4Kまで用途に応じて出力できます。
2026年8月現在、クレジットカード不要の2週間無料トライアルがあり、1,000クレジット(パース約50枚相当)が付与されます。公式FAQでは生成画像の権利は作成者に帰属するとされ、クライアント案件やWebサイト、マーケティング資料などにも利用できます。
プラン | 月額料金(税込) | 月間クレジット | 主な特徴 |
AI Visual Studio | 8,900円 | 2,000(パース約100枚相当) | AIパース、AI画像編集、AI動画、プロジェクト |
AI Visual Studio Pro | 14,900円 | 4,000(パース約200枚相当) | 上記に加え、拡張されたAIパース・画像編集・動画、AIステージング |
ArchiX Complete | 19,800円 | 6,000(パース約300枚相当) | Proの機能+アーキチャット、AI議事録 |
※料金・プランは2026年8月時点。日本公式サイトに掲載されている月払いの税込価格です。すべてのプランで2週間の無料トライアルが利用でき、クレジットカードの登録は不要です。年間契約では20%割引があります。クレジットが不足した場合は追加購入も可能です。
Ideogram|文字やレイアウト表現にも強い画像生成AI
Ideogramは、テキストプロンプトから画像を生成できる画像生成AIです。2026年8月現在は「Ideogram 4.0」が提供されており、フォトリアルな画像生成やプロンプトの再現性、画像内の文字表現、レイアウト制御などを強みとしています。

建築に特化したAIではありませんが、「モダンな住宅」「木材を多用したインテリア」「コンクリートとガラスを組み合わせた建物」など、建築様式や素材、照明、構図をプロンプトで指定して建築・インテリアのイメージを生成できます。そのため、設計初期のコンセプト検討や空間イメージの作成などに活用できます。
Ideogramの大きな特徴のひとつが、画像内の文字を生成する能力です。Ideogram 4.0では文字描画に加え、Bounding Boxを使ってオブジェクトや文字の位置を指定するなど、レイアウトをコントロールする機能も強化されています。建物の名称やサインを含むイメージ、建築プレゼンテーション用のビジュアル制作にも活用できます。
また、既存画像から新しい画像を作る「Remix」、一部分を変更する「Magic Fill」、スタイルや人物の一貫性を保つ「Reference」などの編集機能も備えています。既存イメージをもとにバリエーションを作成したい場合にも便利です。
ブラウザ上で利用でき、無料プランでは毎週付与されるSlow Creditsを使って画像を生成できます。有料プランでは生成クレジットが増えるほか、非公開生成などの機能も利用できます。
プラン | 月額料金の目安 | 主な特徴 |
Free | 無料 | 対象アカウントに毎週Slow Creditsを付与。基本的な画像生成を試せる |
Plus | 約3,180円 | 月1,000 Priority Credits、Slow Credits無制限、非公開生成など |
Pro | 約9,540円 | 月3,500 Priority Credits、非公開生成、Batch Generation、Quality Exportなど |
Team | 約4,770円/ユーザー | Plusの機能+チーム向け共同作業・一括管理機能。最低2ユーザー |
Enterprise | 要問い合わせ | カスタムクレジット、独自モデル、優先サポートなど |
※料金・プランは2026年8月時点。日本円は1米ドル=約159円で換算した目安です。Ideogram公式料金は米ドル(USD)表示で、税は含まれていません。該当する税金は請求先住所に応じて決済時に加算されます。支払いにはStripeが使用され、Visa、Mastercard、American Expressなどのクレジットカード/デビットカードに対応しています。PayPalなどのデジタルウォレットには現在対応していません。
② レンダリング支援に役立つAIツール

