Twinmotion初心者ガイド|できること・主な機能をわかりやすく解説
- 2025年6月29日
- 読了時間: 14分
更新日:3 日前

建築パースを作ってみたいけれど、「3DCGソフトは難しそう」「リアルな光や素材の設定なんてできる気がしない」と感じる方も多いのではないでしょうか。
そんな方でも比較的始めやすいのが、Epic Gamesが提供する Twinmotion(ツインモーション) です。
簡単にいえば、
「作った3Dモデルを、完成イメージとしてきれいに見せるソフト」
と考えると分かりやすいでしょう。
操作結果をリアルタイムで確認でき、素材や人物などもドラッグ&ドロップで配置できるため、本格的な3DCGソフトに慣れていない方でも比較的操作しやすいのが特徴です。
2026年現在の最新版「Twinmotion 2026.1」では、実際の写真に3Dモデルを合わせやすくする「フォトマッチング」など、新しい機能も追加されています。
この記事では、Twinmotionを初めて知った方に向けて、「何ができるソフトなのか」「料金はいくらなのか」「どうやって使い始めるのか」を順番に解説します。
CONTENTS
Twinmotionとは?
Twinmotionの価格とライセンス
Twinmotionでできること
Twinmotionの主な機能と特徴
Twinmotionを使うメリットとデメリット
Twinmotionはこんな人におすすめ
他のソフトとの違い(Twinmotion vs 他の建築ビジュアライゼーションツール)
無料で始める!Twinmotionダウンロード&インストール手順
まとめ
Twinmotionとは?

Twinmotion(ツインモーション) は、建築・都市計画・インテリアなどの分野で活用されているリアルタイムビジュアライゼーションツールです。Epic Games社が開発しており、Unreal Engineをベースにしながらも、専門的な知識がなくても扱いやすいのが特長です。
3Dモデリングソフト(例:SketchUp、Revit、Rhinoなど)で作成した建築モデルを取り込み、リアルな光・影・反射を加えた静止画やアニメーションを作成できます。

直感的なインターフェースで初心者でもすぐ使える
天候、季節、時間帯をスライダーで変更できる
建物に人や車、植栽などをドラッグ&ドロップで配置可能
Twinmotionは建築パースのプレゼン資料制作や、クライアントとの打ち合わせ・確認にも最適なツールとして高く評価されています。
わかりやすく伝えるビジュアルを、スピーディに、そして印象的に上げたい人にぴったりのソフトです。
Twinmotionの価格とライセンス

Twinmotion(ツインモーション) は、年間総収益が100万米ドル未満の個人・企業であれば、商用利用を含め無料で利用できます。学生や教育機関なども無料で利用可能です。
年間総収益が100万米ドルを超える個人・企業、またはTwinmotion Cloudを利用する場合は、1シートあたり年額445米ドルのライセンスが必要です。
対象 | 料金 |
年間総収益100万米ドル未満の個人・企業、学生・教育機関など | 無料 |
年間総収益100万米ドル超の個人・企業、またはTwinmotion Cloudを利用する場合 | 年額445米ドル/1シート |
※支払い方法:クレジットカード、デビットカード、PayPalなど(利用可能な支払い方法は地域によって異なり、購入時に確認できます)
※2026年8月時点(Twinmotion公式サイトより)
Twinmotionでできること

Twinmotionは、建築モデルをリアルに見せるための演出機能が非常に豊富です。しかも、どれも操作は直感的。
専門知識がなくても、完成度の高いパースや映像を短時間で作成できます。
代表的な機能を5つ紹介します。

1. 時間帯・天候の調整

スライダーを動かすだけで、朝・昼・夕方・夜の雰囲気を即座に再現できます。晴れ・曇り・雨・雪といった天候の切り替えや、季節(夏・秋・冬・春)ごとの表現も可能です。

アンビエンス設定では、Env(Environment)タブを使って、時間帯や天候、霧、ボリューメトリック雲などを直感的に調整できます。スライダーを動かすだけで、昼間から夜景、快晴から雨、霧の濃度などがリアルタイムに変化するので、シーンに理想的な雰囲気を即座に反映できます。設定後は画像や動画として書き出すことも可能です。
2. 素材(マテリアル)の適用

