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Adobe Photoshopで天気・時間帯を変更する方法|生成AIで雨・雪・夕景・夜景を簡単に作成

  • 2025年7月12日
  • 読了時間: 14分

更新日:8月22日



建築パースは、同じ建物でも天気や時間帯を変えるだけで印象が大きく変わります。


晴れた昼間のパースを夕景や夜景にしたり、雨や雪のシーンに変更したりすることで、建築や空間が持つさまざまな表情を見せることができます。


以前は、空を切り抜いて別の画像に差し替えたり、雨や雪の素材を重ねたり、色調補正を何度も行ったりと、Adobe Photoshopで細かな作業が必要でした。


しかし、現在のPhotoshopでは、生成AIを使って画像の一部を自然言語で変更できます。


「雨の日にする」 「夕方にする」 「夜にして窓の明かりをつける」


といった内容をプロンプトで指定できるため、Photoshop初心者でも試しやすくなっています。


この記事では、建築パースの天気や時間帯をできるだけ簡単に変更する方法を紹介します。


CONTENTS


建築向け画像生成AIに関連する詳しい解説は、こちらの記事もあわせてご覧ください。




Photoshopの生成AIなら天気や時間帯も変更できる

現在のPhotoshopには、生成AIを活用したさまざまな機能が搭載されています。なかでも、建築パースの編集に使いやすいのが「生成塗りつぶし」です。


生成塗りつぶしでは、画像内の変更したい範囲を選択し、「曇り空」「夕焼け」などのプロンプト(AIへの指示文)を入力するだけで、周囲になじむようにAIが新しい画像を生成してくれます。


たとえば、晴れた空を雪景色に変更したり、昼間の建築パースを夕方の雰囲気に近づけたりといった編集が可能です。


また、「画像を生成」を使えば、テキストから新しい画像を作成できます。参照画像を指定して、構図やスタイルを生成時のガイドとして利用することも可能です。



従来のPhotoshopでは、天気や時間帯を大きく変更する場合、

  1. 素材を探す

  2. 必要な部分を切り抜く

  3. 元の画像と合成する

  4. 明るさや色を調整する

といった複数の工程が必要でした。


しかし、生成AIを活用すれば、

  1. AIで大まかに変更する

  2. 気になる部分だけPhotoshopで修正する

という進め方もできます。


すべてを一から手作業で合成する必要がないため、Photoshopに慣れていない方でも天気や時間帯の変更がしやすくなっています。


それでは、実際に建築パースの天気や時間帯を変更してみましょう。



STEP1|変更したい建築パースを用意する


まずはAdobe Photoshopで加工したい建築パースを開きます。今回は初心者でも扱いやすく、加工しやすいシンプルなモダン住宅を生成してみましょう。


3DCGソフトで作成したパースはもちろん、練習であればChatGPTなどAIで生成した建築画像でも構いません。


具体的なプロンプト例(コピペでそのまま使用できます)

modern house, minimalistic architecture, flat roof, white facade, large windows, concrete ground in front, front view, clear blue sky, realistic lighting, sunny daytime, small potted plant on the right side, no grass or trees, resolution 1920x1080

  • このプロンプトで生成すると、横長(1920×1080)のモダン住宅画像が生成され、Photoshopで後ほど窓や空などの加工がしやすくなります。

  • サイズ設定は資料作成やスライド作成時にも扱いやすい一般的なサイズ(1920×1080)を推奨しています。

  • なお、Photoshopで天候や時間帯を加工する場合は、昼の画像から始めた方が自然に仕上がりやすく、加工の自由度も高くなります。


以下のような画像が生成されました。次のSTEPでは、天候を変えていきましょう。

ChatGPTで生成した画像
ChatGPTで生成した画像

画像生成AIが使えない方への注意点

画像生成AIが使えない環境の方は、まずは練習としてフリー素材サイトを活用してください。こちらの記事で建築パース向け写真素材サイトをご紹介しています。



STEP2|まずは空をAIで変更してみよう

最初は、生成AIを使って空だけを変更してみましょう。


STEP1で生成した画像をPhotoshopで開きます。


元の画像を壊さないように、レイヤーパネルで元の画像を選択して、ショートカットキーWin:Ctrl+J / Mac:Command+Jでレイヤーを複製します。

建物全体を生成AIで加工すると、窓や外壁など元のデザインまで変わってしまうことがあります。一方、空は建物の形状に影響しにくいため、部分的なAI編集を試すのに適しています。


