【時短】Adobe Photoshopで天気・時間帯を変更する方法|生成AIで雨・雪・夕景・夜景を簡単に作成
更新日:9月23日

建築パースは、同じ建物でも天気や時間帯を変えるだけで印象が大きく変わります。
晴れた昼間のパースを夕景や夜景にしたり、雨や雪のシーンに変更したりすることで、建築や空間が持つさまざまな表情を見せることができます。
以前は、空を切り抜いて別の画像に差し替えたり、雨や雪の素材を重ねたり、色調補正を何度も行ったりと、Adobe Photoshopで細かな作業が必要でした。
しかし、現在のPhotoshopでは、生成AIを使って画像の一部を自然言語で変更できます。
「雨の日にする」 「夕方にする」 「夜にして窓の明かりをつける」
といった内容をプロンプトで指定できるため、Photoshop初心者でも試しやすくなっています。
この記事では、建築パースの天気や時間帯をできるだけ簡単に変更する方法を紹介します。
※Photoshopのバージョンによって画面の表示や一部の名称が異なる場合がありますが、記事内で紹介する基本的な操作手順は同様です。
CONTENTS
建築向け画像生成AIに関連する詳しい解説は、こちらの記事もあわせてご覧ください。
Photoshopの生成AIなら天気や時間帯も変更できる

生成塗りつぶしでは、画像内の変更したい範囲を選択し、「曇り空」「夕焼け」などのプロンプト(AIへの指示文)を入力するだけで、周囲になじむようにAIが新しい画像を生成してくれます。
たとえば、晴れた空を雪景色に変更したり、昼間の建築パースを夕方の雰囲気に近づけたりといった編集が可能です。
また、「画像を生成」を使えば、テキストから新しい画像を作成できます。参照画像を指定して、構図やスタイルを生成時のガイドとして利用することも可能です。

従来のPhotoshopでは、天気や時間帯を大きく変更する場合、
素材を探す
必要な部分を切り抜く
元の画像と合成する
明るさや色を調整する
といった複数の工程が必要でした。
しかし、生成AIを活用すれば、
AIで大まかに変更する
気になる部分だけPhotoshopで修正する
という進め方もできます。
すべてを一から手作業で合成する必要がないため、Photoshopに慣れていない方でも天気や時間帯の変更がしやすくなっています。
それでは、実際に建築パースの天気や時間帯を変更してみましょう。
STEP1|変更したい建築パースを用意する
まずはAdobe Photoshopで加工するための建築パースを用意します。3DCGソフトで作成したパースはもちろん、練習であればChatGPTなどの画像生成AIで作成した建築画像でも構いません。
今回は、天気や時間帯による変化が分かりやすい、シンプルなモダン住宅の外観パースを使用します。
具体的なプロンプト例(コピペでそのまま使用できます)
シンプルでモダンな2階建て住宅の外観パースを作成してください。
白い外壁を基調とした箱型の建物とし、フラットルーフ、大きなガラス窓、黒い窓枠を取り入れてください。
建物の前にはコンクリートのアプローチを設け、植栽は控えめにしてください。
晴れた昼間、建物全体が見える正面からの構図で、フォトリアルな建築ビジュアライゼーションにしてください。
アスペクト比は16:9にしてください。今回は、この晴れた昼間の建築パースをベースにPhotoshopで編集していきます。

天気や時間帯の変化を比較しやすくするため、建物の形状や窓の位置、カメラアングルなどが分かりやすい画像を用意しておくのがポイントです。
以下のような画像を用意できたら、次のSTEPではPhotoshopを使って天候を変更していきましょう。
画像生成AIで建築パースを用意する場合
練習用の建築パースは、ChatGPT、Nano Banana 2、Midjourneyなどの画像生成AIを使って作成することもできます。
それぞれの使い方や建築パースを生成する方法については、以下の記事で詳しく解説しています。
STEP2|まずは空をAIで変更してみよう

最初は、生成AIを使って晴れた青空を曇り空に変更してみましょう。
ここでは、建物や植栽などはそのまま残し、空の部分だけを選択してPhotoshopの「生成塗りつぶし」で変更します。部分的なAI編集の基本的な流れを確認していきましょう。
STEP1で生成した画像をPhotoshopで開きます。

元の画像を残したまま編集できるように、まずはレイヤーを複製しておきましょう。
レイヤーパネルで元の画像を選択し、ショートカットキー Win:Ctrl+J / Mac:Command+J でレイヤーを複製します。



生成AIによる編集では、意図した仕上がりにならなかったり、変更したくない部分まで変化したりすることがあります。元のレイヤーを残しておけば、いつでも編集前の状態と比較したり、元に戻してやり直したりできます。
Photoshopで画像を編集するときは、元画像を直接加工せず、複製したレイヤーで作業する習慣をつけておくと安心です。
今回は建物全体ではなく、まずは空だけを生成AIで変更してみます。空の部分だけを選択することで、建物の形状や外壁、窓などを維持しながら編集しやすくなります。
まず、Photoshopのメニューバーから「選択範囲」→「空を選択」をクリックします。

