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【2025年版】建築パース向けレンダリングソフトおすすめ10選|機能・価格を徹底比較

  • KIMURA Tetsuya
  • 6 日前
  • 読了時間: 13分

建築パースの仕上がりを左右するのが、レンダリングソフトの選定です。リアルな質感や光の表現はもちろん、作業スピードやクライアントへの見せ方まで、ツールによって表現力と効率に大きな差が生まれます。


近年は、AIやリアルタイム処理を取り入れたソフトが増え、無料で使える高機能な選択肢も充実。とはいえ、価格・操作性・連携できるモデリングソフトなどはバラバラで、「どれを選べばいいのか分からない」という声も少なくありません。


そこで本記事では、2025年時点で建築パースに最適なレンダリングソフトを現役で使える10本に厳選!リアルタイム型/高品質型/無料型といったタイプ別に分類し、目的やスキルに合わせたツール選びができるよう、わかりやすく整理しました。




レンダリングソフトとは?建築パースでの役割

レンダリングソフトは、3Dモデルに光や質感、影などを加えて、より現実に近いビジュアルを作成するためのツールです。建築パースでは、設計図やモデリングだけでは伝わりにくい「完成後の空間イメージ」を可視化するために使われます。


たとえば、壁材の反射具合や自然光の入り方、夜間のライティング演出なども再現でき、プレゼン資料やコンペ、施主説明の場面で非常に効果的です。


ソフトによって、リアルさを追求するもの、スピード重視のもの、直感的な操作に特化したものなど特徴はさまざま。建築CGの完成度と制作効率を左右する「道具選び」として、非常に重要なポジションを占めています。



レンダリングソフトの種類と選び方の基本

レンダリングソフトは、大きく分けて3つのタイプがあります。作業内容や求める表現によって、最適なタイプは異なります。


1. CPUレンダラー:高精度・重厚な表現向き

CPU(中央演算装置)を使ってレンダリングするタイプ。複雑な光の反射や質感の再現に優れており、フォトリアルな建築パースを作りたい人に向いています。ただし処理時間はやや長め。




2. GPUレンダラー:高速・大量処理向き

GPU(グラフィック処理装置)を使ってレンダリングを行います。大量の画像処理に強く、複雑なシーンでも高速に描画可能。制作スピードを重視する人におすすめです。



3. リアルタイムレンダラー:即時表示・プレゼンに強い

操作と同時に結果を確認できるリアルタイム型。UIもわかりやすく、建築家や営業職でも扱いやすいのが特徴です。クライアントとの打ち合わせやVR対応もスムーズ。


それぞれにメリットがあるため、「何を重視するか」(表現の質/スピード/使いやすさ)を軸に選ぶのがポイントです。



建築パース向けレンダリングソフト10選|タイプ・価格・特徴一覧

ここでは、2025年現在も開発・提供が継続されている、信頼性の高いレンダリングソフトを厳選して紹介します。


「高品質な表現ができるか」「リアルタイム性があるか」「無料で試せるか」など、用途やスキルに応じて選びやすいよう、タイプ・対応OS・価格帯・特徴を一覧にまとめました。


どのソフトが自分のプロジェクトに合っているか、比較しながら検討してみてください。

ソフト名

タイプ

対応OS

価格帯(税込)

特徴・おすすめポイント

Chaos Corona

CPU

Windows / macOS

月額¥2,000〜(商用)

高品質レンダリングに強く、UIがシンプルで初心者にも扱いやすい

V-Ray

CPU / GPU

Windows / macOS

月額¥6,600〜

業界標準。精密表現・汎用性が高く、大規模案件にも対応

Redshift

GPU

Win / Mac / Linux

月額¥3,300〜

高速なGPUレンダリング。大規模シーンや制作効率を重視する人向け

OctaneRender

GPU

Win / Mac / Linux

月額¥2,500〜

高速・高品質+ノードベースUI。リアルタイムプレビュー対応

Cycles4D

CPU / GPU

Windows / macOS

月額¥2,000〜

Cinema 4Dユーザー向け。高精度で統合性も◎

Unreal Engine

リアルタイム

Windows / macOS

無料(収益条件あり)