Twinmotionでは、建物やオブジェクトにリアルな質感のマテリアルを簡単に適用できます。

壁・床・家具などのパーツに、現実的なテクスチャをドラッグ&ドロップで割り当てるだけ。コンクリート・木材・ガラス・金属・水面・草・布など、さまざまなマテリアルが用意されており、初心者でもすぐにクオリティの高い表現が可能です。
各マテリアルは、色・粗さ・光沢・バンプ(凹凸)などを細かくカスタマイズでき、好みに応じた仕上がりに調整可能です。また、草や水など一部のマテリアルにはアニメーション表現(風でなびく草、水面のゆらぎ)も組み込まれており、静止画だけでなく動画でもリアルな表現ができます。
3. 人物・車・植栽などの配置

Twinmotionのライブラリには「Vegetation(木・草・花)」や「Characters(人物)」「Vehicles(車両)」「Animals(動物)」などが揃っており、それぞれドラッグ&ドロップでシーンに配置可能です。
また、一部のアセットは「スマートアセット」として用意されており、風による植栽の動きや季節による変化、人物のアニメーションなどを設定できます。
4. アニメーションとウォークスルーの作成
Twinmotionでは、キーフレームを設定してカメラを移動させることで、建物のウォークスルー動画を作成できます。
また、アニメーターやパス、シーケンスなどを利用して、オブジェクトや人物、車両などの動きを加えることも可能です。
ウォークスルー動画を作成し、建物の外観紹介や内観ツアーとして利用すれば、クライアントへのプレゼンにも効果的です。
5. VR(バーチャルリアリティ)対応
VRヘッドセットと組み合わせることで、スケールそのままに“空間体験”が可能です。
TwinmotionはMeta QuestをはじめとしたVRヘッドセットに対応しており、VRヘッドセットをPCに接続してVRモードを有効にすることで、没入型のプレゼンテーションが行えます。
Teleport機能付きのシームレスなナビゲーションが可能で、VR空間内で視点移動や操作ができるため、空間の距離感や広がりをリアルに体感できます 。
Twinmotion5つの主な機能と特徴

Twinmotionは、シンプルなUIと高性能な描画エンジンを併せ持ち、建築パースの制作効率を飛躍的に高めてくれるツールです。ここでは、実務でも役立つ主な機能を少し技術寄りに解説します。

1.Unreal Engineベースのリアルタイムレンダリング
Twinmotionは、Epic GamesのUnreal Engineをベースに開発されており、建築モデルをリアルタイムで高品質に描画できます。光の反射や影の表現、マテリアルの質感も自然で美しく、静止画・動画のどちらでも高品質なビジュアルを作成できます。
2.360°パノラマや動画出力
静止画だけでなく、360°パノラマ、ウォークスルー動画、さらにはプレゼンテーション用のインタラクティブなコンテンツも作成できます。手間のかかる設定やレンダリング待ちの時間を大幅に削減できます。
3.直感的なドラッグ&ドロップ操作
人物、車両、植栽、家具などの豊富なライブラリを備えており、アセットをドラッグ&ドロップで簡単に配置できます。しかもリアルタイムで変化を確認できるので、初心者でも試行錯誤しやすい設計になっています。
4.複数フォーマット対応で他ソフトと連携しやすい
SketchUp Pro、Revit、Rhino、Archicadなどでは、Datasmith Direct Linkを利用したデータ連携にも対応しています。
5.高速レンダリングと軽量動作
他の高性能レンダラーと比べ、処理が非常に軽く、高速で出力できるのも魅力の一つ。重い設定や複雑な調整なしでも十分に美しいパースが得られるため、短納期案件にも向いています。
Twinmotionを使うメリットとデメリット

