【2025年最新】インテリアデザイナー必見!空間を彩るカラーパレットツール14選
- KIMURA Tetsuya
- 5月23日
- 読了時間: 15分
更新日:5月25日

インテリアデザインや空間設計において、カラーパレットは視覚的な印象を決定づける重要な要素です。適切な配色は空間の魅力を大きく高め、利用者の感情や行動にも影響を与えます。
しかし、無数の色彩の中から最適な組み合わせを見つけるのは、プロのデザイナーでも容易ではありません。
この記事では、2025年現在で活用できる最新のカラーパレットツール14選を厳選してご紹介します。Adobe ColorやAI搭載の最新配色ジェネレーターなど、インテリアデザイナーや建築パース制作者が即実践できる配色支援ツールを、用途別に分類してお届けします。空間デザインのプロフェッショナルから初心者まで、カラーコーディネートのスキルアップに役立つ内容となっています。
カラーパレットとは?空間デザインにおける重要性

カラーパレットとは、デザインプロジェクトで使う色の組み合わせを整理し、視覚的に表現するためのツールです。インテリアデザインや建築パース制作では、このカラーパレットが空間の雰囲気や印象を決める土台となります。
カラーパレットの基本機能
カラーパレットの主な役割は以下の3つです。
色の調和を生み出す:補色や類似色、三色配色など、色彩理論に基づいて調和のとれた組み合わせを作ります
ブランドや空間のアイデンティティを表現:選んだ色によって、モダン、クラシック、自然派などの空間の個性や雰囲気を演出します
デザインの一貫性を保つ:プロジェクト全体で統一された色使いを維持し、専門的で洗練された印象を与えます
色彩の専門知識が十分でないデザイナーでも、カラーパレットツールを使えば、色相・彩度・明度などを考慮した効果的な配色ができます。
特にインテリアデザインでは、壁・床・家具・アクセントなど多くの要素に一貫した色彩計画が必要です。そのため、カラーパレットを活用することで、作業の効率と仕上がりの質が大きく向上します。
プロも使う!定番カラーパレットツール5選

インテリアデザイナーやCG制作のプロフェッショナルが実際に活用している、信頼性の高いカラーパレットツールを紹介します。2025年現在も最も支持されている定番ツールで、空間デザインのプロジェクトに直ちに役立てることができます。
プロも使う!定番カラーパレットツール5選
Adobe Color|デザイナーの必須ツール
Coolors|直感的な操作感が魅力
Color Hunt|トレンドカラーの宝庫
Canva Color Palette Generator|画像からカラーを抽出
Scheme Color|多彩なカラースキーム
1.Adobe Color|デザイナーの必須ツール
Adobe Colorは、2025年現在でも色彩の悩みを解決する最も信頼性の高いツールとして多くのデザイナーから支持されています。
インテリアデザイナーからの支持が特に高く、以下の特徴があります。
Adobe製品との連携:PhotoshopやIllustratorなどのCreative Cloudアプリと完全に統合され、作成したカラーパレットをシームレスに利用可能
画像からの色抽出機能:参考画像やインスピレーション写真からカラーパレットを自動生成
色彩ルールの適用:補色、類似色、トライアドなど、プロの色彩理論に基づいたパレット作成が可能
コミュニティライブラリ:世界中のデザイナーが作成したパレットを閲覧・活用できる
インテリアデザインでは、クライアントから提供された参考イメージから直接色を抽出し、空間全体の配色計画に活用できる点が特に重宝されています。2025年のアップデートでは、AI補助機能が強化され、より洗練されたパレット提案が可能になりました。
2.Coolors|直感的な操作感が魅力
プロも初心者も使いやすい直感的なインターフェースが特徴のCoolorsは、スペースキーを押すだけで新しいカラーパレットが生成される手軽さが人気です。2025年時点で特に評価されているのは、次のような機能です。
スピーディな生成:サインインしなくてもスペースキーで次々と新しい配色を提案、気に入った色だけをロックして部分的に生成も可能
カラーブラインドシミュレーション:色覚特性に配慮した配色確認機能を搭載
グラデーション生成:2025年に追加された新機能で、空間デザインに深みを与えるグラデーションを簡単作成
エクスポート機能:Adobe製品、PNG、PDF、SCSS、SVGなど様々な形式で出力可能
インテリアデザインでは、クライアントとの打ち合わせ中にリアルタイムで配色案を提示できる点が特に評価されています。建築パースの色彩検討にもスピーディに対応できるツールです。
回数制限がないので、順番を入れ替えたり、色数を減らしたり増やしたりもできます。