ここでは、晴れた青空を曇り空に変更してみましょう。


まず、Photoshopのメニューバーから「選択範囲」→「空を選択」をクリックします。


Photoshopが画像内の空を自動的に検出し、空の部分に選択範囲が作成されます。


今回のように木や植栽が空に重なっている画像でも、まずは「空を選択」を使ってみましょう。細かな部分まで自分でなぞって選択する手間を減らせます。


空を選択した状態で、メニューバーから「編集」→「生成塗りつぶし」を選択します。

生成塗りつぶしの入力欄が表示されるので、変更したい空のイメージを入力します。

今回は、次のように入力してみます。


プロンプト例:

曇り空

入力したら「生成」をクリックします。


生成が完了すると、元の建物を残したまま、選択した空の部分に新しい画像が生成されます。


晴天から曇天の空に変更できた
晴天から曇天の空に変更できた

生成結果は複数のバリエーションから選択できます。イメージに合うものがなければ、もう一度生成したり、プロンプトの表現を変更したりしてみましょう。


また、生成された空は新しい生成レイヤーとして追加されるため、元画像と見比べながら作業できます。



空だけ変えたいなら「空を置き換え」も便利

Photoshopには生成AIとは別に、画像内の空を変更するための「空を置き換え」という機能もあります。

メニューバーから「編集」→「空を置き換え」を選択します。

Photoshopが画像内の空を自動的に認識し、用意されている別の空と置き換えます。

【キャプチャ:空を置き換え】

「空を置き換え」では、空を選ぶだけでなく、

  • エッジをシフト

  • エッジをフェード

  • 明るさ

  • 色温度

  • 前景の照明

  • エッジの照明

  • カラー調整

などを設定できます。


たとえば「晴れた青空を別の空に変更したい」といった場合は、「空を置き換え」を使うだけでも簡単に変更できます。


一方、「もっと厚い雲にしたい」「特定の雰囲気の空を作りたい」など、言葉でイメージを指定したい場合は「生成塗りつぶし」が便利です。

目的に応じて両方を試し、イメージに合う方法を選びましょう。



STEP3|Photoshopで天気(雨・雪)を簡単に変える方法

ChatGPTやフリー素材で生成・取得した画像を使い、実際にPhotoshopで天候を変更していきましょう。


ここでは、生成AIを使った便利な機能「生成塗りつぶし」を利用して、手軽に雨や雪のシーンを作る方法を解説します。


1. 画像の準備とレイヤー複製

まず、DTEP2同様Photoshopで元画像を開きます。

そして、元の画像を壊さないように、レイヤーパネルで元の画像を選択して、ショートカットキーWin:Ctrl+J / Mac:Command+Jでレイヤーを複製します。


2. 「生成塗りつぶし」の基本手順

1とは別に、ショートカットキーWin:Ctrl+N / Mac:Command+Nでレイヤーを新規作成します。


今回使用する元画像はサイズが幅1920×高さ1080pxのため、新規画像も同じく幅1920×高さ1080pxで作成します。


この後、新規画像で生成した雨や雪を元画像に重ねて使用するため、あらかじめ同じ画像サイズにしておくと作業がスムーズです(ここでは天候を変更する方法を中心に解説するため、画像サイズの変更や・解像度についての説明や調整方法については割愛します)。


新規画像を作成する方法は2つあります。


方法1:「Web」のプリセットから作成する

「Web」を表示すると、デフォルトで「Web(大)1920×1080px」が表示されるので選択(クリック)し、「作成」をクリック(またはenterキーを押下)します。


方法2:サイズなどを指定して作成する

「新規ドキュメントパネル」内の右側にある設定画面で、以下のように設定します。

  • 名称:「名称未設定」のままでOK

  • 幅:1920px

  • 高さ:1080px

  • 解像度:72ピクセル/インチ

  • カラーモード:RGBカラー/8bit

  • カンバスカラー:

  • カラープロファイル:カラーマネジメントしない

  • ピクセル縦横比:正方形ピクセル

設定できたら、「作成」をクリック(またはenterキーを押下)します。


今回はWebで使用する画像を想定しているため、カラーモードは「RGBカラー」、解像度は「72ピクセル/インチ」としています。印刷物ではカラーモードや解像度などの設定が異なるため、ここでは詳しい説明は割愛します。


コンテキストタスクバーに表示される「画像を生成」をクリックします。


ここで、もし画面上にコンテキストタスクバーが表示されていない場合は、上部メニューの「ウィンドウ」>「コンテキストタスクバー」を選択すると表示できます。


プロンプトを入力するボックスが表示されますので、以下のように入力しましょう。生成塗りつぶしの際、背景を透明化して簡単に合成するために、黒背景を指定すると便利です。


雨の場合(日本語でもOK!)

rain effect on black background

雪の場合(日本語でもOK!)