Twinmotion連携も可。VR/インタラクティブ可視化に最適

Lumion

リアルタイム

Windows

約¥200,000〜

非エンジニアでも使いやすく、表現力と作業効率のバランス◎

D5 Render

リアルタイム+AI

Windows

無料プランあり

軽快な操作感と豊富な素材、AI補助も搭載。Lumionの対抗馬

Enscape

リアルタイム

Win / Mac(一部)

月額¥4,000〜

SketchUpやRevitと直結、VR対応。CAD設計との相性が抜群

Blender

CPU+GPU

Win / Mac / Linux

無料

商用利用も可能な完全無料ソフト。Cycles&EEVEE搭載



目的別に選ぶ!おすすめレンダリングソフトの選び方

レンダリングソフトは、それぞれ得意分野や使い勝手が異なります。ここでは「何を重視するか」に応じた選び方を、タイプ別に整理しました。


❶ Chaos Corona (CPU)

Chaos Coronaは、写実的な建築ビジュアライゼーションに特化した CPU ベースのレンダリングソフトです。高品質な物理ベースレンダリング(PBR)と直感的な操作性を両立しており、3ds MaxCinema 4Dに統合されて動作します。


自然光の挙動、リアルなマテリアル反射、透過表現に優れており、光源設定やライティング調整もスライダーでシンプルに操作可能。ユーザーインターフェースもシンプルで、初心者にも扱いやすいのが特徴です。


また、大規模シーンや複雑な構成でも安定して動作し、レンダリング時間と品質のバランスが非常に高い点でも評価されています。


  • 対応OS:Windows、macOS

  • ライセンス形式:コアバージョンは無料で利用可能。プラグインや追加機能には有料版があります。

  • ダウンロード型

  • 料金: 有料版が存在し、価格はプランや機能により異なります。詳細は公式ウェブサイトで確認できます。

  • 建築CG向き度数:★★★★☆ (高い品質のレンダリングと使いやすいUIが建築CGプロジェクトに適しています)



❷ V-ray (CPU)

V-rayは高いクオリティと柔軟性を誇るCPUレンダリングソフトウェアで、建築デザインや視覚化の分野で幅広く利用されています。このソフトウェアは優れた物理ベースレンダリングを提供し、写実的な光と影、質感の再現に焦点を当てています。


V-rayの最大の特徴の一つは、リアルな結果を得るための詳細な制御が可能な点です。ユーザーはマテリアルや光源の設定を微調整し、シーン全体のバランスを保ちつつ、高品質なレンダリングを実現することができます。


さらに、V-rayはスキャッタリングやグローバルイルミネーションなどの高度な効果をサポートしており、大規模なプロジェクトにおいても頼りにされています。また、標準的な3Dモデリングソフトウェアとのシームレスな統合も強みの一つです。


  • 対応OS:Windows、macOS

  • ライセンス形式:年間サブスクリプションや永続ライセンスなど複数のオプションがあります。

  • ダウンロード形式:公式サイトからダウンロード

  • 料金:プランやオプションにより異なります。詳細は公式ウェブサイトで確認できます。

  • 建築CG向き度数:★★★★★ (高いクオリティと柔軟性が、建築CGプロジェクトに優れています)



❸ Redshift (GPU)


Redshiftは高速なGPUレンダリングエンジンで、そのパフォーマンスと柔軟性から幅広いプロジェクトに適しています。GPUを活かした大規模なデータ処理と、リアルタイム性が特徴で、特に大規模なシーンのレンダリングにおいて強力な能力を発揮します。


このソフトウェアは、物理ベースレンダリングとGPUの利点を組み合わせ、迅速かつ高品質な結果を実現します。高いスループットとノイズの少ないレンダリングは、大規模な建築プロジェクトや視覚的に複雑なシーンにおいて、生産性向上に寄与します。


また、Redshiftは多様な3Dアプリケーションと統合され、シームレスな作業が可能です。直感的なUIと高度な制御機能は、初心者からプロまで様々なユーザーに適しています。


  • 対応OS:Windows、macOS、Linux

  • ライセンス形式:年間サブスクリプションや永続ライセンスなど複数のオプションがあります。

  • ダウンロード形式:公式サイトからダウンロード

  • 料金:プランやオプションにより異なります。詳細は公式ウェブサイトで確認できます。

  • 建築CG向き度数:★★★★☆ (高速なGPUレンダリングが、大規模な建築プロジェクトに向いています)



❹ OctoneRender (GPU)