3.Color Hunt|トレンドカラーの宝庫
Color Huntは、最新のデザイントレンドを反映したカラーパレットが日々キュレーションされる、インテリアデザイナーに人気のプラットフォームです。2025年のデザイントレンドを押さえた配色が特徴で、次の機能が魅力です。
人気順表示:ユーザー評価の高いパレットを簡単に見つけられる
テーマ別フィルター:「モダン」「ミニマル」「自然」など空間デザインに関連するテーマで絞り込み可能
パレットコピー機能:HEX、RGB、HSLなど多様なフォーマットでコード取得
ワンクリック保存:お気に入りパレットをアカウントに保存して後で参照可能
特に商業空間や店舗デザインでは、最新のトレンドカラーを取り入れることで来店者に新鮮な印象を与えられます。
2025年は日本流行色協会が選ぶ「ホライゾングリーン」やパントン社の「モカムース」などのアースカラーが主流となり、それにビビッドなアクセントカラーを組み合わせるスタイルがトレンドとして注目されています。
4.Canva Color Palette Generator|画像からカラーを抽出
Canvaの提供するColor Palette Generatorは、インスピレーション画像からワンクリックでカラーパレットを生成できる便利さが魅力です。インテリアデザイナーには以下の点で重宝されています。
画像アップロード機能:クライアントの好みの画像から色を抽出して好みを把握
自動カラー抽出:AIが画像の主要な色を正確に識別し5色のパレットを提案
Canvaとの連携:生成したパレットをCanvaプロジェクトで即活用可能
配色サンプル表示:実際のデザイン例でパレットの使用イメージを確認
Canvaへの無料会員登録が必要ですが、クライアントが言葉で表現しづらい色彩イメージを持っている場合、参考画像から抽出することでコミュニケーションギャップを解消できます。2025年のアップデートでは、抽出精度が向上し、より細かなニュアンスの色まで捉えられるようになりました。

5.Scheme Color|多彩なカラースキーム
1万以上のカラーパターンが提供されているScheme Colorは、用途に合わせた多様な配色を探せる点が特徴です。2025年も継続的にアップデートされ、以下の機能が充実しています:
豊富なフィルター:色相、彩度、明度などで絞り込み検索可能
カラーコンビネーション:一般的な色彩理論に基づく組み合わせを自動提案
季節別パレット:春夏秋冬それぞれの季節感を表現する配色が充実
空間別コレクション:2025年に追加された「リビング」「キッチン」などの空間別パレット
多数の選択肢から最適な配色を効率的に選べるため、複数案を検討したいプロジェクトや、明確なイメージがまだ固まっていない初期段階のデザイン検討に適しています。建築パースの色彩検討にも幅広いバリエーションから選べる点で重宝されています。
インテリア・建築デザインに特化したカラーパレット5選