snow effect on black background

ここでは「effect on black background」と指定すると、描画モードを「スクリーン」に設定した際に背景がきれいに透明化され、簡単に自然な仕上がりになります。


プロンプトを入力したら、「生成」をクリックします。AIが自動で画像を生成し、3つのバリエーションから好きなものを選ぶことができます。


気に入ったものがなければ、「生成」をクリックします。プロンプトを変更することも可能です。


たとえば、プロンプトに「rain effect on black background」と入力すると、このような雨の画像が生成されます。


以下のようなバリエーションがあります。

雨の量や角度など、合成したい建物画像と相性の良いものを選んでみてください。
雨の量や角度など、合成したい建物画像と相性の良いものを選んでみてください。

生成された雨の画像の中から気に入ったものを選び表示させます。


そのレイヤーを「すべてを選択」して(ショートカットWin:Ctrl+A / Mac:Command+A)、コピー(ショートカットWin:Ctrl+C / Mac:Command+C)、先ほどの建物画像に貼り付けます(ショートカットWin:Ctrl+V / Mac:Command+V)。


貼り付けた雨のレイヤーは、そのままだと黒い背景が目立ってしまうため、描画モードを「スクリーン」に変更することで、背景の黒を透明化し、雨の部分だけが自然に合成されます。


ただし、この状態ではまだ晴天のままの空に雨が降っているような不自然さが残ります。そこで次は、背景の空を曇り空に差し替えて、よりリアルな雰囲気に仕上げていきましょう。


まず、いったん雨のレイヤーは非表示にしておきます。


次に、複製した建物画像の空の部分を調整します。


メニューバーから「編集」→「空を置き換え」を選択します。


「空を置き換え」の中で、雨のシーンに合いそうな画像を選択し、明度などを調整します。この時「出力先」はデフォルトのままで構いません。


3. 描画モードやマスクを調整して自然に仕上げるポイント

生成した天候のレイヤーをより自然に画像に馴染ませるためには、以下の調整を行うのが効果的です。


今回はプロンプトに 「rain effect on black background」 や 「snow effect on black background」 といった英語表現を使い、黒背景でエフェクトのみが浮き立つように生成しています。これは、Photoshopで描画モードを「スクリーン」に設定した際、黒が透明化されやすく、元画像に自然に馴染ませやすいためです。


  • 描画モードを「スクリーン」または「ソフトライト」に変更することで、背景を残さずエフェクトのみを活かすことができます。

  • 不要な部分や違和感がある箇所は、レイヤーマスクを追加し、ソフトなブラシで削るように調整すると、よりリアルな印象になります。

  • エフェクトが強すぎると感じた場合は、レイヤーの不透明度を下げて控えめに調整することで、自然な表現が可能です。


この方法を使えば、Photoshop初心者でも手軽に、リアルな雨や雪の情景を合成することができます。


地面や建物の濡れまでは表現できていないが、雨の画像ができました。

雨の日の画像
雨の日の画像

雨の日と同じ手順で、Photoshopの生成AIを使えば雪の表現も簡単に作成できます。


雪は雨と違い、光を反射するため全体的に明るく見えるのが特徴です。そのため、曇り空を表現する場合でも、少し明るめに仕上げるとより自然でリアルな印象になります。

雪の日の画像
雪の日の画像

自然に見えるように、加工してみました。

左:雨の日、右:雪の日
左:雨の日、右:雪の日


STEP4|Photoshopで時間帯(昼間・夕景・夜景)を変更する方法

建築パースの印象は、「時間帯の違い」だけで劇的に変わります。特に夕景や夜景は、感情的な訴求力や雰囲気作りに効果的で、プレゼン資料やポートフォリオにも映える表現です。


ここでは、Photoshopの「生成塗りつぶし」機能を使って、簡単に昼→夕景→夜景へと時間帯を変更する方法を解説します。


1. 空を選択して「生成塗りつぶし」

まずは、画像内で空の部分を選択ツール(オブジェクト選択ツールやクイック選択ツールなど)で選びます。選択範囲が正確でなくても、AIが周囲と馴染むよう自動調整してくれます。


選択ができたら、コンテキストタスクバーで「生成塗りつぶし」をクリックします。


2. 時間帯ごとのプロンプト入力

以下のようなプロンプトを入力することで、自然な空の描写が生成されます。


昼間にしたい場合(日本語でもOK!)

bright sunny sky


夕景にしたい場合(日本語でもOK!)

sunset sky

夜景にしたい場合(日本語でもOK!)