OctaneRenderは高度なGPUレンダリングソフトウェアで、そのユーザーフレンドリーな操作性と高品質な結果で広く利用されています。このソフトウェアはGPUを駆使し、リアルタイムでのプレビューと高速なレンダリングを提供します。


OctaneRenderは物理ベースレンダリングに焦点を当て、リアルな光と影、マテリアルの反射を迅速かつ効果的に再現します。その直感的なUIとノードベースのマテリアルエディタは、ユーザーに高度な制御機能を提供し、クリエイティブな表現を可能にします。


特に大規模なプロジェクトや視覚的に複雑なシーンにおいて、OctaneRenderは高速でクオリティの高いレンダリングを実現します。シームレスな3Dアプリケーションの統合も行われており、幅広いユーザー層にアプローチ可能です。


  • 対応OS:Windows、macOS、Linux

  • ライセンス形式:年間サブスクリプションや永続ライセンスなど複数のオプションがあります。

  • ダウンロード形式:公式サイトからダウンロード

  • 料金:プランやオプションにより異なります。詳細は公式ウェブサイトで確認できます。

  • 建築CG向き度数:★★★★☆ (高速かつ高品質なGPUレンダリングが、建築CGプロジェクトに適しています)



❺ Cycles4D (CPU+GPU)

Cycles4Dは、高品質なCPUおよびGPUレンダリング機能を備えたソフトウェアで、その柔軟性と実用性が特徴です。主にCinema 4Dのプラグインとして提供され、シームレスなワークフローを実現しています。


このソフトウェアは、物理ベースレンダリングに焦点を当て、光のシミュレーションやリアルなマテリアル再現に優れています。Cinema 4Dのユーザーにとっては、既存のスキルを活かしてプロジェクトに統合することが容易です。


Cycles4DはCPUとGPUの双方を活用して、高速で効率的なレンダリングを提供します。さらに、ノードベースのマテリアルエディタやリアルタイムのプレビュー機能など、クリエイティブな制作プロセスをサポートする機能が豊富に備わっています。


  • 対応OS:Windows、macOS

  • ライセンス形式:年間サブスクリプションや永続ライセンスなどが提供されています。

  • ダウンロード形式:公式サイトからダウンロード

  • 料金:プランやオプションにより異なります。詳細は公式ウェブサイトで確認できます。

  • 建築CG向き度数:★★★★☆ (Cinema 4Dユーザーにとって優れたツールであり、CPUとGPUの両方を活用した高品質なレンダリングが可能です)



❻ Unreal Engine(リアルタイム)

Unreal Engineは、主にゲーム開発のための統合開発環境であり、その強力なグラフィカルエンジンにより、建築CGプロジェクトにも活用されています。リアルタイムのレンダリングや高度な視覚効果の実現が可能なことから、建築デザインの可視化においても優れたツールとして利用されています。


Unreal Engineは直感的なユーザーインターフェースと豊富な機能を提供し、建築物やランドスケープのデザインを仮想空間で体験することができます。リアルタイムでの変更やインタラクティブな要素の追加が容易であり、クライアントとの協力に適しています。


このソフトウェアは、高品質なレンダリングと同時に、プロジェクトをゲームエンジンとして動作させることが可能です。建築CGのプロフェッショナルが没入感のある視覚的な体験を提供するために、Unreal Engineは有力な選択肢となっています。


  • 対応OS:Windows、macOS

  • ライセンス形式:Unreal Engineは基本的な利用が無料で、プロジェクトが商業利用になる場合は一定の収益が発生した場合にロイヤリティが発生します。

  • ダウンロード形式:公式サイトよりダウンロード

  • 料金:Unreal Engineは基本的な利用が無料ですが、一定の収益が発生した場合にロイヤリティが発生します。

  • 建築CG向き度数:★★★★★ (リアルタイムのレンダリングと仮想空間でのデザイン体験が、建築CGプロジェクトに優れています)



❼ Lumion(リアルタイム)

Lumionはスタンドアロンのレンダリングソフトウェアで、その使いやすいインターフェースと高速なレンダリング機能により、建築CGの可視化に特に適しています。Lumionは、建築家やデザイナーがプロジェクトを簡単かつ効果的に表現するために開発されました。


このソフトウェアはリアルタイムレンダリングに特化しており、プロジェクトの進行中に瞬時に変更をプレビューできます。高品質でリアルな環境やエフェクト、アニメーションを迅速に導入でき、設計のコンセプトをクライアントに伝えるのに役立ちます。