建築パースでは、作成した3Dモデルに素材や色、照明、影などを設定し、完成イメージとして画像や映像に仕上げる工程を「レンダリング」といいます。
たとえば、床や壁に木材・石材などの質感を設定したり、窓から入る自然光や照明を調整したりすることで、より実際の建物や室内に近いビジュアルに仕上げていきます。
近年はAIを活用し、ノイズの除去や高解像度化、素材・ライティングの調整など、レンダリングに関わる作業を効率化できるツールも増えています。
ここでは、建築パースのレンダリングや仕上げに活用できるツールを紹介します。
②レンダリング支援に役立つAIツール
レンダリング支援に役立つAIツール早見表
ツール | 特徴・得意なこと | 無料利用 | 有料料金の目安 | 初心者向けの使い方 |
D5 Render | リアルタイムレンダリング+豊富なAI支援機能 | あり(Community版・非商用) | 約6,040円〜/月 | 3Dモデルから建築パースを効率よく仕上げる |
Lumion | 建築・自然環境の表現、レイトレーシング、AI高解像度化 | 14日間無料体験 | Pro 190,000円+税/年 | 建物と植栽・周辺環境まで含めてリアルに仕上げる |
Blender | 3D制作からレンダリングまで対応。AIデノイズも利用可能 | 完全無料 | 無料 | 費用をかけずに本格的な3DCG・建築パース制作を始める |
Live Home 3D | 間取り・住宅設計から3Dレンダリングまで一括で制作 | あり(機能制限付き) | Pro $14.99〜/月 | 間取りやインテリアを作りながら3Dで確認する |
※料金・プランは2026年8月時点。D5 Renderの日本円価格は1米ドル=約159円で換算した目安です。Lumionは日本公式販売サイトの通常価格を掲載しています。Blenderは無料・オープンソースで、制作物の商用利用も可能です。
D5 Render|リアルタイムレンダリングとAIで建築パース制作を効率化
D5 Renderは、建築・インテリア・ランドスケープなどのビジュアライゼーションに活用できるリアルタイム3Dレンダリングソフトです。リアルタイムレイトレーシングやパストレーシング、AI機能を組み合わせ、3Dモデルを確認しながら建築パースを制作できます。
SketchUp、Revit、Rhino、3ds Max、Archicad、Cinema 4D、Blenderなどの主要な3D・BIMソフトに対応しており、モデリングしたデータをD5 Renderに取り込んで、マテリアルや照明、植栽、人物、家具などを追加しながらビジュアルを仕上げられます。

D5 Renderの大きな特徴は、ライティングやマテリアルなどの変更結果をリアルタイムで確認できることです。独自のリアルタイムパストレーシングやD5 GI(グローバルイルミネーション)を搭載し、光の反射や間接光などを反映しながらシーンを調整できます。
さらに、AIを利用した制作支援機能も充実しています。参考画像から環境やエフェクトを調整する「AI Atmosphere Match」、テクスチャから法線・粗さ・高さなどのマップを生成する機能、テクスチャを4Kへ高精細化する「AI Ultra HD Texture」などを利用できます。レンダリング後の画像をAIで補正・強化する機能も備えており、建築パース制作のさまざまな工程を効率化できます。
静止画だけでなく、動画、パノラマ、VR、空間ツアーなどにも対応しています。静止画・パノラマは最大16K、動画はCommunity/Proで最大4Kまで出力できるため、プレゼンテーションや高解像度の建築ビジュアル制作にも活用できます。
プラン | 料金 | 主な特徴 | 商用利用 |
Community | 無料 | プロジェクト数無制限、LiveSync、環境・エフェクト編集、植栽ツール、画像・パノラマ・動画レンダリングなど | 非商用向け |
Pro | 約6,040円〜/月 | Communityの全機能+AI機能、City Generator、VR・XR・空間ツアー、16,000点以上の公式アセット、10GBクラウドストレージなど | ○ |
Teams | 公式サイトで確認 | Proの機能+複数ユーザー編集、メンバー権限管理、共有プロジェクト・アセット、100GBチームストレージなど | ○ |
Education | 無料 | 学生・教職員・教育機関向け | 教育用途 |
※料金・プランは2026年8月時点。Proの日本円価格は、D5 Render公式サイトに表示されている「$38/月から」を1米ドル=約159円で換算した目安です。公式価格は米ドル表示のため、実際の日本円での請求額は為替レートなどによって変動します。年間契約では20%割引が案内されています。
Lumion|リアルタイムレンダリングとAIで建築ビジュアルを高品質化
Lumionは、建築・インテリア・ランドスケープ・都市計画などに活用されているリアルタイム3Dビジュアライゼーションソフトです。3Dモデルを読み込み、マテリアルやライティング、植栽、人物、家具などを追加しながら、建築パースや動画、360°パノラマを制作できます。
SketchUp、Revit、Archicad、Rhinoなど主要なCAD・3Dモデリングソフトと連携でき、無料の「Lumion LiveSync」を利用すれば、対応するCAD・BIMソフトでモデルを編集しながら、Lumion上で変更結果をリアルタイムに確認することもできます。