Photoshopが画像内の空を自動的に検出し、空の領域が選択されます。

今回のように木や植栽が空に重なっている画像でも、まずは「空を選択」を使ってみましょう。細かな部分まで自分でなぞって選択する手間を減らせます。
生成塗りつぶしで空を変更する
空が選択された状態で、コンテキストタスクバーの「生成塗りつぶし」をクリックします。
「生成塗りつぶし」は、コンテキストタスクバーから実行する方法と、上部メニューの「編集」→「生成塗りつぶし」から実行する方法があります。

どちらも同じ「生成塗りつぶし」機能を使用するため、使いやすい方法で操作して構いません。
コンテキストタスクバーが表示されている場合は、「生成塗りつぶし」クリックします。
コンテキストタスクバーが表示されていない場合は、空を選択した状態で、上部メニューから「編集」→「生成塗りつぶし」を選択しても同じように操作できます。

プロンプトの入力欄が表示されたら、変更したい空のイメージを入力します。
プロンプト例
厚い雲に覆われた曇り空に変更してください入力したら「生成」をクリックします。

生成が完了すると、選択していた空の部分が曇り空に変更されます。


生成結果は複数のバリエーションから選択できます。イメージに合うものがなければ、もう一度生成したり、プロンプトの内容を変更したりしてみましょう。
また、生成された部分は新しい生成レイヤーとして追加されるため、元画像と見比べながら調整できます。
空だけを変更したいときに便利
「空を選択」と「生成塗りつぶし」を組み合わせる方法は、建物の形状や外壁、窓、植栽などをできるだけ維持しながら、空だけを変更したい場合に便利です。
一方、雨や雪、夕景、夜景のように、空だけでなく建物や地面、光などを含めて画像全体の雰囲気を変更したい場合は、別の生成AI機能を使うことで、より簡単に編集できます。
次のSTEPでは、画像全体に生成AIによる編集を適用して、雨や雪の建築パースを作成してみましょう。
STEP3|Photoshopで天気(雨・雪)を簡単に変える方法

STEP2では、空の部分だけを選択して「生成塗りつぶし」で曇り空に変更しました。
雨や雪のシーンでは、空だけでなく、建物や地面、光の状態など画像全体の雰囲気を変更する必要があります。
現在のPhotoshopでは、「プロンプトで編集」を使うことで、画像全体に対して自然言語で編集内容を指示できます。雨や雪のエフェクトを別画像として作成して合成しなくても、元の建築パースから直接天候を変更できます。
1. 元画像を開いてレイヤーを複製する
STEP2と同様にPhotoshopで元画像を開きます。

元画像を残したまま編集できるように、レイヤーパネルで元の画像を選択し、ショートカットキー Win:Ctrl+J / Mac:Command+J でレイヤーを複製しておきましょう。
2. 「プロンプトで編集」で雨の日に変更する
画像全体を変更する場合は、コンテキストタスクバーから「プロンプトで編集」を選択します。
コンテキストタスクバーが表示されていない場合は、上部メニューの「編集」→「プロンプトで編集」から実行することもできます。
プロンプトの入力欄に、変更したい天候を日本語で入力します。
プロンプト例
雨の日に変更してください。空を厚い雲で覆い、雨を降らせ、地面を雨で濡れた状態にしてください。入力したら「生成」をクリックします。
Photoshopが画像全体を解析し、プロンプトの内容に合わせた編集結果を生成します。

「プロンプトで編集」では、雨そのものだけでなく、空や地面などを含めて画像全体を変更できます。Adobe公式でも、雨を追加し、水たまりを表現する編集がプロンプト例として紹介されています。
生成結果がイメージと異なる場合は、プロンプトを変更して再度生成してみましょう。
3. 雪の日に変更する
雨と同じ方法で、雪のシーンも作成できます。
プロンプト例
雪の日に変更してください。曇り空にして雪を降らせ、地面や建物の一部に自然に雪を積もらせてください。
雪の量や積もり方などを変更したい場合は、「雪を少なくする」「地面に薄く雪を積もらせる」など、変更したい内容をプロンプトに追加して調整します。
4. 必要に応じて仕上がりを調整する
生成AIによる編集は、必ずしも一度でイメージどおりになるとは限りません。
建物の形状が変わっていないか、窓や外壁などに不自然な部分がないかを確認し、必要に応じてプロンプトを調整して再生成しましょう。
また、生成後に明るさや色味をさらに整えたい場合は、Photoshopの調整機能を組み合わせることで、よりイメージに近い仕上がりにできます。
STEP4|Photoshopで時間帯(昼間・夕景・夜景)を変更する方法

