建築パースにおいて、リアルな雰囲気を演出するために欠かせないのが人物添景です。
本記事では、建築パースに最適な人物素材とその合成方法について詳しく解説します。
フリー写真素材サイトは15選ご紹介します。
一部有料ですが、無料でダウンロードできるサイトを中心に紹介しています。
どれも高品質で多様な写真素材が提供されており、Photoshopやモデリングソフトでの利用が考慮されています。
ただし、利用する際は各サイトの利用規約を確認し、適切にクレジットやライセンス条件に従うようにしましょう。
1. SKALGUBBAR《無料》
SKALGUBBARは高品質で多様なポーズの無料人物素材を提供しています。
建築パースに幅広く活用できます。
2. vizpeople《無料》
vizpeopleは、建築ビジュアライゼーション向けに、カットアウトの人物、3Dモデル、テクスチャを提供するオンラインサイトです。
最新の3Dソフトウェアに対応したグラフィックライブラリ(VrayやCorona Rendererなど)も充実しています。
基本的には有料ですが、FREE STUFFページでは無料アセットが提供されており、そこから無料で3Dモデルをダウンロードできます。
3. Non Scandinavia《無料》
Non Scandinaviaは。建築の表現を広げるために、さまざまな種類の高解像度で無料のクリップアート画像を提供しているサイトです。
北欧風の人物素材が特徴的です。
4. NO-N-NO(無料あり)
NO-N-NOは、建築CGや広告などで活用できる人物素材に特化したサイトです。
有料素材として高品質なものを提供していますが、一部無料素材も取り揃えています。
建築CGなどにおいて、人物素材は賑やかさやスケール感を演出するために活用できるので、おすすめのサイトです。
5. MR CUTOUT.COM(無料あり)
MR CUTOUT.COMは、写真の背景を切り抜いた高品質な画像を提供するサイトです。
人物素材はもちろん、道路や芝生、車などの画像素材も豊富です。
毎日無料でダウンロードでき、商用利用も可能です。
6. Unsplash《無料》
Unsplashはクオリティの高い写真素材が無料で利用できるサイト。
建築物や風景写真が充実しており、高解像度な画像がダウンロードできます。
7. Pexels《無料》
Pexelsはクリエイティブ・コモンズのライセンスで提供される写真素材サイト。
建築や都市の画像が多く、商用利用も可能です。
8. Pixabay《無料》
Pixabayはフリーの写真やイラスト、ベクター素材が利用できるプラットフォーム。
写真やイラスト、動画、音楽、GIFアニメなどが利用可能です。
営利目的であっても著作者に対する許可やクレジットは不要、加工や商品化、再配布も可能です。
建築パースの素材はもちろん、資料作成やプレゼン資料の作成にも役立ちます。
9. FreeImages《無料》
FreeImagesは様々なカテゴリーの写真素材がダウンロード可能なサイト。
建築や都市デザインに関する写真が多く提供されています。
10. Burst by Shopify《無料》
Shopifyが提供するBurstは商用利用可能な写真素材が多くあり、建築や建設に関連する画像も幅広く取り揃えられています。
11. ISO Republic《無料》
ISO Republicは建築や都市景観の写真素材が充実しているサイト。
高品質な画像がダウンロードでき、商用利用も可能です。
12. Kaboompics《無料》
Kaboompicsは、個性的で美しい写真が揃っているサイト。
クリエイターのKarolinaさんが撮影・制作した写真素材を無料でダウンロードできます。
ストック素材は他のサイトに比べると少ないですが、ハイクオリティーで洗練された写真を見つけることができます。
13. Reshot《無料》
Reshotは商用利用が可能な写真が多数揃っているストックサイトです。
3D オブジェクト、イラスト、ベクター画像なども多数揃っており、商用ライセンスが付与されているため、帰属の明記が不要です。
14. LibreStock《無料》
LibreStockは、40以上のストックフォトサイトから画像を収集してインデックスするオンラインストックフォトインデックスサイトです。
商用可能で、クレジット表記も不要です。
15. PicJumbo《無料》
PicJumboは、デザイナー兼写真家のViktor Hanacekが2013年に設立した無料のストックフォトサイトです。
無料でダウンロードして使用でき、商用利用も可能、クレジット表記も不要です。
16. 人物添景の合成方法
実際に人物写真素材を使用して、Adobe Photoshopを利用して簡易合成をしてみます。
STEP1 素材選び
建築パースに適した写真素材を選ぶ際には、シーンの雰囲気や光の向きを考慮しましょう。
素材は、以下の内観パースと人物を用意しました。
STEP2 パース上でのサイズ調整
選んだ素材のサイズを調整して、建築パースに自然に馴染むように配置します。
ここでは、女性が窓の方へ向かうようなシーンを演出するため、Photoshop画面上部の「編集」>「変形」>「水平方向に反転」で、左右反転させました。
STEP3 建築パースへの合成
合成する際には、影や光の影響を考慮して自然な仕上がりになるように心がけましょう。
レイヤーの調整やマスクの利用が役立ります。
ここでは、複数の新規レイヤーを追加したり、人のレイヤーを複製するなどして、以下のような調整を行いました。
・やや艶のあるフローリングの場合、人が反射するような演出にするため、Photoshop画面上部の「編集」>「変形」>「垂直方向に反転」で、左右反転させました。「乗算」モードで不透明度を調整したり、レイヤーマスクを利用して自然に透過させるようにしました。
・影はブラシツールで黒を塗り、レイヤーマスクを利用して形を整えた後、「乗算」モードで不透明度を調整しました。
・背景の室内画像に合わせて、人物への光のあたり方を調整しました。
さらに、一手間加えると、室内パースの方に視線が向きやすくなります。人物が中心ではなく、主役は内観パースなので、内観に目がいくようになります。
ここでは、Photoshop画面上部の「フィルター」>「ぼかし」>「ぼかし(移動)」(角度0°、距離はスライドしながら決めます)で、人物が動いているようにぼかしました。
17. まとめ
建築パースにおいて人物添景はデザインの一部となり、リアルな印象を与える大切な要素です。
適切な素材の選定と合成技術の習得により、建築デザインの表現力が飛躍的に向上します。
是非、添景サイトや合成方法を活用して、魅力的な建築パースを制作してみてください。
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