Lumionの特長のひとつが、建築物だけでなく周辺環境まで含めてビジュアルを作り込めることです。Lumion Proには10,000点以上のモデルやマテリアルが収録され、植栽や人物などを配置して建築シーンを制作できます。
Lumion 2026では、自然アセットを広範囲にまとめて配置できる「Area Placement」が追加されました。また、リアルタイムレイトレーシングで光や反射、影を確認しながら調整でき、静止画だけでなく動画や360°パノラマにも対応しています。
AIを活用した「AI Upscaler」では、2倍・4倍のアップスケールに対応し、最大16Kまで高解像度化できます。
Lumion Proには14日間の無料体験版もあり、製品版の機能やコンテンツを試すことができます。
プラン | 1年間の通常価格 | 主な特徴 |
Lumion View | 37,000円+税 | 初期デザイン検討向け。リアルタイムレイトレーシング、PBRマテリアル、最大4K画像などに対応 |
Lumion Pro | 190,000円+税 | 本格的な建築ビジュアライゼーション向け。10,000点以上のモデル・マテリアル、AI Upscaler、動画・360°パノラマなどに対応 |
※料金・プランは2026年8月時点。日本公式販売サイト掲載価格です。2026年8月31日までは新規購入10%OFFキャンペーンが実施されており、Lumion Viewは33,300円+税/年、Lumion Proは171,000円+税/年で購入できます。キャンペーン終了後は通常価格に戻る予定です。
Blender|完全無料で使える3DCGソフト+AIデノイズでレンダリングを効率化
Blenderは、3Dモデリングからレンダリング、アニメーション、動画編集まで幅広い機能を備えた、無料・オープンソースの3DCG制作ソフトです。2026年8月現在はBlender 5.2 LTSが提供されています。

建築専用ソフトではありませんが、建物やインテリアの3Dモデルを制作し、マテリアルや照明、カメラを設定して建築パースをレンダリングできます。
Blenderには複数のレンダリングエンジンがあり、Cyclesは光の反射や間接光を計算するパストレーシング方式で、フォトリアルな建築・インテリアCGに活用できます。一方、EEVEEはリアルタイム性に優れ、シーンを素早く確認したい場合に便利です。
Cyclesでは、IntelのOpen Image Denoise(OIDN)やNVIDIA OptiXなどによるデノイズに対応し、ノイズを抑えながらレンダリング時間と画質のバランスを調整できます。また、CPUだけでなくNVIDIA・AMD・IntelなどのGPUを利用したレンダリングにも対応しています。
Blenderは無料で利用できるオープンソースソフトで、個人利用だけでなく商用利用も可能です。Blenderで制作した画像や動画などの作品は、商用目的にも使用できます。
項目 | 料金・条件 | 内容 |
Blender本体 | 完全無料 | 3Dモデリング、Cycles/EEVEEによるレンダリング、アニメーションなどを利用可能 |
商用利用 | 無料で可能 | Blenderで制作した画像・動画などを商用案件にも利用可能 |
AIデノイズ | 追加料金なし | Open Image DenoiseやOptiXなどをレンダリング時のノイズ除去に利用可能 |
有料版へのアップグレード | 不要 | Pro版・商用版などの有料エディションはなし |
※料金・ライセンスは2026年8月時点。BlenderはGNU GPLのもとで提供される無料・オープンソースソフトウェアです。Blenderで制作した作品は制作者自身の所有物として、商用目的にも利用できます。
Live Home 3D|住宅設計から3Dレンダリングまで行えるホームデザインソフト
Live Home 3Dは、住宅の間取り作成からインテリア配置、3Dビジュアライゼーションまで行えるホームデザインソフトです。2Dで間取りを作成しながら3Dで仕上がりを確認できるため、住宅やインテリアのデザイン検討に活用できます。

