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建築CGパースの費用はいくら?料金相場と価格を左右するポイント

2024年1月9日
読了時間: 9分

更新日:9月10日


建設業界において、建築パース作成の需要が高まる中、多くの企業が作業工数を節約し、メイン業務に集中するために、外部の専門家やサービスに頼る傾向が顕著です。

特に、図面起こしやBIMを含む建築デザインにおいて、適切なスキルセットを持つスタッフの確保は課題となっています。


本記事では、建築パースの価格相場や外注のメリット・デメリットに焦点を当て、効果的な外注方法について解説します。

建設業界の方々にとって、建築パースの外注がもたらすメリットを探ります。


CONTENTS



建築パースの価格相場について


建築CGパースの制作費用は、制作会社や依頼内容によって大きく異なります。


料金を公開している制作会社もありますが、「外観パース○万円〜」「内観パース○万円〜」のように最低料金や参考価格として掲載されているケースも多く、実際の料金は建物の規模や制作内容を確認したうえで見積もられます。


そのため、建築CGパースには一律の料金があるわけではありません。まずは、どのような条件によって費用が変わるのかを理解しておきましょう。


建築CGパースの料金は制作内容によって異なる

建築CGパースの費用を大きく左右するのが、制作する建物や空間の種類と規模です。


戸建住宅のような比較的小規模な建築物と、マンションやホテル、商業施設、オフィスビルなどの大規模な建築物では、必要となるモデリングや素材設定などの作業量が異なります。

また、同じ建物でも、外観パースと内観パースでは制作する範囲や必要なデータが異なるため、料金も変わります。


さらに、人物や植栽、家具、車などの配置、周辺環境の作り込み、特殊なライティングや高精細な仕上げなどを追加することで、制作費用が高くなる場合もあります。


建築CGパースの料金相場の目安

実際に料金を公開している建築CGパース制作会社を見ると、数万円から依頼できるサービスがある一方、大規模な建築物や高品質なビジュアライゼーションでは10万円を超えるケースもあります。


そのため、以下の金額はあくまで一般的な目安として考えましょう。

建築CGパースの種類

費用の目安

戸建住宅などの外観パース

約4万円〜15万円/1カット

住宅・店舗などの内観パース

約4万円〜10万円/1カット

マンション・商業施設などの外観パース

約10万円〜

大規模施設・複雑な建築物

内容に応じて個別見積もり

※上記は料金を公開している制作会社などを参考にした目安です。実際の料金は建物の規模、制作範囲、求める品質、納期、修正回数などによって異なります。

建築CGパースの費用を比較する際は、単純な「1カットあたりの価格」だけで判断しないことが重要です。

同じ5万円のパースでも、3Dモデルの作成から含まれている場合と、支給された3Dデータを利用してレンダリングのみを行う場合では、制作内容が大きく異なります。

見積もりを比較する際は、モデリング、レンダリング、レタッチ、修正対応など、どこまでの作業が料金に含まれているのかを確認しておきましょう。



建築CGパースの価格を左右する6つのポイント


建築CGパースの制作費用は、単純に「1カットいくら」と決まっているわけではありません。

同じ1カットの建築パースでも、建物の規模や形状、制作する範囲、必要なモデリングの量などによって作業工程が変わるため、制作費用にも差が生まれます。

ここでは、建築CGパースの価格を左右する主なポイントを紹介します。



1. 建物の種類や規模

建築CGパースの価格を左右する大きな要素のひとつが、制作する建物の種類や規模です。

戸建住宅と大規模な商業施設では、3Dモデルとして制作する範囲や建築要素の数が異なります。また、複雑な形状のファサードや多数の設備・什器などを再現する場合は、その分モデリングに必要な作業量も増えます。


そのため、一般的には建物の規模が大きく、再現する要素が多くなるほど制作費用も高くなる傾向があります。実際に公開料金でも、小規模建築と中・大規模建築で異なる料金を設定している制作会社があります。


2. 外観パース・内観パースなど制作する範囲

建築CGパースには、建物の外側を表現する外観パースと、室内空間を表現する内観パースがあります。


外観パースでは建物だけでなく、道路や植栽、隣接する建物などの周辺環境を制作する場合があります。一方、内観パースでは床・壁・天井などに加えて、家具や照明、設備、小物などの制作や配置が必要になることがあります。


「外観だから高い」「内観だから安い」と一律に決まるわけではなく、実際にどこまで制作する必要があるのかによって価格が変わります。


3. モデリングの作業量

建築CGパースでは、図面などをもとに建物や空間を3Dモデルとして制作します。

すでに利用できる3Dデータが支給される場合と、2Dの図面から建物全体をモデリングする場合では、必要な作業量が大きく異なります。


また、オリジナルの家具や照明器具、特殊な建材、複雑な装飾などを一から制作する場合にも、追加の作業が必要になります。


制作会社によっては、3Dデータが提供される場合に料金を調整するケースもあります。


4. カット数やアングル

建築CGパースは、必要なカット数やアングルによっても費用が変わります。

同じ建物でも、正面から見た外観、エントランス、鳥瞰、室内など複数のアングルを制作する場合は、それぞれにカメラ設定やレンダリング、仕上げ作業などが必要です。


ただし、同じ3Dモデルを利用して複数のカットを制作できるケースもあるため、単純に「1カットの料金×カット数」になるとは限りません。


依頼する際は、必要なカット数だけでなく、どの場所をどのアングルから見せたいのかまで伝えておくと、見積もりを依頼しやすくなります。


5. 仕上がりのクオリティや追加表現

建築CGパースに求める表現のレベルも、制作費用に影響します。

建物の形状や基本的な素材を確認するためのパースと、広告や販売促進などに使用するフォトリアルな建築CGでは、必要となる作業工程が異なります。


高精細なマテリアルやライティング、人物・植栽・車などの配置、周辺環境の作り込み、画像編集によるレタッチなど、表現を細かく作り込むほど作業量も増えるため、依頼時には建築パースの用途や希望する仕上がりを伝えることが重要です。