Lumionのユーザーフレンドリーな操作性は、建築家やデザイナーが専門的な知識なしに素早く美しいレンダリングを作成できるようにサポートします。また、豊富なコンテンツライブラリやプリセットも用意されており、デザインの幅を広げるのに役立ちます。


  • 対応OS:Windows

  • ライセンス形式:年間サブスクリプションや永続ライセンスが提供されています。

  • ダウンロード形式:公式サイトよりダウンロード

  • 料金:プランやオプションにより異なります。詳細は公式ウェブサイトで確認できます。

  • 建築CG向き度数:★★★★☆ (使いやすさと高速なリアルタイムレンダリングが、建築CGプロジェクトに非常に適しています)



❽ D5 Render(リアルタイム+AI)

D5 Renderは、リアルタイムレンダリングとAI支援機能を融合した新世代の建築ビジュアライゼーションツールです。


LumionEnscapeのような即時プレビュー型ながら、マテリアルやライティングの質感も非常にリアルで、無料プランから高品質なパース制作が可能。インターフェースは日本語対応で操作も直感的。


RevitSketchUpRhinoArchiCADとの連携プラグインも充実しています。特に、動的な光の表現・アニメーション・被写界深度なども簡単に扱えるため、短時間で高品質な成果物を求める人におすすめです。


  • 対応OS:Windows(Macはベータ版あり)

  • ライセンス形式:無料プラン/Pro(有料)

  • ダウンロード形式:公式サイトよりダウンロード

  • 料金:無料プランあり、有料プランは年額¥19,800〜(税込)

  • 建築CG向き度数:★★★★☆(操作性と品質を両立し、導入コストも低い)



❾ Enscape(リアルタイム)

Enscapeは、BIM/CADソフトとリアルタイムで連携可能な建築ビジュアライゼーションツールです。特にRevitSketchUpRhinoArchiCADとの統合が強力で、設計作業中のモデルを即時に高品質レンダリング可能にします。


リアルタイムの表示だけでなく、ウォークスルー動画やVR出力にも対応しており、施主や関係者との対話やプレゼンに強みを発揮します。クラウド共有やパノラマ画像出力など、実務に即した機能が充実しているのも特徴です。


  • 対応OS:Windows(macOSはベータ/一部制限あり)

  • ライセンス形式:月額/年間サブスクリプション

  • ダウンロード形式:公式サイトより提供(CADプラグイン連携)

  • 料金:月額 ¥4,000〜(税込)

  • 建築CG向き度数:★★★★☆(建築設計とのリアルタイム連携に特化)



➓ Blender(CPU+GPU)

Blenderは完全無料のオープンソース3D制作ソフトで、レンダリングエンジンとして「Cycles(高品質・物理ベース)」と「EEVEE(リアルタイム)」の2つを標準搭載しています。


初心者にも導入しやすく、パース制作はもちろん、アニメーションやモデリングなど幅広い用途に対応。無料ながら商用利用も可能で、プロの現場でも活用されているハイスペックなソフトです。


ノードベースのマテリアル編集やGPUレンダリングにも対応しており、拡張性も抜群。独学・副業レベルから、ポートフォリオや商業案件まで活用の幅が広いのが魅力です。


  • 対応OS:Windows、macOS、Linux

  • ライセンス形式:完全無料(オープンソース)

  • ダウンロード形式:公式サイトからダウンロード

  • 料金:無料

  • 建築CG向き度数:★★★★☆(無料とは思えない表現力と機能性)



まとめ

建築パースの完成度を左右するレンダリングソフトは、表現力・操作性・処理速度など、選ぶ基準によって向き不向きがはっきり分かれます。特に2025年現在は、AI搭載やリアルタイム化が進み、プロも初心者も使いやすい選択肢が増えています


重要なのは、「何を重視したいか」を自分の作業フローや用途から明確にすること。まずは無料で試せるソフトから始めてみるのも良いですし、本格的に取り組みたい方は、業界標準のV-RayやCoronaなどから導入するのも選択肢です。


レンダリングソフトは、単なるツールではなく、あなたのアイデアを「伝わるビジュアル」に変えるための強力なパートナーです。ぜひ自分に合った一本を見つけて、建築パース制作の幅を広げていきましょう。



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