2,400点以上の3Dオブジェクトと2,100種類以上のマテリアルが収録されており、家具や素材を配置しながら室内や住宅のイメージを作成できます。Trimble 3D Warehouseからモデルを取り込めるほか、FBX、OBJ、COLLADAなどの3Dデータにも対応しています。
作成した住宅はリアルタイム3Dで確認でき、照明の色や明るさも調整できます。さらに、Cyclesを利用したフォトリアルなレイトレーシングレンダリングにも対応し、Pro版では最大7680×4320で出力できます。
静止画だけでなく、ウォークスルー動画や360°パノラマも作成できます。Pro版ではウォークスルー動画を最大4Kで出力でき、住宅やインテリアのプレゼンテーションにも活用できます。
無料版はプロジェクト数や書き出し機能などに制限があり、画像・動画にはウォーターマークが入ります。Standardではウォーターマークの削除など、Proでは高度な編集や高解像度レンダリングが利用できます。
プラン | 料金 | 主な特徴 |
Free | 無料 | 基本的な住宅・インテリア設計を利用可能。プロジェクトや書き出しに制限があり、画像・動画にはウォーターマーク |
Standard | $5.99/月・$19.99/年 | プロジェクト数の制限解除、ウォーターマークなし、3Dモデル書き出しなど |
Pro | $14.99/月・$49.99/年 | Standardの機能+高度な建築・地形編集、高解像度レンダリング、最大4K動画など |
Standard 買い切り | $59.99 | Standard機能を買い切りで利用 |
Pro 買い切り | $149.99 | Pro機能を買い切りで利用 |
※料金・プランは2026年8月時点。公式サイトでは米ドル(USD)で表示され、税は含まれていません。公式サイト掲載価格にはセール価格が表示される場合があります。また、Mac、Windows、iOS/iPadOS/visionOS、Androidは別々の製品として扱われ、有料機能を複数のプラットフォームで使用する場合は、それぞれ購入が必要です。
③ モデリング・素材生成に役立つAIツール

建築パースを作るには、建物や家具などの形を3Dで作る「モデリング」と、床・壁・家具などに木材や石材、金属といった質感を設定する「マテリアル(素材)」の制作が必要です。
たとえば、建物の外観や家具を3Dモデルとして作成し、床には木材、壁にはコンクリートといった素材を設定することで、建築やインテリアをより具体的に表現できます。
近年はAIを活用し、画像やスケッチから3Dモデルを作成したり、写真やテキストからテクスチャやマテリアルを生成したりすることも可能になっています。
ここでは、建築パースに必要なモデリングや素材制作を効率化できるAIツールを紹介します。
③モデリング・素材生成に役立つAIツール
モデリング・素材生成に役立つAIツール早見表
ツール | 特徴・得意なこと | 無料利用 | 有料料金の目安 | 初心者向けの使い方 |
Archicad | BIMで建築モデルを作成し、AIでデザインイメージも生成 | 無料体験あり | Studio 392,700円/年(税込) | 3Dモデルをもとに外観・内観のデザイン案を検討する |
Substance 3D | 写真やAIからリアルなマテリアル・テクスチャを作成 | 30日間無料体験 | Collection 8,180円/月(税込) | 木材・石材・コンクリートなどの質感を作り込む |
Polycam | 3Dキャプチャに加え、AIでテクスチャや3Dモデルを生成 | あり | Basic $30/月〜 | 実物を3D化したり、画像から3Dモデルや素材を作ったりする |
※料金・プランは2026年8月時点。ArchicadとSubstance 3Dは日本公式サイトの価格を掲載しています。Archicad Studioは年払いの場合357,000円+税(税込392,700円)です。Substance 3D Collectionは月額8,180円(税込)で、Samplerを含む3D制作アプリを利用できます。Polycamは米ドル(USD)表示のため、日本円での支払額は為替などによって変動します。
Archicad|AI Visualizerで3Dモデルからデザインイメージを生成
Archicadは、Graphisoftが提供する建築設計向けのBIMソフトです。3Dモデルと平面図・立面図・断面図などを連携させ、建築情報を一元的に管理できます。

