住宅以外の案件の進め方|店舗・飲食・オフィス設計の基本と注意点
- kyoshida50
- 9月16日
- 読了時間: 4分
更新日:11月25日
本当に教えたくない“店舗デザインのリアル”
住宅をメインにしている設計士のもとに、
突然くる 店舗・サロン・飲食店・オフィス の依頼。
多くの設計士が最初に感じるのは、「住宅の延長で考えたら危ない…!」という
圧倒的な不安と危機感です。
まさに、そんなあなたに、店舗案件を成功させるために
最低限知らないと危ないデザインの基本をシンプルにまとめました。

■ 1. 住宅と店舗は“設計思想そのもの”が違う
【住宅の目的】快適性・暮らしやすさ・長期利用
【店舗の目的】売上・回転率・導線・滞在時間・採算性・工期
つまり、住宅は 生活 をつくり、店舗は “ビジネス”をつくる。
つくる空間の違いがあり、設計の前提が根本的に異なります。

■ 2. 初めての店舗で“ほぼ確実に”つまずくポイント
◎ 設備(特に飲食)は想像以上に厳しい
給排気
給排水
厨房設備
電気
◎ ビル側ルール
施工もしくは工種(音出し)可能時間
搬出入
養生のルール
提出書類(作業届の他諸官庁も)
B工事との調整
◎ 工程のスピード感が住宅の2倍
着工 → 引き渡しまでが圧倒的に早いケースが多い。
🛠 施工にも“専門性”が必要
店舗には看板や照明を使った集客の他、避難導線の確保や消防協議や法令対応など、
住宅と違うデザインや施工条件や専門知識が求められます。
こうした領域に不安がある場合、「設計が終わってから施工会社に相談」ではなく、
設計初期から一緒に進めることが大切です。
🧩 解決策:仮レイアウトと現地写真を早期に共有し、施工会社と並走する
まずは仮レイアウトと現地写真をもとに打ち合わせを行います。合わせて、白パース(マテリアルなしで空間構成を確認するモデル)を作成することで施工会社と初期段階から「壁の位置」「導線」「設備配置」などを擦り合わせながら、プロジェクトを進行できます。
この段階で専門性の高い施工会社に相談しておくことで、実現性の高い設計に整えることが可能になります。
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◆PersGPTで白パースを書くのもアリ!

この白パースがあれば、現場に行っていない施工会社とのイメージ共有がしやすいだけでなく、店舗が得意な業者とも打ち合わせがスムーズに進みます!
厨房位置や、座席数など、お施主様との打ち合わせにも使えます!
売り上げを上げるために、差別化できるメーカーへの相談は必須!
カタログ量は住宅の3~5倍!最新のトレンドも把握すべし!

■ 3. 店舗デザインで最重要なのは“導線と回遊”
住宅では経験しない、多くのお客様に認知していただく!
来店されたお客様をどう動かすかが設計の肝となります。
入店の動線
回遊
目線の抜け
商品の見え方
滞在時間・回転率
これらを同時に成立させる必要があるため、店舗設計は住宅より変数が多い世界です。


■ 4. そして最大の罠:施工の専門性が全然違う
店舗案件では建築と内装で大きく分かれます。
そのため、施工難易度が一気に上がります。
設備(電気・給排水・空調など)
防火区画
看板・サイン計画
什器製作(木工・金物、電気)
入退室管理
商業施設申請
住宅では必要ない判断が連続で来るため、設計者が一人で抱えるのは危険。

■ 5. 用途ごとに“得意な施工会社”が違うのがリアル
ユニオンテックを例にすると:
◎ 得意
店舗
オフィス
商空間
◎ 不得意
住宅(一般木造)
メンテナンス
B工事
このように、施工会社は用途ごとに得意不得意がはっきりあるため、店舗案件では「誰に相談するか」が結果を左右します。
PersGPTの施工相談では、用途に強い会社に無料で相談できます。
例えば、2025年の改正で
「天井を2.6m以上にすると排煙が一気に厳しくなる」 という従来のルールが見直されます。
結果として、
無窓居室でも“天井を少し高くしやすくなる”
排煙条件の悪化が今よりも緩和される
店舗・オフィス・ホテルで高さ演出がしやすい
という方向に変わります。
「天井を上げたいけど、排煙が怖い…」というシーンで、意匠の自由度が広がるイメージです。ただし、用途や面積で条件は変わるため、早い段階で施工会社と確認しながら進めるのがおススメです。 link:k155250726.pdf(告示改正案)
🤝 得意分野の施工会社に、無料で相談できる
PersGPTの施工相談窓口では、デザインのジャンルや条件に合った施工会社に無料で相談が可能です。専門外の依頼にも自信を持って応えられるよう、プロと一緒に設計を前進させる仕組みをご活用ください。
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