空間デザインやインテリアコーディネートに特に役立つ、建築・インテリア分野に特化したカラーパレットツールをご紹介します。これらのツールは、2025年現在も空間デザイナーから高い評価を得ています。
インテリア・建築デザインに特化したカラーパレット5選
Nippon Colors|日本の伝統色で和モダン空間を演出
BrandColors|有名ブランドからインスピレーションを得る
Color Lisa|芸術作品から空間デザインのヒントを得る
HELLO COLOR|シンプルで効果的な配色を短時間で
Beautiful colored gradients|空間に深みを与えるグラデーション
1.Nippon Colors|日本の伝統色で和モダン空間を演出
伝統的な日本の色彩感覚を現代のデザインに取り入れたい場合、Nippon Colorsは最適な選択肢です。以下の特徴で和のテイストを持つインテリアデザインに貢献します。
伝統的日本色:「瑠璃色」「鴇色」「藤色」など、日本の伝統色を網羅
季節感の表現: 四季を感じさせる色彩が豊富で、季節に合わせた空間デザインに活用可能
和モダンの配色:伝統色を現代的に解釈した配色例を多数収録
RGB/CMYK/HEX表示:デジタルとプリントの両方で正確な色再現が可能
特に和モダンや和風コンテンポラリーなスペースのデザインに最適で、国際的なホテルの和室やスパエリアのデザインにも活用されています。2025年は「侘び寂び」をテーマにした空間デザインがトレンドとなり、このツールの重要性が再評価されています。
2.BrandColors|有名ブランドからインスピレーションを得る
FacebookやAmazon、TOYOTAなど、世界中の有名企業のブランドカラーを参照できるBrandColorsは、商業施設やオフィスデザインに役立つツールです:
ブランドカラーデータベース:世界的企業500社以上のカラーコードを収録
業界別フィルター:「テクノロジー」「ファッション」「自動車」など業種別に検索可能
コーポレートパレット:各企業の複数カラーを含む完全なブランドパレットを確認可能
コピー機能:ワンクリックでHEX/RGB値をコピー
オフィスデザインでは企業のブランドアイデンティティに合致した空間を作る際に重宝され、商業施設ではターゲット顧客が親しみを感じるブランドカラーを参考にした配色決定に活用されています。2025年には業界カラートレンド分析機能が追加され、より戦略的な色彩設計が可能になりました。
3.Color Lisa|芸術作品から空間デザインのヒントを得る
サルヴァドール・ダリやレオナルド・ダ・ヴィンチなど、歴史的な芸術家の作品から抽出されたカラーパレットを提供するColor Lisaは、芸術性の高い空間デザインに最適です。
アーティスト別パレット:世界的に有名な画家100人以上の代表作から抽出した配色
芸術運動別コレクション:印象派、キュビズム、シュルレアリスムなど芸術思潮別の色彩傾向
時代別フィルター:ルネサンスから現代までの時代ごとの色彩感覚を探索可能
パレットのエクスパンド:基本パレットから派生カラーを自動生成
美術館、ギャラリー、文化施設のインテリアデザインに特に活用されており、芸術作品と調和する空間づくりに役立っています。2025年は「ネオクラシカル」な空間デザインが再評価され、古典芸術からインスピレーションを得たデザインが注目されています。

4.HELLO COLOR|シンプルで効果的な配色を短時間で
シンプルながら効果的なカラーパレットを素早く生成できるHELLO COLORは、時間的制約のあるプロジェクトに最適なツールです:
ワンクリック生成:数秒で調和のとれたカラーパレットを自動生成
パレットバリエーション:ベースカラーから複数の調和パレットを同時提案
カラーコントラスト検証:アクセシビリティを考慮したコントラスト確認機能
シンプルな操作性:直感的に操作できるミニマルなインターフェース
納期の厳しいプロジェクトや、短時間でクライアントに複数の配色案を提示したい場合に特に有用です。2025年の最新版では、インテリア空間別のパレット生成機能が追加され、リビング、ダイニング、ベッドルームなど用途に応じた最適配色を提案できるようになりました。
5.Beautiful colored gradients|空間に深みを与えるグラデーション
Beautiful colored gradientsは、空間に奥行きや動きを与えるグラデーションカラーに特化したツールで、2025年のインテリアトレンドにマッチする洗練された配色を提供します:
プレミアムグラデーション:美しい色の移り変わりを持つ高品質なグラデーションコレクション
CSS/SVGエクスポート:デジタル素材としてすぐに活用できるコード出力
カスタマイズ機能:色の配置や透明度を微調整できる編集ツール
3Dグラデーション:2025年に追加された立体感のあるグラデーション生成機能
壁面装飾、間接照明の色彩計画、ディスプレイコンテンツの背景など、空間に変化と深みを与えるデザイン要素として活用されています。近年のミニマルデザインと組み合わせることで、シンプルながらも印象的な空間を創出できます。
AI活用!最新カラーパレット生成ツール4選【2025年版】