建築パース制作で注目したいのが、「AI Visualizer 2.0」です。Archicadのスケッチや図面、3Dモデルをもとに、テキストで指示して建築・インテリアのビジュアルを生成できます。素材やデザインの検討、生成画像の部分編集などにも対応しています。
そのため、Archicadで作成した設計案をベースに、外観やインテリアのデザインをAIで検討するといった使い方に適しています。
また、Archicad 29には「AI Assistant Beta」も搭載されています。操作方法について質問したり、自然言語でモデル内の要素を選択したりできます。
AI Visualizerはビジュアルの生成・検討、AI Assistantは設計や操作の支援と考えると、それぞれの役割を理解しやすいでしょう。
プラン | 料金(税込) | 主な特徴 |
Archicad Studio | 月払い 56,100円/月 | Archicad、BIMx Pro、BIMcloud Basic、AI Assistant、AI Visualizerなど |
Archicad Studio | 年払い 392,700円/年 | Studioを1年間利用。月払いより割安 |
Archicad Collaborate | 月払い 66,000円/月 | Archicadに加え、BIMcloud SaaS、MEP Designerなどクラウド・共同作業機能を強化 |
Archicad Collaborate | 年払い 462,000円/年 | Collaborateを1年間利用。月払いより割安 |
※料金・プランは2026年8月時点。Graphisoft日本公式サイト掲載価格です。年払いの場合、Archicad Studioは税別357,000円/年(税込392,700円)、Archicad Collaborateは税別420,000円/年(税込462,000円)です。購入にはGraphisoft IDが必要で、公式Webストアではクレジットカード、デビットカード、PayPal、Google Pay、American Expressなどに対応しています。
Substance 3D|リアルな建築素材を作成できるPBRマテリアル生成AI
Adobe Substance 3Dは、3Dモデルの作成、マテリアル・テクスチャ制作、シーン構築、レンダリングなどに対応したAdobeの3D制作ツール群です。Painter、Sampler、Designer、Stager、Modelerなど、用途の異なる複数のアプリで構成されています。

建築パース制作で特に活用しやすいのが、Substance 3D Samplerです。写真からデジタルマテリアルを作成でき、「Image to Material」ではAIを利用して画像を解析し、木材や石材、コンクリートなどを3Dモデル用のマテリアルに変換できます。
また、テキストからテクスチャを生成するText-to-Textureや、参考画像から生成するImage-to-Textureなど、生成AIを活用した機能も提供されています。
より細かくマテリアルを作る場合はSubstance 3D Designer、3Dモデルへ直接テクスチャを適用する場合はSubstance 3D Painterを利用できます。作成したマテリアルは、Blenderや3ds Max、Maya、Cinema 4Dなど主要な3Dソフトでも活用できます。
Substance 3D Collectionには多数の3Dアセットも用意されています。無料体験も利用できますが、通常のCreative Cloudプランには含まれず、Substance 3Dは別契約です。
プラン | 料金(税込) | 主な特徴 |
Substance 3D Texturing | 3,380円/月 | Painter、Designer、Samplerを中心に、マテリアル・テクスチャ制作に利用 |
Substance 3D Collection | 8,180円/月 | Painter、Designer、Sampler、Stagerなどを利用可能。3D制作・テクスチャ・レンダリングまで幅広く対応 |
Substance 3D Collection グループ版 | 16,280円/月・1ライセンス | Collectionの機能+法人向け機能、1TBクラウドストレージ |
学生・教職員個人向け | 無料 | 対象となる高等教育機関の学生・教職員向け。個人・教育目的のみ |
※料金・プランは2026年8月時点。Adobe日本公式サイト掲載価格です。学生・教職員向け無料ライセンスは、認定された高等教育機関の学生・教職員が対象で、有効期間は12カ月(資格を満たせば更新可能)。この無料ライセンスで作成したコンテンツは商用利用できません。
Polycam|AIでテクスチャや3Dモデルを生成できる3Dキャプチャツール

Polycam公式サイトは、スマートフォンやWebブラウザを使って、現実の空間や物体を3Dデータとして記録・生成できるReality Captureプラットフォームです。LiDARやフォトグラメトリによる3Dスキャンに加えて、AIを活用した3Dモデル生成やテクスチャ生成などにも対応しています。