night sky with stars

3. 画像全体を調整して、より自然な仕上がりに

時間帯を変えると空だけでなく、建物や地面の色調も変化が必要になります。以下の調整で、よりリアルな仕上がりになります。


・調整レイヤー →「カラールックアップ(LUT)」

LUTを使うことで、画像全体の雰囲気や時間帯のトーンを統一することができます。たとえば夕景の場合は「Late Sunset」や「Foggy Night」などを選ぶと効果的です。


・「色相・彩度」や「トーンカーブ」で微調整

建物の暗部やハイライトを時間帯に合わせて少し調整するだけでも、印象がぐっと変わります。

・補足:画像生成時に時間帯を指定するのもアリ

画像生成AIを使う場合は、最初から時間帯をプロンプトに含めて生成してもOKです。


たとえば、

modern house at night with lights on, stars in the sky, front view, realistic

こうすると、窓の明かりや夜の雰囲気も最初から含まれた画像になり、Photoshopでの編集を省略できる場合もあります。



STEP5|初心者でも簡単に「窓に明かりをつける」テクニック

夜景や夕景に変えた後、建物の窓に明かりを灯すと、ぐっとリアルな印象になります。ただし、Photoshop初心者にとって「光を描き足す」という作業はハードルが高いと感じることもあるでしょう。


ここでは、できるだけ簡単に、自然な窓の明かりを追加する方法を紹介します。


1. シンプルな窓の場合の基本手順

画像に「四角い窓」がはっきり描かれている場合は、次のステップで簡単に明るさを加えることができます。


クイック選択ツールで窓の内部を選択します。


選択範囲を維持したまま、調整レイヤー →「露光量」または「レベル補正」を適用します。


スライダーを動かして窓の明るさを上げ、室内から灯りがもれているような効果を出します。


必要に応じて色相・彩度で「黄色~オレンジ系」に色調を寄せると、暖かな雰囲気になります。


2. 複雑な窓(格子や斜め、反射が強いなど)の場合

複雑な窓の場合、正確に選択範囲を作るのが難しいことがあります。その場合は、次のように対応します。


手作業でレイヤーマスクを調整する

明るくしたい部分を中心に、柔らかいブラシ(低い流量)でレイヤーマスクに塗り加えていくと、自然に明るさを追加できます。


光のぼかしを追加する

明るくしたレイヤーを複製し、フィルター → ぼかし(ガウス)でふんわりと光をにじませると、リアルな照明効果になります。


補足:生成AIで「窓に明かりがついた状態の画像」を作っておく手も

初心者で選択や合成が難しい場合は、DALL·Eなどの画像生成時に、最初から次のように指定しておく方法もあります。

modern house at sunset with warm glowing window lights, front view, realistic lighting, soft orange and pink sky

こんな感じにすると、後加工なしでもそれらしい見た目になります。



PhotoshopのAIは「全部任せる」より「部分的に使う」と便利

Photoshopの生成AIを活用すると、これまで素材を探して合成していた作業の一部を、テキストによる指示で行えるようになります。


ただし、建築パースでは元の建物の形やデザインを維持することも重要です。


そのため、一度に画像全体を変更するのではなく、

  • 空を変更する

  • 雨や雪などの天候表現を追加する

  • 必要に応じて窓に明かりを追加する

  • 最後に画像全体の明るさや色を整える

というように、作業を分けて進めると調整しやすくなります。


生成AIでうまくできた部分はそのまま活用し、形が変わった部分や不自然な部分だけをマスクなどで修正します。


このように、生成AIとPhotoshopの従来の編集機能を組み合わせることで、元の建築デザインを維持しながら、晴天・雨・雪・夕景・夜景など複数のバリエーションを効率よく作成できます。



まとめ

現在のPhotoshopでは、生成AIを活用することで、建築パースの天候や時間帯を以前より簡単に変更できます。


基本的な流れは以下のとおりです。

  • 元となる建築パースを用意する

  • 生成AIを使って空や天候を変更する

  • 必要に応じて夕景や夜景に変更する

  • 窓の明かりなど、時間帯に合わせた要素を追加する

  • 不自然な部分があればマスクなどを使って修正する


雨や雪の素材を一から作成したり、複雑な合成を繰り返したりする前に、まずは生成AIを使って仕上がりを確認してみると効率的です。また、空だけを変更したい場合は、Photoshopの「空を置き換え」機能も活用できます。


生成AIは画像全体を変更するのではなく、空や窓など変更したい部分に絞って使用するのがポイントです。元の建築デザインを維持しながら、晴天・曇天・雨・雪・夕景・夜景など、さまざまなバリエーションを短時間で作成できます。


建築パース向け無料写真素材サイトに関連する詳しい解説は、こちらの記事もあわせてご覧ください。



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