人工知能技術を活用した最先端のカラーパレットツールは、従来の手法では発見できなかった革新的な配色を提案してくれます。2025年現在、これらのAIツールはインテリアデザインの分野で新たな可能性を広げています。
AI活用!最新カラーパレット生成ツール5選
ColorMind|AIがプロ級の配色を提案
Khroma|あなた好みを学習するAIツール
Google Arts & Culture Art Palette|芸術とAIの融合
Adobe Firefly カラー生成機能|AIで広がるクリエイティビティ
1.ColorMind|AIがプロ級の配色を提案
ディープラーニングを活用したColorMindは、シンプルな操作性と高度な色彩理論に基づいた提案が魅力のAIカラーパレット生成ツールです。
ワンクリック生成:ボタン一つで調和のとれたカラーパレットが瞬時に生成
部分的ロック機能:気に入った色をロックして残りの色のみ再生成が可能
UI/UXカラーデモ:生成された配色をウェブサイトUIに適用した例をプレビュー
学習アルゴリズム:2025年アップデートで、空間デザイン専用の学習モデルを追加
特に、複数の要素が絡み合うインテリアデザインで、全体の調和を保ちながらもアクセントを効かせた配色を探る際に威力を発揮します。パレット生成の背景にある色彩理論を学ぶツールとしても有用です。
2.Khroma|あなた好みを学習するAIツール
Khromaは、利用者の好みを学習して、パーソナライズされたカラーパレットを提案するAIツールです。2025年バージョンでは、インテリアデザイン特化の機能が追加されました。
パーソナライズ学習:最初に好きな色を50色選ぶことで、AIがユーザーの好みを学習
無限パレット生成:ユーザーの好みに基づいた無数の配色パターンを提案
空間タイプ別推奨:リビング、ダイニング、ワークスペースなど空間別の最適配色を提案
保存・整理機能:気に入ったパレットをコレクションとして整理・保存
クライアントの好みに合わせた提案をスピーディに行いたい場合や、デザイナー自身の直感的な好みを拡張・発展させたい場合に適しています。学習が進むほど精度が向上するため、長期的に活用する価値があります。
3.Google Arts & Culture Art Palette|芸術とAIの融合
Googleが提供するGoogle Arts & Culture Art Paletteは、世界中の美術館所蔵の芸術作品をAIで分析し、選択した色に近い配色を持つアート作品とそのパレットを提示します。
色からアート検索:選んだ色を含む世界中の芸術作品を検索
芸術作品からの色抽出:歴史的・文化的背景を持つ独自の配色発見
時代・地域フィルター:特定の美術様式や文化圏の色彩傾向を探索
インテリアアート連携:2025年の新機能で、選んだパレットに合う室内装飾用アートを推奨
高級ホテルや文化的要素を取り入れたインテリアデザインに特に有効で、空間に芸術性と文化的深みを与えたい場合に最適です。色彩の歴史的・文化的文脈を理解することで、より豊かな空間ストーリーを創出できます。
4.Adobe Firefly カラー生成機能|AIで広がるクリエイティビティ
2023年に登場し2025年に大幅強化されたAdobe Fireflyの色彩生成機能は、テキストプロンプトから最適なカラーパレットを生成する革新的なツールです。
テキストからカラー生成:「暖かいリビングルーム」「モダンなオフィス」などの言葉から配色を自動生成
ムードベース調整:「エレガント」「活気」「リラックス」などの感情表現で微調整
Adobe統合環境:Creative Cloud全製品と連携し、生成したパレットをシームレスに活用
バリエーション展開:基本パレットから数十種類の派生パレットを自動生成
言葉で表現したい雰囲気やコンセプトから配色を探りたい場合に特に有効です。2025年版では、インテリアデザイン専用のAIモデルが追加され、空間タイプに最適化された配色提案の精度が大幅に向上しました。
まとめ

この記事では、インテリアデザインや建築パース制作に役立つカラーパレットツール15選を紹介しました。それぞれのツールには特徴と強みがあり、プロジェクトの目的や好みに合わせて最適なものを選ぶことが重要です。
目的別おすすめツール
迅速な配色が必要な場合:Coolors、HELLO COLOR
クライアントの好みに合わせたい場合:Khroma、Canva Color Palette Generator
プロフェッショナルな制作環境が必要な場合:Adobe Color、Adobe Firefly
文化的・芸術的な配色を探る場合:Nippon Colors、Color Lisa、Google Arts & Culture Art Palette
トレンドを取り入れたい場合:Color Hunt、Scheme Color
初心者でも使いやすいもの:Coolors
2025年のインテリアデザイントレンドでは、サステナビリティを意識した自然派カラーと大胆なアクセントカラーの組み合わせが注目されています。これらのツールを活用して、時代の流れを取り入れながらも、クライアントや空間特性に合った独自の配色を見つけることができるでしょう。
カラーパレットは単なる色の組み合わせ以上のものです。それは空間に個性と感情を吹き込み、利用者の体験を形作る重要な要素です。この記事で紹介したツールを活用して、あなたのインテリアデザインや建築パースに新たな次元の色彩表現をぜひ取り入れてみてください。