建築パース制作で素材生成に活用できるのが、AI Texture Generator(2D Texture Generator)です。テキストで指示すると、木材や石材、コンクリートなどのテクスチャを4種類生成できます。
また、手持ちの画像をもとにテクスチャを生成することも可能です。画像の反映度を調整できるため、素材写真からバリエーションを作成できます。解像度は512px〜2048pxから選択でき、ネガティブプロンプトにも対応しています。
1枚の画像からAIで3Dモデルを生成する「AI 3D Model Generator」もあります。生成したモデルはPolycam上で確認し、対応形式で書き出してBlenderなどでも利用できます。
そのためPolycamは、3DキャプチャとAIによる3Dモデル・テクスチャ生成を組み合わせられるツールとして活用できます。
プラン | 料金 | 主な特徴 |
Free | 無料 | 基本的な3Dキャプチャ、AI生成3回、GLTF書き出し、AI生成テクスチャのプレビューなど |
Basic | $30/月 または $150/年 | AI生成・Object Captureなどが無制限、AI生成テクスチャのダウンロード、複数形式での3D書き出しなど |
Business | $300/年・1ユーザー※ | Basicの機能+高度な計測、2D/3Dフロアプラン、チームライブラリ、点群書き出し、AIレポートなど |
Enterprise | $1,200/年・1シート(最低3シート) | Businessの機能+高度なデータ管理、管理者機能、セキュリティ、カスタムブランディングなど |
※料金・プランは2026年8月時点。Polycam公式サイトでは米ドル(USD)で請求され、日本円での固定価格は設定されていません。Basicの年払いは月額換算$12.50、Businessは現在通常$400/年から$300/年への価格表示となっています。個人向けプランの支払いにはVisa、Mastercard、American Express、Discoverなど主要クレジットカードが利用でき、日本から利用する場合はカード会社・銀行側で購入時の為替レートに基づいて日本円へ換算されます。BasicとBusinessの年間プランには7日間の無料トライアルがあります。
④ プレゼン資料作成に役立つAIツール

建築パースは、完成したビジュアルを作るだけでなく、設計やデザインの意図を相手にわかりやすく伝えることも重要です。AIを活用すれば、プレゼン資料の作成や動画・ビジュアル制作などを効率化できます。
ここでは、建築パースをよりわかりやすく伝えるためのプレゼン制作に役立つAIツールを紹介します。
④プレゼン資料作成に役立つAIツール
プレゼン資料作成に役立つAIツール早見表
ツール | 特徴・得意なこと | 無料利用 | 初心者向けの使い方 |
Synthesia | AIアバターと音声で説明動画を作成 | あり | 建築パースや図面を使ったナレーション付きプレゼン動画を作る |
Planner 5D | 間取りから3D空間を作成し、AIでビジュアルを生成・編集 | あり | 間取りやインテリアを3Dで見せるプレゼンを作る |
RoomSketcher | 図面をAIで間取りに変換し、フォトリアルな画像も生成 | あり | 既存の図面を3D化して、完成イメージをわかりやすく見せる |
Homestyler | AI+3Dでインテリアをデザインし、パノラマやVRなどで表現 | あり | インテリア案を作成し、空間を体験できるプレゼンに仕上げる |
Synthesia|AIアバターと音声でプレゼン動画を作成
Synthesiaは、テキストや資料をもとに、AIアバターが説明する動画を作成できるAI動画生成プラットフォームです。カメラやマイク、出演者を用意せず、ブラウザ上でナレーション付きの動画を制作できます。

建築分野では、建築パースや図面、写真などにAIアバターとナレーションを組み合わせ、設計内容を説明するプレゼン動画などに活用できます。PowerPointやPDF、テキスト、URLなどから動画を作成することも可能です。
また、160以上の言語・アクセントと2,000以上のAI音声に対応しており、作成した動画を別の言語へ翻訳できます。日本語で作成したプレゼン動画を多言語化する用途にも便利です。
Stock Avatarのほか、自分をもとにしたPersonal Avatarも作成できます。AI Video AssistantやAI Dubbing、画面録画、動画翻訳なども備えており、資料からプレゼン動画の作成・編集・多言語化まで行えるのが特徴です。
無料のBasicプランも用意されているため、まずAI動画制作を試してから有料プランを検討できます。
プラン | 月払い | 主な特徴 |
Basic | 無料 | AI動画制作を無料で試せる。AIアバター9種類など |
Starter | $29/月 | AIアバター125種類以上など、継続的な動画制作向け |
Creator | $89/月 | AIアバター180種類以上、AI Dubbing、複数アバター、インタラクティブ動画、APIなど |
Enterprise | 要問い合わせ | AIアバター240種類以上、動画時間無制限、共同編集、ブランド管理、SSOなど企業向け機能 |
※料金は2026年8月時点。Synthesia公式サイトでは米ドル(USD)で料金が表示されています。日本から利用する場合の実際の請求通貨・金額は、購入時の決済画面をご確認ください。Starter/Creatorでは主要なクレジットカード・デビットカード、PayPalに対応しています。
Planner 5D|AIで間取りから3D空間やプレゼン用ビジュアルを作成
Planner 5Dは、住宅やインテリアの間取り作成から3Dビジュアライゼーションまで行えるホームデザインツールです。2Dで作成した間取りを3Dで確認しながら、家具や素材などを配置できます。