建築パース制作においてTwinmotionが選ばれる理由は、その手軽さとリアルな表現力にあります。ただし、すべての用途やユーザーにとって万能というわけではありません。ここでは、Twinmotionを導入するうえで知っておきたい「メリット」と「デメリット」を整理してみましょう。
Twinmotionを使うメリット
1.操作がシンプルでとっつきやすい
複雑なノード設定や専門的な用語に悩まされることなく、マテリアルの変更・ライティングの調整などが直感的に行えます。3DCG初心者でも基本操作を覚えやすいのが魅力です。
また、Epic Games LauncherからTwinmotionをダウンロードしてインストールできます。
2.リアルタイムで確認できる
Twinmotionの最大の特徴は、変更結果が即座に画面に反映される点。建物の光の当たり方や素材の質感などを、リアルタイムで試行錯誤できます。
3.動画・360度パノラマも作成可能
静止画だけでなく、動画や360度パノラマなども作成できるため、プレゼンテーションやWeb用のビジュアル制作にも活用できます。
4.無料で始められる
Twinmotionは、年間総収益が100万米ドル未満の個人・企業であれば、商用利用を含め無料で利用できます。3Dパースを初めて制作する方でも導入しやすいのがメリットです。
Twinmotionを使うデメリット
1.高品質なレンダリングにはPC性能が求められる
TwinmotionにはLumenやPath Tracerなど高品質なレンダリング機能がありますが、利用するには一定以上のGPU性能やメモリが必要です。特にPath Tracerは対応するグラフィックボードなどの動作要件があります。
2.一部の高度な機能には制限がある
Path TracerはmacOSでは利用できず、VRモードもmacOSではサポートされていません。利用したい機能によっては、OSやハードウェア環境を事前に確認する必要があります。
3.大規模なプロジェクトには高いPCスペックが必要
大規模な建築物や都市、ランドスケープなど、データ量の多いプロジェクトでは高いPCスペックが必要になります。Twinmotion公式でも、1GBを超えるジオメトリやデータを扱う大規模プロジェクトにはハイエンド環境を推奨しています。
また、導入時点でもEpic Games LauncherやUnreal Engineの起動に時間がかかるため、低スペックのPCだと操作にストレスを感じる場面も。無料とはいえ、ある程度のグラフィック性能を備えたPC環境が前提となります。
Twinmotionはこんな人におすすめ

Twinmotionは、建築モデルをリアルタイムで視覚化できる高機能なツールでありながら、直感的に操作しやすいのが特長です。以下のような方におすすめです。
建築・インテリアを学び始めた初心者に
Twinmotionでは、ライブラリからオブジェクトをドラッグ&ドロップで配置したり、マテリアルやライティングを調整したりしながら、リアルタイムで仕上がりを確認できます。
公式のチュートリアルや初心者向けのクイックスタートガイド、デモシーンも用意されているため、3DCGをこれから学びたい方にも使いやすいツールです。
クライアントへのプレゼンを充実させたいデザイナーに
静止画だけでなく、動画や360°パノラマ、インタラクティブなプレゼンテーションなども作成できます。
建物や空間をさまざまな方法で視覚化できるため、デザインのイメージをクライアントにわかりやすく伝えたい場合にも活用できます。
他ソフトと連携してビジュアルを仕上げたい人に
SketchUp ProやRevitなどで作成した3DモデルをTwinmotionに取り込み、マテリアルやライティング、人物、植栽などを追加してビジュアルを仕上げることができます。
対応するソフトでは「Datasmith Direct Link」を利用して、設計データの変更をTwinmotion側に同期することも可能です。
他のソフトとの違い(Twinmotion vs 他の建築ビジュアライゼーションツール)
Twinmotionは、建築や都市計画、景観設計におけるビジュアライゼーションツールの中でも、特に"リアルタイム"に強みを持つソフトです。ここでは、代表的なツールと比較しながら、その立ち位置を整理します。
比較項目 | Twinmotion | Lumion | Unreal Engine |
主な用途 | 建築・デザインのリアルタイム3Dビジュアライゼーション | 建築・デザインの3Dビジュアライゼーション | ゲーム・映像・建築など幅広いリアルタイム3D制作 |
操作性 | 直感的なUIで操作しやすい | 建築ビジュアライゼーション向けの操作環境 | 高機能で、より専門的な設定・制作が可能 |
レンダリング | リアルタイム/Lumen/Path Tracer | リアルタイム/レイトレーシング | リアルタイム/レイトレーシング/Path Tracerなど |
建築向け素材・アセット | 豊富 | 豊富 | 幅広いアセットを利用可能 |
設計ソフトとの連携 | ◎ Datasmith Direct Link対応 | ◎ 主要CAD・3Dソフトと連携 | ◎ DatasmithなどでCAD・BIMデータと連携 |
向いている人 | 手軽に建築ビジュアルを作成したい人 | 建築ビジュアライゼーションを中心に制作したい人 | 高度な表現やインタラクティブコンテンツまで作り込みたい人 |
特徴 | 操作性とリアルタイム3D制作のバランスがよい | 建築ビジュアライゼーションに特化 | 自由度・拡張性が非常に高い |
Twinmotion vs Lumion
LumionもTwinmotionと同様に、建築ビジュアライゼーションに特化したリアルタイム3Dソフトです。
どちらも建築モデルにマテリアルや植栽、人物、ライティングなどを追加し、静止画や動画を作成できます。
TwinmotionはUnreal Engine 5をベースとしており、直感的なインターフェースでリアルタイムにシーンを編集できるのが特長です。一方、Lumionも建築ビジュアライゼーション向けの豊富なアセットやエフェクト、レンダリング機能を備えています。
どちらも使用する機能やプロジェクトの規模によって必要なPC性能が異なるため、導入前に動作環境を確認しましょう。
Twinmotion vs Unreal Engine(UE)
TwinmotionはUnreal Engine 5をベースとしたリアルタイム3Dビジュアライゼーションツールです。
Unreal Engineの技術を活用しながら、建築やデザインのビジュアライゼーションに適した直感的なインターフェースで操作できるのが特長です。
一方、Unreal Engineはゲームや映像、建築ビジュアライゼーション、インタラクティブコンテンツなど、幅広い3Dコンテンツを制作できる開発環境です。より高度なカスタマイズやインタラクションを作り込みたい場合に適しています。
Twinmotionで作成したシーンをDatasmith経由でUnreal Engineに取り込み、さらに高度な表現へ発展させることも可能です。
Twinmotionは、直感的な操作性とリアルタイム3Dビジュアライゼーション機能を兼ね備えているため、建築ビジュアライゼーションをこれから始めたい初心者にも取り入れやすいツールです。
無料で始める!Twinmotionダウンロード&インストール手順
「Twinmotionが気になるけれど、どう始めればいいかわからない」という方も多いはず。ここでは、完全無料でTwinmotionを使い始めるまでの手順を、初めての方にもわかりやすく解説します。実際に使ってみたい方は、まず以下のステップを順に進めてみましょう。
STEP1. 利用条件の確認
Twinmotionは、過去12カ月の年間総収益が100万米ドル未満の個人・企業、学生、教育機関であれば無料で利用できます。無料利用でもアップグレードが提供されます。
2. Epic Games アカウントを作成/ログイン
Twinmotion日本語公式サイトの右上にある「サインイン」ボタンをクリック
すでにEpic Gamesアカウントがあればログイン、なければ「ダウンロード」で登録