Photoshopの生成AIを使えば、昼間の建築パースを夕景や夜景に変更することもできます。
以前は、空を夕焼けや夜空に変更したあと、カラールックアップやトーンカーブなどを使って画像全体の明るさや色味を調整する必要がありました。
現在のPhotoshopでは、「プロンプトで編集」を使って画像全体の時間帯や光の状態を変更できます。Adobe公式でも、画像全体を編集するプロンプト例として「照明を暖かみのある夕日のトーンに変更してください」が紹介されています。
1. 元画像を開いてレイヤーを複製する
STEP2・STEP3と同様に、Photoshopで元画像を開きます。
元画像を残したまま編集できるように、レイヤーパネルで元の画像を選択し、ショートカットキー Win:Ctrl+J / Mac:Command+J でレイヤーを複製しておきましょう。
2. 「プロンプトで編集」で夕景に変更する
画像全体の時間帯を変更する場合は、コンテキストタスクバーから「プロンプトで編集」を選択します。

コンテキストタスクバーが表示されていない場合は、上部メニューの「編集」→「プロンプトで編集」から実行することもできます。

プロンプトの入力欄に、変更したい時間帯や光の状態を日本語で入力します。
プロンプト例
夕方のゴールデンアワーに変更してください。空を暖かみのある夕焼けにして、建物と周囲を柔らかな夕日の光で照らしてください。入力したら「生成」をクリックします。


生成結果がイメージと異なる場合は、「夕焼けを控えめにする」「暖かい光にする」など、変更したい内容をプロンプトに追加して再生成してみましょう。
3. 夜景に変更する
夕景と同じ方法で、昼間の建築パースを夜景に変更できます。
プロンプト例
夜のシーンに変更してください。空を暗い夜空にして、室内の照明を暖色で点灯させ、窓から柔らかな光が見えるようにしてください。

夜景では、空を暗くするだけでなく、建物や地面の明るさ、室内照明なども含めて画像全体を変更することで、より自然な仕上がりになります。
「プロンプトで編集」は画像全体に対して変更を指示できるため、時間帯とあわせて照明についてもプロンプトで指定できます。
4. 必要な場合だけ色味や明るさを調整する
生成結果がそのままで自然に仕上がっている場合は、無理に追加の補正を行う必要はありません。
もう少し夕景の暖かさを強くしたい、夜景を暗くしたいなど、仕上がりを調整したい場合は、Photoshopのカラールックアップやトーンカーブなどの調整機能を組み合わせることもできます。


生成AIで大まかな時間帯や光の状態を変更し、必要な場合だけ従来のPhotoshopの調整機能で仕上げると、効率よく建築パースの雰囲気を変えることができます。
Photoshopの生成AIは「編集したい範囲」で使い分けよう

Photoshopの生成AIを使うときは、どの部分を変更したいのかによって機能を使い分けると効率よく編集できます。
たとえば、空や窓など画像の一部分だけを変更したい場合は、変更したい領域を選択して「生成塗りつぶし」を使用します。建物の形状やほかの部分をできるだけ維持したまま、必要な部分だけを編集できます。
一方、雨や雪、夕景、夜景のように、空だけでなく建物や地面、光などを含めて画像全体の雰囲気を変更したい場合は、「プロンプトで編集」が便利です。
今回紹介した方法を整理すると、次のようになります。
変更したい内容 | 使用する機能 |
空だけを曇り空に変更 | 空を選択+生成塗りつぶし |
雨・雪など天候を変更 | プロンプトで編集 |
昼間から夕景・夜景へ変更 | プロンプトで編集 |
特定の窓だけに明かりをつける | 窓を選択+生成塗りつぶし |
生成AIだけで十分自然に仕上がった場合は、そのまま完成としても構いません。もう少し明るさや色味を調整したい場合は、カラールックアップやトーンカーブなど、Photoshopの従来の調整機能を組み合わせて仕上げることもできます。
「部分編集なら生成塗りつぶし」「画像全体の雰囲気を変えるならプロンプトで編集」と考えておくと、目的に合わせてPhotoshopの生成AIを使いやすくなります。
まとめ

Photoshopの生成AIを活用すれば、建築パースの天気や時間帯を、従来より少ない工程で変更できます。
今回紹介したように、空など一部分だけを変更したい場合は「生成塗りつぶし」、雨や雪、夕景、夜景など画像全体の雰囲気を変更したい場合は「プロンプトで編集」と、目的に応じて機能を使い分けるのがポイントです。
生成AIだけで自然に仕上がった場合は、そのまま完成としても構いません。さらに色味や明るさを整えたい場合は、カラールックアップやトーンカーブなど、Photoshopの従来の調整機能を必要に応じて組み合わせることもできます。
また、生成結果がイメージと異なる場合は、プロンプトだけでなく、選択範囲の位置や大きさを調整することで改善できる場合があります。画像の比率を変更したいときには「生成拡張」を活用するなど、生成AIをうまく取り入れることで作業工程そのものを減らすことも可能です。
まずは手持ちの建築パースを使って、晴れた昼間の画像を曇り空や雨、雪、夕景、夜景へ変更してみてください。すべてを細かく手作業で加工するのではなく、生成AIで大きく変更し、必要な部分だけPhotoshopで整えることで、効率よくさまざまな建築表現を作成できます。