6. 納期や修正内容

納期や制作途中の修正も、料金を確認するうえで重要なポイントです。

通常の制作期間より短い納期を希望する場合は、制作会社によって追加料金が設定されることがあります。また、制作開始後に建物のデザインやレイアウトを大きく変更すると、3Dモデルやレンダリングの再調整が必要になる場合があります。


軽微な修正を料金内としている制作会社もありますが、当初の依頼内容から大きく変更する場合には追加費用が発生するケースがあります。


建築CGパースを依頼する際は、価格だけを見るのではなく、「何を・どこまで・何カット・どの程度の品質で制作してもらうのか」を整理したうえで見積もりを比較することが大切です。



建築CGパースの見積もりを依頼する際に準備したいもの


建築CGパースの見積もりを依頼する際は、制作に必要な情報をできるだけ具体的に伝えることが大切です。


建物の規模や制作範囲がわかる資料が揃っているほど、制作会社側も必要な作業量を判断しやすくなり、より具体的な見積もりを提示できます。

主に準備しておきたいものは、以下のとおりです。

準備するもの

主な内容

図面

平面図、立面図、配置図、断面図、展開図など

仕様・仕上げ資料

外壁、床、壁、天井、建具、家具などの素材や品番

参考画像

希望するデザイン、素材、家具、雰囲気などがわかる画像

アングルの指示

カメラ位置や見せたい方向、参考となる構図

カット数

外観・内観・鳥瞰など、必要な画像の枚数

使用目的

プレゼン、広告、Webサイト、パンフレットなど

希望納期

初稿確認や最終納品を希望する時期

3Dデータ

CAD、BIM、3DCGなど利用可能なデータがある場合

制作会社によって必要な資料や対応できるデータ形式は異なるため、依頼前に確認しておきましょう。図面が揃っていない段階でも、スケッチや参考資料などから概算見積もりや制作に対応している会社もあります。


図面や3Dデータを準備する

建築CGパースを制作する際の基本となるのが、建物の形状や寸法がわかる図面です。


外観パースでは平面図や立面図、配置図など、内観パースでは平面図や展開図などが制作資料として利用されます。


また、すでにCADやBIM、3DCGなどの3Dデータがある場合は、利用できるか制作会社に確認してみましょう。既存の3Dデータを活用できれば、一からモデリングする作業を減らせる場合があります。実際に、使用可能な3Dデータの提供を減額対象としている制作会社もあります。


素材やデザインの参考資料を用意する

建物の形状だけでなく、外壁や床、壁、家具などの素材や色、仕上げがわかる資料も用意しておくと、完成イメージを共有しやすくなります。


メーカーや製品の品番が決まっている場合は、その情報も伝えておきましょう。


具体的な製品が決まっていない場合でも、「このような雰囲気にしたい」という参考写真やイメージ画像があると、制作側との認識のずれを減らすことができます。


必要なカット数とアングルを決める

見積もりを依頼する際は、何カット必要なのか、どの場所をどの方向から見せたいのかも整理しておきましょう。


たとえば外観パースであれば「道路側からエントランスを見せたい」、内観パースであれば「入口から店舗全体を見渡したい」といった形で、見せたい場所を具体的に伝えます。


図面上にカメラ位置と見る方向を矢印で記入しておく方法もわかりやすく、実際にアングルを図面へ記載するよう案内している制作サービスもあります。


用途や納期を伝える

同じ建築CGパースでも、設計確認に使用するものと、広告やパンフレットに大きく掲載するものでは、求められる仕上がりや画像サイズが異なる場合があります。


そのため、「何に使用する建築パースなのか」まで伝えておくことも重要です。


あわせて希望納期を伝えておけば、制作スケジュールを含めた見積もりを依頼できます。制作会社によっては納品サイズなども料金条件に含まれるため、印刷物などで高解像度のデータが必要な場合は事前に確認しておきましょう。


必要な情報を整理してから見積もりを依頼することで、料金だけでなく、制作範囲や納期、完成イメージについても比較しやすくなります。



まとめ


建築CGパースの制作費用は、建物の種類や規模、制作する範囲、モデリングの作業量、カット数、仕上がりのクオリティ、納期など、さまざまな条件によって変わります。


料金を公開している制作会社もありますが、多くの場合は「1カット○万円〜」といった参考価格として設定されており、実際の費用は依頼内容に応じて見積もられます。


そのため、建築CGパースを依頼する際は、単純に1カットあたりの価格だけで比較するのではなく、どこまでの制作工程が料金に含まれているのかを確認することが重要です。


また、図面や仕様資料、参考画像、希望するアングル、カット数、用途、納期などをあらかじめ整理しておくことで、制作会社にも依頼内容が伝わりやすくなり、より具体的な見積もりを依頼できます。


建築CGパースの費用相場をひとつの目安としながら、制作内容や品質、対応範囲なども含めて比較し、目的に合った制作会社を選びましょう。

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