現時点(2025年6月時点)では、以下のアカウントでEpic Gamesにログインできます。ゲームを日常的に利用している方であれば、すでにいずれかのアカウントをお持ちの可能性があり、すぐにTwinmotionのインストールに進めます。
Google
Steam
MyDisney(マイディズニー)アカウント
Apple ID
Facebook
レゴ® アカウント
Autodesk
PlayStation™Network
Xbox ネットワーク
ニンテンドーアカウント
3. Epic Games Launcherを入手
「ランチャー」は、Twinmotionなどのソフトをダウンロード・インストールするための管理アプリです。Twinmotionをインストールするには、まずEpic Games Launcherをパソコンにインストールします。
Japanese公式ページから「ランチャーをダウンロード」をクリック
ダウンロードしたインストーラーを実行し、WindowsまたはmacOSにインストール
インストール後、Epic Games Launcherを起動、再度ログイン(初回起動時に更新される場合あり)


4. Twinmotionをダウンロード
ランチャーの左メニューから「Unreal Engine」→「Twinmotion」タブを選択
表示された最新バージョン(例:「Twinmotion 2026.1」)を確認し、「インストール」をクリック
ダウンロードとインストールが自動で進行し、完了後に「起動」ボタンが表示されます。

まとめ

Twinmotionは、直感的に操作できるリアルタイムビジュアライゼーションツールとして、建築パース制作を効率化できるソフトです。
Unreal Engine 5をベースとした高品質なビジュアル表現に加え、リアルタイムで仕上がりを確認しながら編集できる操作性も大きな特長。年間総収益が100万米ドル未満の個人・企業であれば商用利用を含め無料で利用できるため、これから建築パース制作に取り組む方にも導入しやすいでしょう。
特に「設計の意図を視覚的に伝える」ためのツールとして、SketchUp ProやRevit、Rhino、Archicadなどの設計・3Dソフトと組み合わせることで、建築モデルをよりわかりやすいビジュアルに仕上げることができます。
Twinmotionをまだ使ったことがない方は、まず実際に操作して、リアルタイムで変化するビジュアルや直感的な操作性を体験してみてはいかがでしょうか。