大きな特徴のひとつが、AIを活用した間取り認識です。既存の平面図や図面をアップロードすると、AIが解析し、編集可能な3Dプロジェクトとして再現します。JPG、PNG、PDFのほか、DWGやDXFにも対応しています。
また、「Smart Wizard」や「Design Generator」を使って、AIによるインテリアのデザイン提案も可能です。
さらに「AI Studio」では、建築・インテリア画像のフォトリアル化、素材・テクスチャの変更、部分編集、アップスケール、人物の追加、動画生成などに対応。参考画像とテキストを組み合わせた画像生成もできます。
作成したプロジェクトは共有リンクで相手に見せたり、Webサイトに埋め込んだりできるため、間取り作成からAIによるビジュアル制作、プレゼンテーションまで幅広く活用できるツールです。
プラン | 料金の目安 | 主な特徴 |
Free | 無料 | 基本的な間取り・3Dデザインを作成 |
Premium | $4.99/月〜 | より多くの家具・素材や高度な機能を利用。AI Studio月額契約では100 AI credits |
Professional | 契約時に確認 | 4Kレンダリング、3Dモデルのインポート、360°ウォークスルー、CAD書き出しなどプロ向け機能。AI Studio月額契約では1,000 AI credits |
Enterprise | 要問い合わせ | 企業向けの導入・連携機能 |
※料金・プランは2026年8月時点。Planner 5Dは契約方法やプラットフォームなどによって料金が異なる場合があります。公式サイトではPremium機能について「$4.99/月から」と案内されています。購入時には実際の決済画面に表示される料金・通貨・契約期間をご確認ください。
RoomSketcher|AIで間取りを3D化し、プレゼン用ビジュアルを作成
RoomSketcherは、住宅やオフィスなどの間取り作成から、2D・3Dのビジュアライゼーションまで行えるフロアプラン作成ツールです。家具や素材を配置し、3D Floor Planや360°ビュー、インタラクティブなLive 3Dなどを作成できます。

AI機能の「AI Convert」では、JPG・PNG・PDF形式の図面をアップロードすると、AIが壁・ドア・窓などを認識し、編集可能な間取りへ変換します。
さらに「AI Render」では、作成した3Dビジュアルからフォトリアルな室内イメージを生成できます。インテリアスタイルを選んだり、テキストや参考画像を使って素材・色・照明などを変更したりすることも可能です。
作成した空間はLive 3Dでウォークスルー表示し、共有リンクを使って相手に見せることもできます。図面のAI変換から3Dビジュアルの作成、プレゼン・共有まで行えるのがRoomSketcherの特徴です。
プラン・利用方法 | 料金 | 主な特徴 |
Free | 無料 | 最大2プロジェクト、基本的な間取り作成、3D Snapshot、AI Convert、AI Renderなど |
Pro | 有料 | 全プロジェクトでLive 3D、AI Render、360°ビュー、3D Photo、計測、ブランディングなどを利用可能 |
Team | 有料 | Proの主要機能に加え、複数ユーザーでの業務利用向け |
追加Credits | $150/50 Credits〜 | AI Convert、AI Render、3D Floor Plan、360°ビューなどの生成に使用 |
※料金・プランは2026年8月時点。RoomSketcherではサブスクリプションとCreditsを組み合わせた料金体系が採用されています。追加Creditsは米ドル(USD)表示で、公式価格は税別です。
Homestyler|AIと3Dでインテリアを作成し、VR・パノラマでプレゼン
Homestylerは、住宅やインテリアの間取り作成から3Dデザイン、レンダリングまで行えるクラウドベースのインテリアデザインツールです。ブラウザ上で利用でき、豊富な3D家具や素材を配置しながら空間をデザインできます。

2026年現在はAI機能も充実しており、AI DesignerやAI Styler、AI Modeler、Home Copilotなどを利用できます。AIによるインテリアイメージの生成やスタイル変更、3Dモデル生成などを組み合わせながら、デザイン案を検討できます。
プレゼンテーションでは、通常の静止画だけでなく、360°パノラマやウォークスルー動画、720°バーチャルツアーの作成にも対応しています。パノラマはWeb上で360°見回したり、VRデバイスで表示したりできるため、平面図や静止画だけでは伝えにくい空間を体験型のプレゼンとして見せることができます。
無料のBasicプランでも3Dフロアプランナーや10万点以上の無料3Dモデル・素材、無制限の1Kレンダリングなどを利用できます。AIによるデザイン検討から3D空間の作成、レンダリング、VR・パノラマによるプレゼンまで一つの環境で行えるのがHomestylerの特徴です。
プラン | 料金 | 主な特徴 |
Basic | 無料 | 3Dフロアプランナー、10万点以上の無料3Dモデル・素材、無制限の1Kレンダリングなど |
Pro+ | $6.8/月〜 | 2K・4Kレンダリング、透かし削除、独自素材・3Dモデルのアップロード、月180 AI Creditsなど |
Master+ | $11.8/月〜 | Pro+の機能+無制限4Kレンダリング、8K・12Kパノラマ、月380 AI Creditsなど |
Team | $19.9/席/月〜 | Master+の機能+共有デザインスペース、共有素材ライブラリ、メンバー管理など |
Enterprise | 要問い合わせ | SSO、ホワイトラベル、API連携など企業向け機能 |
※料金・プランは2026年8月時点。Homestyler公式サイトでは米ドル(USD)で表示されています。支払いにはクレジットカード、デビットカード、PayPalなどが利用でき、地域によって利用可能な決済方法が異なります。
「どれを使えばいい?」建築パースAIツールを選ぶポイント

AIツールは、それぞれ得意な作業や機能が異なります。効率よく活用するためには、目的や制作工程に合ったツールを選ぶことが大切です。また、仕事で使用する場合は、商用利用やライセンスの条件も確認しておく必要があります。
ここでは、AIツールを選ぶ際に確認しておきたい3つのポイントを紹介します。

❶ 自分の制作工程に合っているか?
建築パース制作には、アイデア出し、モデリング・素材作成、レンダリング、プレゼンなど、さまざまな工程があります。
すべてを1つのAIツールで行おうとするのではなく、構想・アイデア生成ならMidjourney、レンダリングならD5 Renderというように、目的に合わせて使い分けるのがポイントです。
まず「どの作業を効率化したいのか」を明確にすると、必要なツールを選びやすくなります。
❷ 商用利用・ライセンス条件を確認しているか?
無料で利用できるツールでも、必ずしも商用利用できるとは限りません。プランによって商用利用の条件が異なったり、生成した画像や素材の利用範囲に制限が設けられていたりする場合もあります。
仕事や公開する制作物に使用する場合は、商用利用の可否や生成物の利用条件を公式サイトで確認してから使用しましょう。
❸ 操作性と出力品質が用途に合っているか?
生成される画像の美しさだけでなく、操作のしやすさ、生成やレンダリングにかかる時間、出力品質などもツール選びのポイントです。
高機能なツールほど多くの設定や操作が必要になる場合もあります。無料プランや無料体験が用意されている場合は、実際に試しながら、自分の制作環境や作業方法に合ったツールを選ぶとよいでしょう。
まとめ

AIツールは、建築パース制作のさまざまな工程で活用できるようになっています。構想段階のイメージ生成から、レンダリング、モデリング・素材生成、プレゼン資料の作成まで、用途に応じたツールを選ぶことで制作を効率化できます。
一方で、AIだけですべての工程を完結させるのではなく、設計やデザインの意図をもとに、必要な作業をサポートするツールとして活用することがポイントです。
本記事で紹介した14のAIツールも、それぞれ得意なことが異なります。まずは無料プランや無料体験を活用しながら、自分の目的や制作環境に合ったものを試してみるとよいでしょう。
AIの機能や精度は今後も進化していくことが予想されます。新しい機能を取り入れながら上手に使い分けることで、建築パース制作の時間を短縮し、アイデアや表現の幅を広げることができます。
建築向け画像生成AIの比較に関連する詳しい解説は、こちらの記事もあわせてご覧ください。
























